いつも DemandSphere をご利用いただき、ありがとうございます。SERP データの取得が難しくなるなか、日々扱うデータが正しいのか、不安を感じている方も少なくありません。本記事では、SEO ツールをとりまく現状と、DemandSphere の取り組みについてご説明します。

データ取得が困難になる事象
2026年9月頃からSERP データの取得が難しくなっています。大きく2つの問題が立て続けに発生したことが原因です。
1. 検索エンジンによるクローラーへのブロック
Google は、クローラーによる検索結果の自動取得を以前より厳しく制限しています。当社に限らず SEO ツール全般で、検索結果を取得できない、取得に時間がかかる、といったことが発生しています。
2. 偽の検索結果(Poisoned SERP)
取得できた場合でも、実際のユーザーが目にする画面とは異なる偽の SERP である場合があります。Poisoned SERP(汚染された検索結果)と呼ばれ、こちらも多くの SEO ツールの挙動を狂わせている一因です。
どちらの問題も、データが遅れる、抜けるといった単純な影響だけでなく、SEO ツールの各種機能や指標の算出にも影響します。
当社はこのような状況に強く問題を感じており、様々な対策を講じています。次の3点について、DemandSphere の対応をご説明します。
- ブロックへの対応
- 偽 SERP への対応
- データの信頼性の可視化
ブロックへの対応
従来の考え方では、ブロックされたら別の方法でアクセスを続けていました。しかし、検索エンジンに過剰な負荷をかけると、かえってエコシステム全体に悪影響を与えるおそれがあります。イタチごっこを続けても、根本的な解決にはなりません。DemandSphere では、これまでのデータ品質を保ちながら、アクセス数を増やしすぎないよう調整する手法を取り入れています。取得できなかった日も、前日や過去のデータを活用(サンプリング)し、レポートが途切れないようにしています。
SERP 1ページ目は必ず取得
すべてのクエリにおいて、1ページ目の SERP を毎日取得いたします*。9月下旬頃の大きな変化のタイミングには欠損が発生しましたが、現在では従来どおりほぼ 100% のデータを取得しています。
*週次・月次のお客様は契約頻度の通りとなります
2ページ目以降の優先度
2ページ目、3ページ目と徐々に優先度を下げて、状況に応じてサンプリングを実施します。サンプリングされたデータかどうか、取得日がいつなのかをお客様にご確認いただけるようにしております。
AI オーバービュー
注意すべき点として、AI オーバービューは表示の仕組みがたびたび変わっております。ブロックや偽 SERP とは別の問題です。これまでと同じように、取得方法を工夫して対応しています。
偽 SERP への対応
偽 SERP、Poisoned SERP(汚染された検索結果)については、DemandSphere は10月23日頃から新しい判定の仕組みを導入し、検知の精度を高めています。
偽 SERP は、偽結果が含まれる割合にばらつきがあります。当社では、過去の検索結果と比べ、信頼度を3段階に分けています。
- 正常(直近の検索結果と 60% 以上の一致):正常なデータとして利用します。
- 要確認(一致率 40〜59%):データを使いますが、サンプリングには用いません。
- 偽 SERP(一致率 40% 未満):最大3回まで再取得します。3回とも偽 SERP と判定された場合は、その日の検索結果を使わず、サンプリングされた過去データを活用します。
いずれの場合も、該当する検索結果にはラベルを付けてお客様に明示し、間違ったデータが混入しないよう努めています。
上記のプロセスで正しい検索結果を取得できずにサンプリングを利用したのは、日本語の検索では全体の約2%でした(10月26日時点)。英語圏では1%未満となっております。
日本語データにおいても英語圏並みの基準を目指し、日本の検索エンジンのデータも活用して対策を強化してまいります。
データの信頼性を可視化
ブロックや偽 SERP は今後なくなるどころか、当たり前になっていくと考えています。
ローカル環境で動かす順位チェックツールや、ブラウザを自動で操作させる方法に切り替えを検討する方もいるかもしれません。今は影響を受けにくい場合もありますが、自動での取得を続ければ、いずれ同様の問題に直面すると思われます。メジャーな SEO ツールにおいても、データを疑われることが前提となるでしょう。
こうした未来を見据え、取得したデータの正確性を、お客様自身が確認できる環境の整備が急務だと考えています。そこで以下の機能を開発・改善しています。
SERP リワインド
DemandMetrics にてクエリをクリックすると、「SERP リワインド」機能に遷移します。ここでは過去の SERP が再現されるのですが、さらに検索結果の取得日を明記し、要確認や偽 SERP と判定した検索結果には、ラベルが付与されるようになりました。ツール内の表やグラフがおかしいと感じたら、この画面から実際に当社が取得した SERP と取得日をご確認いただけます。

オブザーバビリティ
最近リリースされた機能で、急ピッチでアップデートを重ねています。自社環境におけるブロックやサンプリングの状況がご確認いただけるようになっており、偽 SERP の割合も表示されるようになりました。自社のデータ精度が一目で確認できるダッシュボードを目指します。

気になる点があるときは
データがおかしいと感じたら、上記の機能からご自身で検証できるようになります。それでも解決しない場合は、キーワードと日付を添えて担当者までご連絡ください。こちらで確認し、バグの改修をしたり、当社のアルゴリズムの改善に活用させていただきます。
また、障害や重要な変更は、DemandSphere Status(https://status.demandsphere.com)でお知らせしています。
最も信頼できるデータベンダーを目指し、DemandSphere は改善を続けてまいります。今後ともよろしくお願いします。

