
大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週は、Googleから3選、Facebookから1選です。
- Google、モバイルフレンドリーテストツールを刷新
- Google、リッチスニペットの新たなバージョン「リッチカード」を発表
- Google、サーチコンソールに複数プロパティのグループ化機能をリリース
- Facebook、VR向け360度動画のショートフィルム“Here and Now”を公開
1.Google、モバイルフレンドリーテストツールを刷新
公開日
May 17 2016
発信元
Google Webmaster Central Blog
概要
先週のGinzaウィークリートレンドで、「
Google、モバイルフレンドリーアップデートのアルゴリズムを更新」についてご紹介しましたが、Googleは新しいモバイルフレンドリーテストツールを、公式ブログで発表しました。
新しいモバイルフレンドリーテストツール画面
アクセスURLはこちらです。
https://search.google.com/search-console/mobile-friendly
以前はテスト結果のみの表示でしたが、新しいツールでは、結果の他に、次のステップとして「サイト全体のモバイルユーザビリティレポート」「モバイルフレンドリーページの詳細」「コメントや質問をディスカッショングループに投稿」のリンクが追加されています。
- サイト全体のモバイルユーザビリティレポート:Search Consoleの検索トラフィク>モバイルユーザビリティレポートです。モバイルユーザビリティのエラーを確認できます。
- モバイルフレンドリーページの詳細:Google developersが公開しているモバイルフレンドリーサイトにするための概要ページです。
- コメントや質問をディスカッショングループに投稿:ウェブマスターヘルプフォーラムです。他の方のコメントをみたりコメントや質問を投稿できます。
Ginzamarketsサイトのモバイルフレンドリーテスト結果画面
この機会に新たなモバイルフレンドリーテストツールを試してみてはいかがでしょうか。
2.Google、リッチスニペットの新たなバージョン「リッチカード」を発表
公開日
May 17, 2016
発信元
Google Webmaster Central Blog
概要
Googleは公式ブログで、リッチスニペットの新たなバージョンである「リッチカード」のローンチを発表しました。
左が通常版、真ん中がリッチスニペット、右が今回ローンチしたリッチカードのSERPs
検索結果に画像を大きく表示することで、主にモバイルでの検索体験向上につなげたい意図の模様です。現状は米国のみの対応で、対象ジャンルもレシピサイトと映画サイトに限定とのことです。
参照:Search Engine Land:Google launches rich cards for movie and recipe websites
https://searchengineland.com/google-launches-rich-cards-movies-recipe-websites-249771
ローンチに合わせて、Search Consoleにリッチカードのエラーやインデックス率がわかるレポートも追加されます。
Search Consoleに追加されるリッチカードのレポート画面
リッチカードは、リッチスニペット同様に構造化マークアップを使用しています。
Googleが公開したリッチカードの構造化マークアップ例
今後、レシピ、映画以外にも対象ジャンルを拡大し、日本でも導入されることが予想されます。レシピ、映画サイトを運営されている方は、日本での導入に備え、米Googleにおけるレシピ・映画サイトのSERPs表示状況を調査したり、リッチカードの構造化マークアップ方法について整理しておくといいのではないでしょうか。
構造化マークアップについて:
https://developers.google.com/search/docs/guides/mark-up-content#content_types
構造化データテストツール:
https://search.google.com/structured-data/testing-tool
3. Google、サーチコンソールに複数プロパティのグループ化機能をリリース
公開日
May 23, 2016
発信元
Google Webmaster Central blog
概要
Googleは、モバイル、アプリ、Webサイト等、複数のプロパティをまとめてSearch Consoleの検索アナリティクスレポートに表示する機能をリリースしたと発表しました。このレポートにより、サービス全体でのクリック数やインプレッションを把握できるようになります。モバイル、アプリ、Webサイト等、複数プロパティからの集客をマネジメントしているWebマスターが待ち望んでいた機能と言えるでしょう。
参照:Search Engine Land:Google Search Console now lets you group your sites together with property sets
https://searchengineland.com/google-search-console-now-lets-group-sites-together-property-sets-250168
設定はSearch Consoleでグループを作成する流れとなります。httpとhttps、wwwあり、なし等が混在していてもグループ化できるとのことです。
グループ設定画面
Search Consoleヘルプでは、複数のプロパティをセットとしてグループにまとめる方法について説明しています。ご興味ある方は試してみるのはいかがでしょうか。
https://support.google.com/webmasters/answer/6338828
4. Facebook、VR向け360度動画のショートフィルム“Here and Now”を公開
公開日
May 17, 2016, May 18, 2016
発信元
Blog Facebook Media
Facebook Engineering Blog
概要
Facebookは最初の360度動画のショートフィルムとして、“Here and Now”を公開しました。映像は、ニューヨークマンハッタンにあるグランド・セントラル駅を撮影しています。
Facebookヘルプセンターによると、360度動画とは、風景を360度同時に撮影するカメラシステムで作成されたもので、視聴者は、360度動画度の視点をパンしたり回転したりして、動画を別のアングルで見ることができます。このような動画の左下には、「360度動画」というラベルが付いています。
360度動画撮影風景
ショートフィルムはこちらからご覧いただけます。
https://www.facebook.com/facebook/videos/10154659446236729/
ショートフィルムをご覧いただく際の留意点です。
※コンピュータで360度動画を見る場合
コンピュータで360度動画を見る場合、マウスをドラッグすることで表示アングルを変えられます。ブラウザ(Chrome、Firefoxなど)のバージョンが最新であることを確認してください。SafariやInternet Explorerでは表示できません。
※モバイルで360度動画を見る場合
iOSとAndroidのモバイル機器では、画面を指でドラッグするか、機器を操作することよって、360度動画の表示アングルを変えられます。
各社のVRへの取り組みは少しずつ増えてきており、プラットフォーム側の対応が進めば、加速していくことが予想されます。
Facebookでは360度動画専用サイトで、撮影用のカメラや編集・アップ方法、成功事例等を紹介しています。ご興味ある方は情報収集しておいてもいいかもしれません。
https://facebook360.fb.com/?_ga=1.41407778.1472102612.1436404187
Coming Soonカレンダー
既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。
年初? ペンギンアップデート(
第7回の記事)
1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(
第11回の記事)
1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
2/9,10 米国その他でGoogle モバイルサイトの順位変動?(
第15回の記事)
2/25 AMP対応のニュースページがGoogleのモバイル検索結果に表示開始(
第7回、
第17回の記事)
2/16- Google 検索結果に星レビューが非表示になるバグ(
第18回の記事)
5/12 Google、モバイルフレンドリーの検索結果への反映を強化(
第20回の記事)
Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいGinzaブログ
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