
大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。
今週はFacebookのニュースフィードのアルゴリズム更新を中心に、Googleとの2社ニュースを2つです。
- Facebook、ニュースフィードの表示アルゴリズムを更新。目指すは、”あなたにとって最も大事なことを表示する”ニュースフィード
- Google、AMP導入ガイドラインの日本語版を公開
- Facebook、ライブビデオの利用を各国に展開。日本は最初のリリース国の1つ
- Google、webmaster ガイドラインを更新
1.Facebook、ニュースフィードの表示アルゴリズムを更新。目指すは、”あなたにとって最も大事なことを表示する”ニュースフィード
公開日
February 1, 2016
発信元
Facebook newsroom:News Feed FYI: Using Qualitative Feedback to Show Relevant Stories
概要
Facebookは、ユーザーのニュースフィードに表示する投稿の選別アルゴリズムを更新したと発表しました。
これまでは、リンク掲載・クリック・コメント・シェアなどを、ユーザーの興味を測る重要な要素としていました。しかし、そういった行為が必ずしもユーザーの興味全体を示すわけではないと考え、前述の行為に”追加”で、ユーザーが見たいであろう情報を加味するようにしたとのこと。
そのために1000人のユーザーテストを行ったそうです。ニュースフィードについて彼らの満足度を毎日記録してもらいました(Feed Quality Panel)。また、何万人ものユーザーに、彼らのニュースフィードの各投稿について「どれくらい知りたかった投稿か?」を5段階評価してもらったそうです。このユーザーテストの結果データがアルゴリズムに反映されています。
私も含め、ソーシャルメディアの運用に関わっている方々が気になっている「Facebookページへの影響は?」についても最後に書かれています。
”ユーザーは、自分と関係のある投稿を見るものなので、それにマッチしていないページはトラフィックが減るし、マッチしていれば増えます。また、Facebookページでは、例えば過度なクリックなどのアクションをユーザーに求めないようにしましょう。そういった瞬間的に数値が増えるだけのようなページは後でアルゴリズムによって是正されるだけだからです。”
Facebookのニュースフィードが目指すのは、”あなたにとって最も大事なことを表示する”こと。
SEOに関わっている方は、Googleの目指す世界に沿うにはどうサイト運営/コンテンツ配信をしていくか考えていらっしゃると思います。今後、特にソーシャルメディアがデジタル戦略に大きく関わっている方々は、Facebookの目指す世界はどういう世界か、Facebookのニュースフィードアルゴリズムはどう変わっていくか、も追加で考えていく必要がありあそうですね。
2.Google、AMP導入ガイドラインの日本語版を公開
公開日
2016年1月29日金曜日
発信元
Googleウェブマスター向け公式ブログ:Accelerated Mobile Pages プロジェクトについて — 導入ガイド日本語版を本日公開しました
概要
Googleは、
サイト運営者向けAMP導入ガイドの日本語版を公開しました。
テクニカル系の発表は英語のままであることが多かったのですが、紹介程度とはいえきれいに日本語化されています。
AMPは現在、「リーフノードのコンテンツ(個々の記事ページやブログ投稿など)に最適化されており、ハブノードのコンテンツ(カテゴリ一覧、検索ページ、メインページなど)には最適化されていません。」とのこと。ただし、長期的にはサイトの大部分に利用できるようにする予定だそうです。
リーフノードのコンテンツとしては、
があり、これらを優先的にAMPバージョンにしていくとのこと。
既にAMPを導入しているサイトは
などだそうです。
また、年末に発表していた、
AMP対応ページが2月にGoogle検索結果に表示されますについては、本ガイドの中で”早ければ2016年2月後半を予定しています”となっているので、延びるかもしれません。
GoogleがAMPに力を入れていることはこれまでの動きからも分かっていますので、はっきり肯定はしなくともランキングへの影響は考えられそうですね。
とはいえAMPはまだまだ開発途中で今後どんどん進化していくので、今後も、情報収集を継続していくことが必要です。
3.Facebook、ライブビデオの利用を各国に展開。日本は最初のリリース国の1つ
公開日
02/01/2016
発信元
Facebook news room:ライブ動画をより多くの方へ
概要
Facebookは、米国内のiPhoneユーザーおよび世界各国へのサービス展開を開始しました。これは、リアルタイムに動画をFacebook上でシェアできる機能で、通常の投稿画面から、写真やチェックインと同じように投稿開始できます。
今後、数週間かけて、各国への機能リリースを行います。日本は、リリースの最初の国の1つとなっていて、早めに反映されると思います。

この機能はもともと、12月3日に一部のアメリカ国内iOSユーザー向けに、ライブ動画とコラージュの配信テストを始めていました。ユーザーは「友達や家族とつながる様々な使い方がみられ」たとのこと。
TVを見ながらソーシャルメディアを使うユーザーは多く、ソーシャルメディアを通じた同時体験は、ユーザーニーズのあるものだったと思います。今回のライブビデオは、TVなど外部コンテンツではなく、Facebook内で、同時体験ができるコンテンツも取り込もうという動きです。Twitterでの「バルス」などが代表するように、同時体験は、バイラルと相性の良いコンテンツ形式です。マーケティング活動にも有効に活用できると良いですね
また、ソーシャルメディア分析ツールの開発・販売を行うSocialbakers社は、FacebookをはじめとしたSNSに関する
調査データを公開しています。2015年に公開したデータによると、Facebookへの動画投稿数はYouTubeを超えたとのこと。Facebookはいまや、元々のSNSという限定された使い方を超えて、ニュースフィード、メッセンジャー(別アプリ)、動画メディアと、着実にジャンルを広げてきています。
4.Google、webmaster ガイドラインを更新
公開日
January 28, 2016 at 8:50 am
発信元
Search Engine Land:Google Updates The General Guidelines Section Of Their Webmaster Guidelines
概要
Googleは、Webmasterガイドラインをひっそりと更新したとのこと。
とはいっても、クオリティガイドラインは更新しておらず、generalガイドラインが更新されているようです。が、ウェブマスターにとって驚くような変更はないとSearch Engine Landは語っています。
更新箇所としては、Googleがウェブページを認識するための方法や、ウェブページがどんな情報を掲載しているか、閲覧者にとって良い情報を提供するためにはどうするかといった説明がより詳しくなっています。
新旧の画面キャプチャはこちら
Coming Soonカレンダー
既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。
年初? ペンギンアップデート(
第7回の記事)
2月 AMP対応ページがGoogleの検索結果に表示されます(
第7回の記事)
1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(
第11回の記事)
1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいGinzaブログ
Ginzaウィークリートレンド バックナンバー
第13回:
Google、2015年にブロックした広告の特徴を公表・Facebook決算・Pinterest流行予測、の3選
第12回:
Google、USの画像検索結果に商品リスト広告(PLA)表示。画像検索のナビゲーションも更新、他3選
第11回:
Google、1/8(金)〜9(土)にかけて検索エンジンのコアなアルゴリズムを変更、他2選
Ginzaウィークリートレンドは、毎週金曜日の正午更新。
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