ChatGPT や Gemini など、生成 AI を経由したサイト流入が増加傾向にあります。多くのリサーチでは、量はけっして多くはないものの、その増加率が高いことが明らかになっています。今回の新機能では、その実態を、各お客様ごとにわかりやすく把握できるものとなっております。
新機能「LLMトラフィック分析(仮)」は、Google アナリティクス4(GA4)と連携し、LLM/ AI 経由の流入を可視化するものです。「GA4 だと使いにくい」、「DemandMetrics に集約したい」、というお客様の声にお応えし開発しました。

本機能では、以下のようなドメインを含むリファラを抽出し、LLM/ AI からの流入を特定します。
- chat.openai.com(ChatGPT)
- bard.google.com(Gemini)
- copilot.microsoft.com(Microsoft Copilot)
その他、当社が独自に選定した90以上の生成AI関連リファラが含まれます。

これにより、「どのAIから」「どれくらい」トラフィックが来ているのかを、GA4 のデータを元に簡単に読み取れるようになりました。
さらに、以下のような指標をご確認いただけます。
- セッション数
- 平均セッション時間
- ページビュー数
- 新規ユーザー率
- 直帰率
- コンバージョン数
- コンバージョン率
単なる訪問数だけでなく、「LLM/ AI 経由の訪問者がコンバージョンしているか」などがわかるのです。
LLM/ AI 経由の流入の傾向
本機能の開発に協力いただいたクライアントとともに LLM/ AI トラフィックを分析したところ、下記のような傾向が見えてきました。
ChatGPT 経由のトラフィックが依然として最多
Gemini(旧Bard)も一部業界で急成長中
Microsoft Copilot 経由も堅調
個人的に驚いたのは、LLM/ AI 経由のトラフィックは高いコンバージョン率を示すケースが複数確認されたという点です。とはいえ、まだ新しい分野ですので、引き続きデータを蓄積し、調査を進めていく必要があるでしょう。
導入方法
すでに DemandMetrics をご利用中で、GA4 と接続済みのお客様は特別な設定は不要です。数日以内に、順次機能が反映されます。連携がまだの方は、OAuth を使って簡単かつ安全に接続可能ですので、ぜひ連携しておいてください。接続後は、過去のデータも自動でさかのぼって反映されます。
今後の展開について
生成 AI の進化により、ユーザーの検索行動は大きく変わりつつあります。従来の検索エンジン対策だけでは把握しきれない、新しい検索行動を捉える必要が出てきました。
私たちのプラットフォームは、検索結果(SERP)分析と、生成 AI による可視性・トラフィックの両面をカバーできる唯一の統合環境を提供しています。今後も、時代に対応するための分析機能や可視化ツールを、スピード感をもって展開していきます。
ぜひご期待ください。