10月20日(火)、新宿のGinzamarketsセミナー会場にて、SEO視点でのサイトリニューアルをテーマとしたセミナーを開催しました。SEO視点での大規模サイトのリニューアルについての当事者の貴重な経験やノウハウが聞けるとあり、満員御礼での開催となりました。
リニューアル時のサイト設計について語る四角氏
登壇者は、2015年に転職サイト@typeのリニューアルの中心メンバーであるキャリアデザインセンター社の四角氏と鳥居氏です。両氏には、SEO視点でのサイトリニューアルを検討しているウェブ担当者、SEO担当者向けに、大規模サイトのリニューアルプロジェクトの全体像、SEO視点で注力して行った作業、効果検証方法、成果、実施して分かったことなどについて、事業者視点で紹介して頂きました。
以下、当日の講演概要です。
キャリアデザインセンター社の講演概要
リニューアルの目的
クラウド化、SEO、UI改善、サービス強化、内製化
SEO視点で注力した点
サイト構造化:転職業界でニーズの強いカテゴリの整理
URL静的化:キーワードニーズから優先度を決めて静的化
URL正規化:重複ページ量産の撲滅と効果測定
キーワードチューニング:キーワード調査により優先的に対応する掛け合わせワードを選定。
マスター変更:自社の求人案件、ユーザー属性を調査し、最適なマスター構造に変更。
パンくず:構造化情報として設計。
関連リンク:クローラビリティの担保。
実施して分かったこと/考慮しておくべきこと
SEO対デザイン:正論としては相反しないはず。ステークホルダーが多い中での進め方が重要。
キーワード:難しい/伸びしろの小さいキーワードはある。
工程表:URL変更とマスター変更は一緒に行うべき。
テスト:膨大なURLと正規化のためのリダイレクトチェック。
URLルール:効果検証を考慮したURL設計
効果検証の方法
検索経由訪問数:GoogleAnalyticsを使用してリニューアルによる検索流入、コンバージョン貢献を集計。
ネガティブ視票:コンテンツ指標(直帰率、滞在時間など)の変化を集計。
キーワード順位:GinzaMetricsを利用しターゲットキーワードの順位変動を集計。流入が見込める順位と見込みづらい順位で分類し、成果と課題を把握。
リニューアルの効果検証について語る鳥居氏
Ginzamarketsの講演概要
コンテンツ設計とは
SEOやソーシャルにおいてコンテンツが重要視される中、サイト構造だけでなく、テンプレートや静的コンテンツの構成といったコンテンツの設計にも気を配ることが必要。
良いコンテンツの見つけ方
順位、流入数などの成果の出ているコンテンツと出ていないコンテンツを比較することで、強いコンテンツのテンプレートや記事構成、テーマ設定が見えてくる。順位だけでなく、コンテンツの比較をすることが重要。
セミナーに参加して良かったこと
交流会では四角氏、鳥居氏への積極的な質問や相談で盛り上がりました
当日は、取り組みの中での経験を交えたSEO視点でのリニューアルの進め方が具体的に紹介されたことで、SEOのとっつきにくい技術的な話が実感として非常に理解しやすかったかと思います。講演内では、具体的な効果検証の数値も交えて紹介され、リニューアルの実際のインパクトも実感することができました。SEO視点で大規模サイトリニューアルを主担当者として経験した人は意外と少なく、多くの方にとってSEOの知識と経験を関連させながら学べる良い機会だったと思います。セミナー後、和気あいあいとした雰囲気の中で交流会があり、四角氏、鳥居氏を囲んでの質問や相談も活発に行われました。リニューアルについてのSEOの技術的な突っ込んだ質問から、体制作りについての話まで幅広い話題で盛り上がっていました。
Ginzamarketsでは、今後も、Web、イベント/セミナーを通じて、コンテンツマーケティングやSEOに関するノウハウや事例、調査データを積極的に発信し、成果の出せるコンテンツマーケティング&SEOを支援していきます。