DemandMetricsでのPotential Trafficの使い方
Potential Trafficは、自社サイトの状況や成長度に応じて、平均検索順位と使い分けることで、自社の課題や施策の効果が分かりやすく可視化できるようになります。DemandMetricsの画面を交えて、サイトの状況に応じてPotential Trafficをどう活用するのかについて紹介します。
case1:まだサイト全体の順位が低くトラフィックも少ない
サイトを立ち上げて期間が経ってない場合などは、まだサイト全体の順位が低くトラフィックも多くありません。この状況で行うことは、主要ページのインデックスを増やし、まずは検索エンジンにランクインすることです。この段階では、まだトラフィックが大きく期待できないため、SEOのモニタリング指標としては、Potential Trafficよりは、平均順位のほうがよく使われます。 DemandMetricsには、ビッグワードからスモールワードまで幅広くキーワードを登録しておきます(どういったキーワードを登録すれば良いかは別エントリーも御覧ください)。そして、インデックスが増え、ランクインするキーワードが増え、徐々に平均順位が上がっていれば、順調に改善していると判断して問題ないと思います。
case2:サイト全体の平均順位が高まってきた
case1を経て、主要なページのインデックスが進み、サイト全体の順位が高まり10位以内のキーワードが増えてくれば、徐々にトラフィックが期待できるようになりますので、平均順位と合わせてPotential Trafficもチェックしましょう。平均順位の伸びに合わせて、Potential Trafficも伸びていれば、サイトが順調に成長していると言えます。


このフェーズぐらいから、競合サイトとの比較が有効になります。比較で分かることは主に2つです。
1つは、上述したとおり、競合に順位で負けているキーワードやキーワードグループに対応するページ/カテゴリを、自社サイトと競合サイトで比較し、自社が不足しているコンテンツを見つけること。 2つ目は、平均順位で勝っているのにPotential Trafficで負けているキーワードグループについては、検索ボリュームの大きいワードが競合に取られています。その場合、自社が狙っているキーワードリストとは異なる(ユーザーニーズの強い)キーワードを競合が獲得している可能性があります。競合サイトのカテゴリやコンテンツ内容を確認し、キーワードリストを見直してみましょう。case3:Potential Trafficも高まってきた
平均順位、Potential Trafficともに高まってくると、あるタイミングから平均順位は、ほとんど伸びなくなりますので、改善を測る指標としてはPotential Trafficの方が重要になります。ビッグワードの順位が5位から1位になることのPotential Trafficへの影響は大きいですが、何千ワードもの平均順位に対しては、ほぼ影響しないためです。各分野のトップレベルのトラフィックを獲得しているサイトなどが、これに当てはまります。この段階まで来たら、サイト構造、コンテンツ、外部リンクなどの総合的な勝負になります。



注意事項
上述したようにPotential Trafficは平均順位と合わせてご覧ください。