「最も成長の早いEコマース」「元ゲイサイトのピボット成功事例」「時価総額10億ドル」「モバイル&ソーシャルコマース」
さまざまな言葉で形容されるFab.com。アメリカでも、最も注目されるコマースサイトの一つであり、来年の早い時期に日本に参入すると言われています。Fabの集客は、メールやソーシャルが注目されがちですが、今回は自然検索/SEOに関することをご紹介します。
Fabの急成長を支えるSEOディレクターの役割
FabのCEO、Jasonさんが珍しいつぶやきをしていました。
SEOディレクター募集中。
FabのSEOディレクターには、次のような役割、職務経験が求められるそうです。
役割
・SEO戦略立案
・極めて分析的なアプローチのSEOの推進
・主要な内部施策の検討と優先度付け
・内部/外部施策を進めるための関連部門との調整
・SEO施策の実行とその責任
・SEO戦略の経営層に対するコミュニケーション
・SEO測定のためのツールの選定と評価
・SEOに関与するメンバー向けのトレーニング教材の作成
・デジタルPRチームの支援と協同
・高品質なバックリンク獲得のための活動
・外部パートナーとの関係性の構築と管理
・キーワード調査、コピーの最適化、URLリライト、リンクビルディングなどの標準的なスキル
スキル/職務経歴
・SEOの技術面に精通している
・ホワイトハットな手法によるSEOの実績と経験
・倫理的に適切なリンクビルディング戦略に対するコミット
・極めて分析的な思考
・HTML、CSS、Javascript(+Ruby)の知識
・高度なプロジェクトマネジメントスキル
・変化を生み出し、推進できる
・チームプレイヤー
・部門を立ち上げることができる
・グローバルな環境を楽しめる
SEOの責任者なのだから、求められる役割もごく普通であり、必要経歴もごく普通に見えます。
日本ではあまりお目にかからない?点
ただその中でも、日本ではあまりお目にかからない?点もあります。役割の2つ目に書かれているのが、
「極めて分析的なアプローチのSEOの推進(Drive a very analytical approach to SEO)」です。余談ですが、私がSEOの領域の仕事をし始めたときに違和感を感じたことの一つが「分析的で”ない”感じのSEO」が一般的っぽい?ことでした。各種広告もサイト改善もできるだけ数値を把握して効果測定し、場合によってはトライアル&エラーを行いながら知見とノウハウをためていくことが多いのに対して、SEOはなぜか、、、分析的でない?(前職も前々職も分析的でデータとファクトを重視する環境だったこと、また最初は特に日本のメディアやブロガーの記事などを目にすることが多かったので、なおさらそう感じたかもしれません。)
「SEOって、今までちょっとブラックボックス的かつアンタッチャブルな世界のような側面がありましたよね。例えば、ひと昔前で言えば外部リンクでいくら、とか・・・投資に対する効果も明確にし難かったし、成果も検索結果の順位偏重でした。ですが、このところ業務の動き方そのものが、ようやく本来の正しいウェブマーケティングとしての動きになったかなと思います。指標や追いかけるポイントを明確にして、数値化して、「この数字を上げていこう」という目標設定をして、「ここを改善しよう」という活動ができるようになりました。」
これは、キャリアデザインセンター、エグゼクティブマーケティングディレクター
四角氏にお話を伺ったときのコメントです。
また、スキル部の4番目にも
「極めて分析的な思考」とあり、分析的なSEOを強く志向していることが伺えます。
この他にあまり日本でお目にかからないのが、
「倫理的に適切なリンクビルディング戦略に対するコミット(You are committed to ethical link-building strategies)」です。不適なリンクビルディングは御法度、というのはアメリカでは既に一般認識であり、日本でもそのように考えるSEO担当者が増えてきた感じはしますが、これをわざわざ募集要項に書くのはアメリカらしいということでしょうか。