7月17日、日比谷三井カンファレンスにて FOUND Conference 2026 を開催しました。ご来場いただいた皆さん、登壇者の皆さん、そしてスポンサーの皆さんに、心からお礼を申し上げます。各セッションの内容は、別のレポート記事に譲ります。ここでは主催者として、感謝の想いと振り返りを記しておきたいと思います。(文:室屋武尊)
白紙の企画書に手を差し伸べてくれたスポンサー
まず書きたいのは、スポンサーの皆さまへの感謝です。協賛をお願いした時点で、企画はほぼ白紙の状態でした。協賛はコスト的な負担だけでなく、アドバイスをいただいたり、各社が様々な工夫をしてくださりました。皆さまのご協力がなければ、こんなに素晴らしいイベントは成しえませんでした。
例えば電通デジタルさんは、マルチターンカンバセーションという難題をタイトルに掲げたセッションを披露。AI 検索を語るうえで避けては通れないテーマですが、海外でもなかなか聞くことができないトピックです。電通グループならではの大規模調査に裏打ちされた発表は、世界的に見ても類のないものでした。

アユダンテさんは検索オフィスアワーでおなじみ、元 Google の金谷さんを招き、コガンさんとのセッション「言いたい放題」を企画。オプトさんは PR の専門家である中村さんが登壇され、LANY の竹内さんとの共演を見せてくださいました。Speeeさんは登壇枠が完売していた中で、協賛に名乗りを挙げてくれました。コアテックさんはコーヒーとスナック、休憩時間のゲームで会場を温めてくれました。「SEOチャレンジ by コアテック」には、早くも続編を望む声が寄せられています。協賛の形は様々でも、根っこにある思いは同じだったと感じています。皆さまの協力があったからこそ、満足度の高いイベントに仕上がったのだと思います。

サービス精神旺盛なスピーカー
今年のヘッドライナーは、昨年登壇いただいた杉原さんと渡辺さんのほかに考えられませんでした。業界の大先輩に負担をかけてしまうのは気が引けたのですが、一人のオーディエンスとして、どうしてもソロのプレゼンが見たいという気持ちが勝ってしまいました。
オープニングの杉原さんは、広告の観点から、検索に寄せたプレゼンテーションをしていただきました。キーワード完全一致時代からインテントマッチへの進化は、広告も SEO も同様の進化をしてきたところです。「インテントに向き合い続けたマーケターは、AI がインテントを生成する時代にあっても活躍できる」と私たちを鼓舞するメッセージをいただき、このままクロージングしてもいいくらいに素晴らしい発表でした。オープニングなのに。

渡辺さんは業界歴 30 周年という節目のプレゼン。渡辺さんの発表を何度も見たことがある方でも「こんなに気合いの入ったのは初めて見た」と驚かれていました。私たちも何度も渡辺さんにセッションをお願いしてきましたが、パリッとしたスーツ姿を見たのは初めてでした(笑)。特別な発表だったので、ここではあえて内容には触れません。
冒頭と結びをこの二人に託せたこと、そしてその節目の舞台に FOUND Conf を選んでいただけたことは、主催者として何よりの誇りです。

さらに特別ゲストとして秤の小川さんをお招きしました。昨今は、AI の登場で検索が複雑になるとか、クッキーレス化が進んでユーザー行動がわからないという問題がありますが、そこで役に立つのが MMM です。当日は、ある病院の医療スタッフによる MMM 実践事例が紹介され、「マーケターなら MMM は難しくない」と背中を押していただきました。

実は、JADE 篠原さんも、お願いして登壇いただきました。篠原さんは DemandSphere のデータを使いこなしてくれるトップユーザーなのです。当日は笑いあり、データありの素晴らしいプレゼンでした。ツールを提供する立場として、これほど嬉しいことはありません。登壇をお願いした際に「役に立つ話と、役に立たない話のどっちがいいですか?」と引き受けてくれたのは良い思い出です。

思いがけない化学反応
当日驚いたのが、示し合わせたかのようにセッション同士につながりが生まれたことです。「言いたい放題」で触れられた話が、別のセッションで別のデータで説明される。そんな瞬間が何度もありました。登壇者の皆さまが、いま業界で問うべきことを突き詰めてきたからこそのことだと思います。

中村さんと竹内さんが示したブランディングと検索マーケティングの融合も、電通デジタルさんのマルチターンカンバセーションも、「まさにこの話が聞きたかった!」というお声をいくつも頂戴しました。我々からテーマをお願いしたのではないにも関わらず、ドンズバな発表ばかりとなりました。

いつも驚くのですが、上級者の方ほど勉強熱心ですし、懇親会でも積極的に情報交換されています。また、それによって若い方が刺激を受けたり、ネットワークを築くこともあります。これこそが、イベントの効能だと思います。あの日、あの場所でしか起こらない人と人との出会い。初級者から上級者まで、互いに刺激を与え合える場を今後も提供し続けたいと思います。

FOUND CONF ’27
当日発表したとおり、FOUND Conference 2027 には、すでに11名の海外スピーカーの登壇が決まっています。海外カンファレンスをそのまま日本に持ってきたいという思いは昨年もありましたが、それをさらに現実のものにします。
関わってくださったすべての皆さんに、改めて感謝をお伝えします。また来年、お会いしましょう。



