brightonSEO San Diego 2025 参加レポート

DemandSphere の佐久間が、アメリカ・サンディエゴで開催された brightonSEO San Diego 2025 に参加してきましたので、その様子をレポートします。

イギリス・ブライトン発祥の brightonSEO は、世界最大級の検索マーケティングイベントのひとつです。今年はカリフォルニア州サンディエゴの Manchester Grand Hyatt で、9 月 23 日と 24 日の 2 日間にわたって行われました。

AIと検索

今回のカンファレンスで最も注目度が高かったのは、やはり「AI と検索」。検索体験が多様化する中でどう対応するか、AI コンテンツの質をどう高めるか、など数多くのセッションがあり、SEO 業界全体が大きな変化の中にあることを改めて実感しました。

当社 CEO の Ray も “It’s ALL AI search now: building a unified view for growth” と題してセッションに登壇しました。従来検索と AI 検索は本質的に同じで、違いはユーザー体験にあるということを強調しました。検索クエリが複雑化している現状や、AI のデータソースが Google と Bing であること、複数プラットフォームでの露出を統一して計測する重要性を語りました。

詳しくは下記のスライドをご覧ください。

データ活用とアナリティクス

個人的に印象に残ったのは、データ活用・アナリティクス関連のセッションです。Brie E Anderson 氏のセッション “Your data is worthless (unless you USE it)” では、GA4 や BigQuery の活用方法をわかりやすく説明しつつ、大量のデータをどう使うかが成果を分けることを強調されていました。

また、2 日目の Britney Muller 氏によるキーノート “Stop talking about AI, start using it: A marketer’s playbook” では、AI を単なる話題ではなく実際のマーケティングやカスタマーサポートの現場にどう落とし込むかについて具体的な提案がありました。

会場の雰囲気

南カリフォルニアの会場らしく、カジュアルで開放感のある雰囲気でした。セッションが膨大で、3 種類のホールがあり、さらに 20 分単位で複数のセッションが進行するため、テーマをうまく取捨選択する必要がありました。初参加だったこともあり、どのセッションを見に行くべきか度々頭を抱えてしまいました。

参加者は 2 日間で約 3,000 人。会場には 60 以上のスポンサー企業がブースを構え、どこも活気にあふれていました。

また、前夜祭やネットワーキングレセプションなどサイドイベントも数多く開催され、参加者同士の交流がとても盛り上がっていたのが印象的でした。世界最大級の SEOコミュニティ、The SEO community が主催する brightonSEO Boardwalk Bash の様子(下)。

DemandSphereもサイドイベントを開催しました!

おわりに

「AI 対策って何をすればいいの?」という声をよく伺いますが、アメリカでも同じように悩んでいる人が多く、少し安心しました。その質問に対する答えとして、多くの登壇者が「結局は SEOの基本が重要」と語っていたのが印象的で、AI 検索はこれまでの SEO の延長線上にあると実感しました。

個人的に、キーワード検索からプロンプト検索へ移行しつつあると感じているのですが、現地の参加者から「アメリカでは10年前からキーワード検索は減っているよ」という話を聞くことができました。AI ブームと関係なく、海外で情報収集することは重要だと思います。

brightonSEO SanDiego でもう一つ感じたのは、コミュニティの力です。世界中からこのイベントにたくさんの人が集まり、意見交換やビジネス上の関係にとどまらず友情を育んでいる様子を間近でみて、素直に「楽しそうで、いいなぁ」と思いました。私も少しずつ仲間入りできるように頑張りたいと思います。

10月に私たちが主催する FOUND Conference Tokyo 2025 も、日本におけるそんな場になればと願っています。

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