Googleのモバイルフレンドリーサイトの検索結果に変化ありか(公式情報なし)、など3選:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/02/12
2016.02.12 |
大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。
今週はGoogleの、海外モバイルサイトでの順位変動の話題からです。
- Googleのモバイルフレンドリーサイトの検索結果に変化ありか(公式情報なし)
- Google、当事者と思われるアカウントがナレッジグラフの編集依頼ができる機能を公開
- Twitter、重要なツイートを優先表示するように仕様変更
1.Googleのモバイルフレンドリーサイトの検索結果に変化ありか(公式情報なし)
公開日
February 9, 2016

概要
年明けから、ランク変動が頻繁に発生していますが、今回はモバイルのランク変動の話題です。
AccuRankerのブログによると、現地時間2/9にモバイルサイトの順位に大きな変化があったそうです。アメリカ合衆国・イギリス・オーストラリアで同じような変化が起こっているそうです。また、同じく変動が大きくなっているのは、オランダ・デンマーク・ドイツ・フランスといったヨーロッパです。
Moz社のDr.Pete Meyerによると、2/5には、モニタリングしているモバイルサイトの81%が変動し、今回は97%まで割合が大きくなっているそうです。
@krystianszastok @rustybrick Massive mobile temps last night, and "mobile-friendly" URLs hit 97% (from 81%). Still digging in.
— Dr. Pete Meyers (@dr_pete) 2016, 2月 9
今回のモバイルのランク変動について、日本への大きな影響は出ていないようですが、SEOの順位トラッキングはPCだけでなく、モバイルも必須になってきました。
Googleが発表した情報によると、2015年のスーパーボウル放映中の検索デバイスはモバイルが70%だったのに対し、今年2016年は82%まで上昇したそうです。
2015年4月のモバイルフレンドリー宣言、2015年末のAMPプロジェクトの加速など、モバイルへのリソース集中はますます加速しそうですね。
2.Google、当事者と思われるアカウントがナレッジグラフの編集依頼ができる機能を公開
公開日
February 9, 2016 at 8:33 am

概要
Googleは、検索結果に表示するナレッジグラフを、関係者/所有者の人が編集依頼できる機能を搭載しました。Googleが、表示されたナレッジグラフの所有者アカウントだと認識した場合のみ「編集を依頼する(Suggest change)」テキストが表示されます。こちらにイメージがあります。
Googleのヘルプページによると、編集機能が表示される条件は以下4つです。
- ナレッジグラフに表示されているトピックに、自身のウェブサイト/YouTubeチャンネル/Google+ページのいずれかが含まれている。
- ナレッジグラフに表示されているトピックに含まれている、自身のウェブサイト/YouTubeチャンネル/Google+ページのいずれかの所有者である。場合によっては、関連するトピックのナレッジグラフ(たとえば、親会社や兄弟会社)の所有者にもなり得る。
- 所有者と思われるGoogleアカウントでログインしている。
- 所有者と思われるGoogleアカウントにおいてアクティブユーザーである。
GoogleのSEPRs上でナレッジグラフが導入されて数年経過しましたが、クエリによっては、最上部の面積の大半をナレッジグラフが占めているケースもあります。そういったクエリの場合、自然検索結果の上位を目指すだけでなく、ナレッジグラフを有効活用するSEOも重要になります。ナレッジグラフ内に表示されるためには、スキーママークアップを基本施策として、Google+やウィキペディアの情報を充実させていくことなどが有効と言われていますが、自然検索のSEOと比べれば、まだ日本では取り組みが消極的だと感じます。
今回のナレッジグラフのアップデートから、Googleのナレッジグラフの情報精度を高めていく姿勢を感じます。より幅広いワードでナレッジグラフが適用されていく可能性もあります。自然検索の順位は落ちていないにも関わらず、CTRが下がっているようなケースでは、ナレッジグラフの影響が強く出てきている可能性もあります。改めて、自社が狙っているキーワードのナレッジグラフの状況を確認してみてはいかがでしょうか?
3.Twitter、重要なツイートを優先表示するように仕様変更
公開日
Wednesday, February 10, 2016
発信元
Twitter Official Blog:Never miss important Tweets from people you follow

概要
Twitterは、タイムラインの表示に「重要な新着ツイートをトップに表示(Show me the best Tweet first)」モードを追加したと発表しました。
これによって、何百・何千とフォローしているアカウントの中で、重要なツイートを見逃すことがなくなるといいます。
Twitterは既にこのモードについての反響モニタリングを開始しており、このモードの時に、よりツイート数やリツイート数、ツイッター上での会話が引用が増えるのではないかと考えています。また、ヘルプセンターのお問い合わせにて意見も募集しています。
本モードの導入については賛否両論あります。Twitterの、Facebookをはじめとした他ソーシャルメディアと異なる特徴の一つとして、投稿時間というシンプルなタイムラインがあります。たとえばFacebookでは関連度やアカウント同士の繋がりの大きさでタイムラインが変化している影響で、友だちの投稿がまったく表示されないという不都合も起こります。そういった背景もあり、Twitterの恣意性のないタイムラインに安心する人も多かったのではないでしょうか。
マーケティング目的で活用している企業にとっては、Facebookと同様にTwitterでもエンゲージメントの低い投稿を抑制するといった方針変更が必要になってくる可能性があります。
Coming Soonカレンダー
既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。
年初? ペンギンアップデート(第7回の記事)
2月 AMP対応ページがGoogleの検索結果に表示されます(第7回の記事)
1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(第11回の記事)
1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
2/9,10 米国その他でGoogle モバイルサイトの順位変動?(第15回の記事)
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第13回:Google、2015年にブロックした広告の特徴を公表・Facebook決算・Pinterest流行予測、の3選
第12回:Google、USの画像検索結果に商品リスト広告(PLA)表示。画像検索のナビゲーションも更新、他3選
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