Search Engine Landの「
Top 10 Tool Features For Successful Enterprise SEO」記事中で「
Market Intelligence Report: Enterprise SEO Tools 2013: A Buyer’s Guide」というかたちで当社も取り上げて頂いており、この記事の本論である「10のツール機能」がうまくまとまっていると感じたため、一部引用しながら書かせて頂きます。
1.SEO Audit Score (SEO監査スコア)
サイト全体でのSEO監査、またページ全体でのSEO監査ができるべし。サイトが膨大だったり、大量のドメイン、ミニサイトを抱えているのが大企業の特徴です。これらをすべて一人の担当者で管理することは困難であり、コンサルタントを雇うなどしてリソースを割いてもリターンが得られません。こうしたことはツールに任せるのが良いでしょう。
2.International Capability (グローバル対応)
インターナショナルな検索エンジンをサポートしているべし。Google以外の検索エンジンを使う国や、Googleに対して何らかの規制をしている地域があります。今後数年でどのように検索が変化していくのかもわからない状況ですので、すぐに使うことがないとしても、様々な検索エンジンに対応できるケイパビリティは重要でしょう。
3.Scalability (スケーラビリティ)
一連のSEOライフサイクルでスケールできること。1つのタスクを自動化するだけでなく、次のタスク、その次のタスクでも使えるツールでなければSEO業務をスケールさせることができません。「サイト監査機能」だけではなく、監査したあとの深堀りやデータの裏付け、施策実行後の効果検証など長期のSEOライフサイクルで利用できることが望ましいです。
4.Client Referrals (導入企業からの評判)
当該ツールを導入している企業の担当者から話しを聞くべし。どんなに評判が良くても、それがあなたの会社とは全然違う種類の会社であれば、その評判は参考にならないかもしれません。大企業であれば大企業から支持されるツールを選びましょう。
5.Beyond Reporting (柔軟なレポーティング)
固定化されたレポーティングではなく、個別ページ監査、競合順位比較やリンク分析など、アドホックなニーズに対応できる柔軟なレポーティングを持つべし。さらに、ウィークリーレポーティングでは不十分。変化の多い検索結果においてはデイリーでの調査が必須でしょう。
6.Execution of SEO (SEO実行支援)
SEO実行の支援が出来る能力を持つツール(会社)を選ぶべし。ツールだけを販売するのではなく、実行フェーズでも相談できる企業が好ましい。SEOのみならずマーケティング全般のことやデータ分析のことなどが雑談できる会社でなければ、ツールの真の価値を引き出すことはできないからです。
7.Vision and Opportunity Forecasting (機会を予測しビジョンを持っている)
予測される業界の今後の動向とベクトルが合っているべし。今後Googleが実装する機能や業界の変化に合わせたアップデートが予定されているツールでなければ、ある日突然使い物にならなくなる可能性があります。
8.Keyword Discovery(キーワード発見)
サジェストワードの取得やスクレイピング機能があることが望ましい。SEO担当者は常に新しいキーワードを探しているからです。ただし、むやみに大量のキーワードを発見してくるツールは使い物になりません。
9.Tracking Changes (変化のトラッキング)
ランディングページはいつから変わったのか、前回のアルゴリズムアップデートはいつ起こったのか記録があると過去を振り返ったときに便利です。順位は変わってないけどランディングページは変わっていたとか、小さなアルゴリズムアップデートがじわじわ効いてくることはよくあります。こうした変化に気づくためには変化のトラッキングが欠かせません。
10.Page Level Competitive Analysis (ページ単位での競合比較)
特定のキーワードで、競合の対応するページと自社のページでどちらがより最適化されているか把握できるべし。ページ単位での管理機能があると良いだろう。
この記事で語られない大事なこと― 組織の問題
この記事はツールにフォーカスしていますので書かれていませんが、エンタープライズSEOの実践にあたっては、往々にして人と組織の課題にぶつかります。平たくいえば、SEO業務がわからない、インハウスでSEOをやれる人がいない、社内の動くべき人が動いてくれないなどです。
分析解析系のツールやソリューションの領域は、成熟度が進むと「数値分析」「レポーティング」といった基本的な部分から「予測」「最適化」「統合」といった先進的な期待が高まる傾向にあります。一方、足下を見ると「やれる人がいない」「スキルが足りない」といった、根本的な課題から進まないことが多いです。
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