
大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するDemandMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Demandウィークリートレンド」。ゴールデンウィーク明けの今週は、Googleから5選です。
- Google、モバイルの不適切なリダイレクトへのペナルティを開始
- Google、サーチコンソールに音声検索利用レポート追加を検討中
- Google、スニペットに関連記事を表示か
- Google、AMPレポートを改良
- Google、ナレッジパネルに近隣情報表示か
1.Google、モバイルの不適切なリダイレクトへのペナルティを開始
公開日
May 5, 2016
発信元
Google+:Google Webmasters
概要
Googleは、2015年10月のWebspam Report 2015で警告していたモバイルの不適切なリダイレクトへのペナルティを開始しました。
不適切なリダイレクトとは何かについて、Google Developersのモバイルガイドで下記のように説明しています。
「モバイル用URLが別にある場合は、個々のパソコン用URLにアクセスしているモバイルユーザーを、該当するモバイル用URLにリダイレクトする必要があります。すべてモバイルのトップページにリダイレクトするなど、 他のページへリダイレクトすることは、間違ったリダイレクトとなります。」
参照:
https://developers.google.com/webmasters/mobile-sites/mobile-seo/common-mistakes/faulty-redirects?hl=ja
モバイルのリダイレクトを設定しているサイトでは、意図せずに不適切なリダイレクトとなっていないか、定期的な確認が必要になるでしょう。リダイレクトのエラーは、Search Consoleのモバイルユーザビリティ、クロールエラーメニューで確認できます。
2.Google、サーチコンソールに音声検索利用レポート追加を検討中
公開日
May 9, 2016 at 9:15 am
発信元
Search Engine Land:Google hints that Voice search reporting coming to Google Search Console’s Search Analytics report
概要
Googleは、Search Consoleに音声検索利用レポート追加を検討しているとのことです。追加時期、レポートの見せ方は未定です。GoogleのJohn Mueller氏がGoogle hangoutで触れていました。
Googleは2014年10月に、公式ブログで音声検索利用状況の調査レポートを発表しています。それによると、アメリカの10代では55%、大人では41%が1日1回以上、音声検索を使うと回答しています。
参照:
https://googleblog.blogspot.jp/2014/10/omg-mobile-voice-survey-reveals-teens.html
レポートの中で、どんな時に音声検索を利用するのか、いつ利用しているのか、なぜ音声検索をするのか、下記インフォグラフィックで紹介しています。
Google公式ブログによる音声検索利用状況を示すインフォグラフィック
音声検索は若い層を中心に増えています。自社サイト/サービスではどのような利用シーンで使われるのか、それによりどのようなコンテンツを用意する必要があるのか、この機会にイメージしてみるのはいかがでしょうか。
3.Google、スニペットに関連記事を表示か
公開日
May 5, 2016 • 7:50 am
発信元
SearchEngine Roundtable:Google Extended Featured Snippets
概要
Googleは、いくつかのクエリにおいて、スニペットに関連記事も表示するテストをしているようです。
SearchEngine Roundtableによると、例えば「personal loan」で検索すると、下記のように関連記事も表示しています。
personal loanの検索結果でスニペットに関連記事を表示
Googleは今回の関連記事表示以外にも、頻繁にSERPsを改良しています。オーガニックの検索順位が同じでも、SERPs更新に伴うCTRの変化等でオーガニック検索流入は変わります。SEOは順位向上施策だけでなく、CTR改善施策も必要です。タイトル、ディスクリプションの修正以外に、SERPsの状況に合わせた、リスティング広告も含めた検索全体でのキーワード戦略や構造化マークアップへの対応が必要になります。
4.Google、AMPレポートを改良
公開日
May 4, 2016
発信元
Google+:John Mueller post
概要
Googleは、Search ConsoleにAMPレポートのカテゴライズ機能をアップデートしました。GoogleのJohn Mueller氏が自身のGoogle+に投稿しています。今回の改良により、AMPに伴う問題を認識し易くなると説明しています。
AMP関連として、Ginzaウィークリーでは第7回「
Google、2016年2月にAMP対応ページを検索結果に表示すると発表。順位に影響する可能性もあり」、第17回「
Googleモバイル検索結果にAMP対応ページ表示開始。GAやAdobe AnalyticsもAMPへの対応を開始」でもご紹介しています。
2016年1月にSearch Consoleに追加したAMPレポートを4ヶ月後には改良版を出していることから、GoogleがAMPの普及に力を注いでいることが伺えます。
AMPは、今はニュースサイト限定ですが、今後の他サイトへの普及に備え、今のうちから情報収集されるのはいかがでしょうか。Googleから
AMP導入ガイドの日本語版やAMPページの
Google検索ガイドラインの情報が出ています。
5.Google、ナレッジパネルに近隣情報表示か
公開日
APRIL 28, 2016
発信元
The SEM Post:Google Adding Neighborhood Info in Local Knowledge Panel
概要
Googleはナレッジパネルに、近隣情報の項目表示を進めている模様です(公式情報なし)。情報発信元のJoy Hawkins氏のブログによると、表示される情報はGoogleマイビジネスではなく、Googleマップメーカーに入力された内容をソースにしているようです。
参照:
https://www.joyannehawkins.com/google-adds-neighborhood-info-knowledge-panel/

Googleマップメーカーとは、Googleマップの表示を編集できる地図作成サービスです。ユーザー参加の地図改善として進められていましたが、度重なるいたずら等により一時的にサービスを閉鎖し、2015年8月に45カ国で再開しました。日本ではまだ再開しておらず、再開時期も未定ですが、エリア情報を扱うサイト/サービスでは、今後の動きをウォッチしておきたいところです。
Coming Soonカレンダー
既にDemandウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。
年初? ペンギンアップデート(
第7回の記事)
5月 Google、モバイルフレンドリーの検索結果への反映を強化(
第20回の記事)
1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(
第11回の記事)
1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
2/9,10 米国その他でGoogle モバイルサイトの順位変動?(
第15回の記事)
2/25 AMP対応のニュースページがGoogleのモバイル検索結果に表示開始(
第7回、
第17回の記事)
2/16- Google 検索結果に星レビューが非表示になるバグ(
第18回の記事)
Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいDemandブログ
Demandウィークリートレンド バックナンバー
Demandウィークリートレンドの過去記事一覧は
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