コンテンツマーケティングをマーケティング活動の一環として活用することが、日本企業にも浸透してきました。今後、日本でどのように発展していくかを知るには、日本よりも早くから取り組まれているUSを参考にするのが適切だと考えます。よって今回は、コンテンツマーケティング・インスティテュートが2014年に実施した、企業規模1000人以上のBtoB企業におけるコンテンツマーケティング実態調査レポートについてご紹介します。
コンテンツマーケティング戦略は明確化されているか?
コンテンツマーケティング戦略が明確化されている企業は41%、そうでない企業は47%、わからないが10%という結果となっています。明確化されている比率が少ない印象も受けますが、調査対象が1000人以上の企業規模であることもあり、コンテンツマーケティングに関わる担当部署(企画/制作/システム/広報等)が多いことも、その一因かもしれません。
コンテンツマーケティングのゴールは?
コンテンツマーケティングの目的は、1位がブランドアウェアネス、2位がリード獲得、3位がソートリーダーシップとなっています。
2位、3位はマーケティングオートメーション化を進めるBtoB企業の調査レポートである特徴が出ていると言えます。
コンテンツマーケティングの評価指標は?
コンテンツマーケティングの評価指標1位はWebトラフィック、2位は獲得リードの質、3位はソーシャルメディアでの拡散となっています。SEO順位が6位に、ナチュラルな被リンク獲得が9位にあることより、コンテンツをオーガニック(自然検索)で広める取り組みが取られていることが伺えます。
コンテンツを届けるのに活用しているソーシャルメディアは?
コンテンツマーケティングにおいて活用しているソーシャルメディアは1位LinkdIn、2位Twitter、3位Youtubeとなっており、Facebook、Google+、Slideshare、Pinterest、Vimeoが続いています。こちらもBtoB企業の特徴を示していますが、FacebookよりもLinkdInが上位にあります。PinterestやVimeoの利用率が既に25%以上と高いことから、今後日本でも企業が活用することが想定されます。
コンテンツマーケティングの予算は?
マーケティング予算全体の内、25%以上をコンテンツマーケティングに配分している企業が26%となっています。予算配分がわからないと回答している人が全体の約3割であることから、実際には26%以上の企業がコンテンツマーケティングに予算配分している可能性もあります。※別の質問において、向こう1年でコンテンツマーケティング予算を増やす予定と回答した人が52%となっています。

本調査レポートのデータソースはこちらとなります。
https://contentmarketinginstitute.com/2014/04/enterprise-2014-content-marketing-research/