
大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。
- Google、モバイルフレンドリー対応の検索順位への反映を強化(対応済みページには影響なし)
- Instagramのタイムライン表示が、時系列からアルゴリズム制御型へ
- Apple、米国・英国・豪州でNewsアプリを全メディアに提供開始
1.Google、モバイルフレンドリー対応の検索順位への反映を強化(対応済みページには影響なし)
公開日
Wednesday, March 16, 2016
発信元
Google Webmasters Blog:Continuing to make the web more mobile friendly
概要
Googleは、今年5月より、モバイルフレンドリーなページかどうかを検索順位により強く反映すると発表しました。
2015年4月からワールドワイドに始まった「
モバイルフレンドリー」は、Google検索の重要な実施事項として進んできました。AppIndexingや、インタースティシャル広告へのペナルティやAMP、アンサーボックスの強化など、どれもモバイル検索への対応です。
過去の発表をまとめると、以下の条件で実施される可能性が高いです。もちろん、既に対応していらっしゃる方への影響はありません。
- ページ単位の対応で、サイト全体ではありません。
Gary Illyesさんが2015年3月のSMX Westで言及したとのこと。
- 影響範囲はモバイル(スマートフォン)の検索結果のみ。デスクトップやタブレットの検索結果には影響ありません。
2015年3月にモバイルフレンドリーに関するオンラインQ&Aセッションで言及しています。
- 対象範囲は自然検索結果のみで、ニュースや画像、ローカル検索3パックなどは、今回の強化とは無関係です。各検索結果はまったく独立しているため、いつか反映されるかもしれませんが、今回の発表とは同期していない動きです。
2015年4月にGary IllyesさんがTwitterで返信しています。
- モバイルフレンドリーにするにはGooglebotのCSS&Javascriptへのクロールを許可している必要があります。
Gary Illyesさんが2015年3月のSMX Westで言及したとのこと。
- アプリ内へ誘導するインタースティシャル広告を使用していたらモバイルフレンドリーにはなりません。
2015年11月にGoogle+にて発表されています。
- フィーチャーフォン用でない限り、モバイル用サイトマップは不要です。
John Muellerさんが、Webmaster Centralフォーラムで質問者に回答しています。
Googleは昨年に引き続き2016年もモバイルフレンドリーを前面に掲げています。多くのウェブサイトが、昨年のモバイルフレンドリーのアップデートの際に対応されましたが、まだ対応しきれていない場合も、今回のアップデートにより、対応が早くなりそうです。
2.Instagramのタイムライン表示が、時系列からアルゴリズム制御型へ
公開日
MARCH 15, 2016
発信元
Instagram Official Blog:See the Moments You Care About First
概要
Instagramは、タイムラインの表示ルールを、時系列からアルゴリズム制御型へ変更すると発表しました。
タイムライン上の画像や動画が、ユーザの興味や、関係の深いユーザや企業かどうか、投稿タイミングから、”良さそう(likelihood)”なものを選んで優先的に表示するそうです。
時期は、もうすぐ(soon)で明確には書かれていませんが、Facebookが発表から反映まで1,2ヶ月であることが多いので、2ヶ月以内には反映されるのではないでしょうか。
Instagramユーザは平均70%ものフォロワー投稿を見逃しているそうです。Instagramはそれら、ユーザが興味を持つのにコンテンツを見逃してしまう状態を避けたいと考えています。たとえば、大好きなミュージシャンが前日のライブ状況を投稿していたら、どれだけの人数をフォローしていようがタイムラインに優先的に表示し、企業がセール情報を投稿したら、タイムゾーンに関係なくユーザが起きた時に表示されるようになるそうです。
Facebookページと同じく、ユーザの興味や反応が悪くなると表示されなくなってしまうため、Instagramアカウントを運用している企業によってはアカウント運用を再考する必要も出てきそうですね。
3.Apple、米国・英国・豪州でNewsアプリを全メディアに提供開始
公開日
2016/03/16 18:00
発信元
Tech Crunch:Apple opens its iOS News app to all publishers
概要
TechCrunchによると、Appleは、アメリカ合衆国、イギリス、オーストラリアのiOS9で利用可能なニュースアプリ”News”を全メディアに提供開始したと発表しました。
2015年秋に
Newsアプリを発表した際は、コンデナストやニューヨークタイムズ、CNNといった一部の大規模メディアのみ利用を許可されていました。今後は、全メディアや個人も配信できるようになります。
Newsでは、画像ギャラリーや音声、動画、地図やアニメーション、パララックスなどを利用できるそうです。またAppleが得意な美しいタイポグラフィで表示可能です。
ニュース配信のツール
News Publisherも準備されています。ただし、iOSアプリの公開と同じく、News Publisherを利用する前に審査が必要なようです。
Newsに配信するための規格は、”
Apple News Format(カスタムJSON)”です。
日本のiOSではまだ利用できませんが、今後展開する可能性は充分あると思います。そうなればコンテンツの有力な配信先の一つになるでしょう。今後の動きに注目したいと思います。
また、Newsは、Google主導のAMPプロジェクト、FacebookのInstant Articleと並んで、高速表示を目的としたサービスでもあります。
いずれも現在はモバイルニュースに限定していますが、ニュース以外に展開されれば、ユーザがこのスピードに慣れ、相対的に現在の表示スピードで満足できなくなってくるでしょう。表示速度が検索順位に影響する可能性があるというのは、前から言われていますが、検索順位だけの話ではなく、モバイルを活用してビジネスを行う上での必須項目になりつつあります。
報道メディアを運営している方はもちろん、そうでない方もモバイルが重要である限りは、高速表示の技術については少しずつ情報収集を始められてはいかがでしょうか。
Coming Soonカレンダー
既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。
年初? ペンギンアップデート(
第7回の記事)
5月 Google、モバイルフレンドリーの検索結果への反映を強化(
第20回の記事)
1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(
第11回の記事)
1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
2/9,10 米国その他でGoogle モバイルサイトの順位変動?(
第15回の記事)
2/25 AMP対応のニュースページがGoogleのモバイル検索結果に表示開始(
第7回、
第17回の記事)
2/16- Google 検索結果に星レビューが非表示になるバグ(
第18回の記事)
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