従来のテキスト検索に加えて音声検索が普及してきています。その中で音声検索でのSEO対策は、テキスト検索SEO対策とは少し異なることをご存知でしょうか?
こちらでは音声検索に対するSEO対策についてご紹介していきます。
 
音声検索とは
音声検索とはスマートフォンに取り付けられているデバイスなどに声で調べたい単語を伝えることで、手に入れたい情報を検索してくれるシステムです。最近ではGoogle HomeやGoogle Assistantといった音声検索専用のスピーカーも目立ってきています。
例えば、「近くの美味しい日本料理屋を探してほしい」とスマートフォンやマイクスピーカーが搭載されている機器に言うと、音声を認識し検索機能が働きます。そして近くにある日本料理屋を探してくれる、という流れになります。
 
テキスト検索から音声検索へと変化
少しずつですが、最近では検索方法がテキスト検索から音声検索へと変化してきています。
では実際にどのように変化してきているのでしょうか。ここでは検索機能において、どういった変化が起きてきているかについて説明していきます。
 
Googleの情報検索の20%が音声検索に
アメリカ・フランシスコで開催されたGoogle I/Oの基調講演でのことです。アメリカのGoogle本社に勤めるCEO・スンダー・ピチャイ氏は以下のように答えています。
「Googleのモバイル検索のクエリの20%が今となっては音声検索となっている。」
国による違いはありそうですが、20%は、大きな割合です。それだけテキスト検索から音声検索に変化してきていることが分かります。
更に、2020年にはAIの発展も伴い、検索の50%が音声検索になると予想されています。その先駆け的存在として、Googleにて発表された「Google Home」が音声検索の代表的なデバイスとして使われています。
 
音声検索に対してのSEO対策とは
では音声検索において、どのようなSEO対策が有効だと言われているのでしょうか。ここからは音声検索に対するSEO対策の仕方をご紹介していきます。
これから音声検索に対して、SEO対策を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
 
音声検索では会話形式で言葉を使うことを意識する
音声検索において、ユーザーがどのように検索機能を使っていくかが重要な項目となってきます。ユーザーは音声機能を使う場合、質問の仕方として「~を探して」や「~を教えて」などの情報の尋ね方をしていきます。
例えば、ユーザーが「京都の有名な観光名所を探して」という質問をしたとしましょう。この際に発声する単語量は「京都」「有名」「観光」「名所」と分けることができ、4つの単語を使います。
この単語をどれだけ予想できるかが、SEO対策のポイントになります。ユーザーが何を求めて音声検索を使うかを推測することが大切になってくるでしょう。
 
地域情報を充実させる
スマートフォンユーザーは近くのお店やサービスを検索するときに、地域名を含めて検索する傾向があります。お店を探したり、サービスを利用したりする場合、地域名を付け加えて検索していきます。例えば「東京の美味しい和食屋さん」や「日本のおすすめ温泉地」「アメリカの有名な観光スポット」などです。
エリアを指定しておくことで、ユーザーにサイトを見てもらうきっかけを作ることができます。イギリスのSEO会社であるBright Localの調査によると、58%の消費者はローカルな情報を探すのに音声検索を使ったことがあると発表しています。それだけ地域のローカルな情報をユーザーは求めていることが分かります。
※参考:(https://www.brightlocal.com/)
 
音声検索に求められるページ速度
音声検索にはページ速度も重要なようです。
BACKLINKOのブログで、ブライアンディーン氏は、音声検索の検索結果のロード時間は、通常のウェブサイトの平均より52%も速いと報告しています。
テキスト検索においても、ページの速さは少なからず順位に影響していますが、音声検索ではより強く影響している可能性がありそうです。
(参考:https://backlinko.com/voice-search-seo-study)
 
音声検索のSEO対策のまとめ
今回ご紹介した音声検索に対するSEO対策は以下の通りです。
・音声検索では会話形式で言葉を使うことを意識する
・ページの表示速度を早くする
・地域名などローカルな単語をキーワードとして盛り込む
今後も、音声検索の割合が増えていくでしょう。音声検索の特徴を理解し、対策を進めていただけたらと思います。