
大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週は以下のトピックです。
- Googleが、アプリのみでのApp Indexingを小さく開始。アプリ不要のストリーミング利用も可能に
- Facebookが米国で情報通知・キュレーションアプリNotifyを公開
- Google Analyticsが10周年。革新的だった機能TOP10も発表
1.Googleが、アプリのみでのApp Indexingを小さく開始。アプリ不要のストリーミング利用も可能に
公開日
November 18, 2015
発信元
Google Inside Searchブログ
概要
Googleは、アプリのみのApp Indexingを一部で開始し、検索結果に反映開始したと発表しました。
今まではウェブサイトにも情報がある場合のみのApp Indexingでしたが、今年中に実施すると発表していたアプリのみのコンテンツ表示が開始されました。現在はHotelTonight, Chimani, Daily Horoscope or New York MTA Subway Mapなどの”small group partnerと実施している”そうです。
App Indexingとは、検索結果から、ウェブサイトにもアプリにも遷移できるようになる仕組みで、検索ユーザが、ウェブかアプリか、使いたい方の情報を掲示できるようになります。現在はAndroid端末中心の機能ですが、一部iOSでも対応開始されているとのこと。そして今年中には、ウェブサイトにコンテンツがなくてもアプリの内容を検索できるようになると発表していました。
Googleは2年前にアプリ内コンテンツのクロールを開始していて、今では1,000億以上のディープリンクを収集しているそうです。
また、アプリをインストールしなくても同じように利用することができる「ストリーミング機能」も同時に公開開始したようです。
いよいよアプリ単体が検索結果に表示されるようになりました。Googleの検索結果はこれまでも、検索キーワードからユーザーの意図を汲み取って、あるキーワードではECサイトを多く上位表示し、別のキーワードでは情報サイトを中心に表示する等の切替を行ってきました。今後は、その選択肢の中にアプリを求めていそうなキーワードでは、アプリを優先するなどのロジックが入ってくると予想されます。
2.Facebookが米国で情報通知・キュレーションアプリNotifyを公開
公開日
November 11, 2015
発信元
Facebook Newsroom
概要
Facebookは、11/11、「Notify」の提供開始を発表しました。現在は米国内のiOSでのみ利用可能です。
Notifyは、テーマに沿ってパーソナライズされた情報が届くようになります。たとえば、
- あなたが好きなアメフトチームの試合結果
- 1日のスタートに、あなたがいる現地の午前の天気予報
- 映画の告知開始と同時に、トレイラーの紹介
- CSS、FOXの報道番組のヘッドライン
などです。パーソナライズにはFacebookのプロフィール(原文ではProfile data)を用います。
”Notification”は今や生活者が、何かものごとを知る時の最初のきっかけになることが多くなりました。Facebookが持っている個々人のProfile dataを利用すると書いてありますが、このプロフィール情報に興味関心やアクティビティ情報、現在のタイムライン制御で利用されているような仲の良い友だちの情報も含まれるのであれば、この情報をもとにしたレコメンドは精度は高いと思います。FacebookはこのところGoogleの領域に入ってきているという記事を見かけることが増えましたが、Google Nowと同様「キーワード検索」の手前のユーザーにアプローチする姿勢が顕著になってきましたね。日本に進出した時の、ニュースキュレーションサイトとの攻防も気になります。
3.Google Analyticsが10周年。革新的だった機能TOP10も発表
公開日
Thursday, November 12, 2015 | 8:31 AM
発信元
Google 開発部Vice President Paul Muret氏
Google Analytics Blog
概要
Google Analyticsは11/12に、リリースから10年経ったことを発表しました。Urchinソフトウェアを買収してから10年、最初はとてもシンプルだったこのサービスも、AdwordsやSearch Console(当時はWebmaster Tools)との連携、ユニバーサルアナリティクスやGoogle Tag Managerによって、信じられないくらい高度化しました。
10周年にあたり、Muret氏が選ぶGoogle Analyticsの進化トップ10は以下です。(順不同)
- イベントトラッキング
- リアルタイム機能
- マルチチャネル&アトリビューションモデリング&データドリブンアトリビューション
- Google Tag Manager
- アナリティクスアカデミー
- ユニバーサルアナリティクス
- Measurement Protocol
- アプリ解析機能
- eコマース機能の拡張
- リマーケティング機能
Google Analyticsは、今ではウェブ担当者なら必ず利用したことがあるくらいメジャーなツールとなりました。GAがデファクトスタンダードになっていったこの10年の発展が、デジタルマーケティングおよびマーケティングデータ分析の発展、また「ウェブ担当」の裾野拡大にも繋がっていったのではないかと思います。
また今後は、Google Tag ManagerがじわじわとGAやCRMデータなど様々なデータとツールのハブとなり、複雑なデータ分析を可能にしていくようになると思います。
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