SEOにおいてコンテンツが重視されるようになって数年経過し、各社Webサイトのコンテンツを充実させることが標準的になりました。また、オウンドメディアの運営や、領域毎のキュレーションサービスが増えたこともあり、自社が競合するコンテンツが以前と比べて多様になっています。
更に、Googleのアルゴリズムは、ペンギンアップデート、パンダアップデートなどの大きなアップデートだけでなく、検索ユーザーのニーズを取り込みながら、日々変動しています。
こういった背景から検索エンジン上における競合他社の定義が難しくなりつつあります。
検索エンジン上の競合サイトを見つける方法
大規模サイト向けSEOツール「DemandMetrics」のコンペティターディスカバリー機能では、自社が狙っているキーワードにおける検索エンジン上の競合サイトを見つけ出すことができます。
具体的には、自社がモニタリングしているキーワードを元に、同じキーワードで上位にランクインしているサイトを、調査し、何種類のキーワードやページで上位にランクインしているかや、ランクインしているキーワードの特徴などを示してくれます。
コンペティターディスカバリーによる競合サイト調査
各サイトがSEO業務でモニタリングしているキーワードのうち何個のキーワードで上位を獲得しているか、そのキーワードの合計/平均検索ボリューム、平均順位、ファインダビリティスコアなどが集計されます。
サイトやコンテンツを立ち上げる前に、どういった競合サイトがどういったコンテンツを運用しているかを事前調査として把握することもできます。
サイト全体だけではなく、キーワード単位での競合サイトの発見もできます。自社にとって重要なキーワードにどういった競合サイトがいて、どんなコンテンツを発信しているかを把握することができます。例えば、下記は「account dashboard」のキーワードで上位表示しているサイトの一覧ですが、モニタリングワード全体で競合しているサイトとは顔ぶれが大きく異なります。
キーワード別での競合サイト一覧
キーワードグループ単位での競合サイトの把握も可能です。例えば、ファッションECサイトの場合、男性用アイテムと女性用アイテムでは、競合するサイトが異なるでしょうし、スカートとバッグでも、強敵となる競合は異なるでしょう。DemandMetricsのコンペティターディスカバリーでは、こういったアイテム別、ブランド別、こだわり条件別などで設定したキーワードグループごとに、検索エンジン上での競合サイトを把握する事もできます。
キーワードグループ単位での競合サイト一覧
更にPCの検索結果とスマートフォンの検索結果での競合サイトの違いもモニタリングできます。現状、PCとスマートフォンでは大きくは異なりませんが、Googleの最近のモバイル重視の動きを鑑みて、チェックしておいても良いでしょう。
PCとスマホの検索エンジンの違いをチェック
コンペティターディスカバリーによる競合把握のまとめ
DemandMetricsのコンペティターディスカバリーは、自社がモニタリング対象とすべき競合サイトの発見と見直しを支援する機能です。また、どういったサイトやコンテンツが評価されているかをモニタリングすることで、検索アルゴリズムの方向性の理解の助けにもなるかと思います。
正しい競合サイトが特定できれば、日々のSEOの意思決定精度も高まります。ぜひ、ご活用ください。