SEO内部対策チェックツールのうまい使い方

SEO内部対策チェックツールのうまい使い方

SEOツールにはSEOの内部対策の主にページ構造についての基本的な項目をチェックしてくれる機能があります。当社のSEOツールDemandMetricsにもSEOの内部対策チェック機能があります。ページとキーワードのマッチ、ページ構造、クローラビリティの観点で、各ページを自動チェックしてくれる機能です。SEOの内部対策チェックツールは便利なのですが、使う前の設定が大事なので、今回は、SEOの内部対策チェックツールの使い方についてまとめます。

 

SEOの内部対策

コンテンツをしっかり作りこむことは重要ですが、それが検索エンジンに伝わらないと、SEO対策としては効果が見込めません。内部対策チェックツールで、チェックできるSEOの内部対策項目は、主に下記2つの観点で行われます。

  • クローラビリティ
  • 検索エンジンにコンテンツが理解されやすいようにページ構造を整える

 

クローラビリティを高める

クローラビリティとは、検索エンジンのサイト内の各ページへのクロールのしやすさです。検索エンジンがページをクロールしなければ、そのページが検索エンジンに表示されることはありません。クローラビリティを高めるためには、パンくずやナビゲーション、タグ、関連記事などのリンクで関連しあうページ同士がリンクし合っていることが大事です。更に、サイト規模が大きくなれば、クローラがサイトをクロールし尽くせるように、URLを正規化し、URLの異なる重複ページが生まれないようにするも重要です。

 

検索エンジンにコンテンツが理解されやすいページ構造にする

検索エンジンは、コンテンツの内容の理解がうまくなってきていますが、それでも、titleタグやhタグ、alt属性など、主要なタグで文書やコンテンツを整理して表現することは、依然として重要です。徐々にマークアップの重要性が減っているという意見もありますが、大規模サイトの場合、ページ数が多いため、テンプレートのマークアップの小さな積み重ねが、蓄積してSEOに影響していると思われます。少なくともtilte、hタグ、altなどは、気にした方が良いでしょう。

頑張って作成したコンテンツが検索エンジンに適切に理解され、SEOの成果になるよう、コンテンツの論理構成を整理し、その論理構成に沿ったタグの使い方をしましょう。タグの使い方とは、下記のようなものが代表的です。

  • title、h1タグに対策キーワードを含める。
  • h2、h3タグを使い文書構造を整理する。
  • meta description、meta keywordsタグに対策キーワードを含める。
  • 画像のalt属性ではその画像をテキストで表現する。

 

SEO内部対策チェックツール

内部対策チェックツールを使うと、上述したようなチェック項目を、ツールが自動的に確認してくれます。大規模サイトのようにページ数が多い場合や、SEOに直接関わらない人も交えてウェブサイト上でコンテンツを発信しているような場合は、全てをチェックするのは大変なため、内部対策チェックツールで確認を効率化すると良いでしょう。DemandMetricsにも内部対策チェック機能があり、各ページのSEO内部対策上の確認項目を下記3つの観点でチェックしています。

  • キーワードとコンテンツのマッチ
  • ページ構造
  • クローラビリティ

以下で、内部対策チェックツールを使うコツを紹介します。

 

どのページをどのキーワードでチェックするかを決める

SEOの内部対策チェック機能は非常に便利ですが、効果的に使うには、各ページをどのキーワードで内部対策チェックするかを設定することが重要です。各ページをどのキーワードでチェックするかを1ページずつやっていると、大規模サイトの場合、非常に大変です。そこで、どのキーワードでチェックするかは、サイト構造に沿って検討しましょう。例えば、旅行予約サイト内で、観光情報コンテンツが下記のようなディレクトリ構造で運営されていたとします。この図は、かなり簡略化して描いてますが、検索条件による分岐などで、実際のサイトは非常にページ数が膨大です。それらを1個ずつ対策キーワードを割り当ててチェックしている時間は忙しいSEO担当にはありません。そこで、サイト構造にもとづいて内部対策チェックをする対象キーワードを決めていきます。

内部対策チェック対象キーワード例

図にもとづくと、各ページの対象キーワードは下記のようになります。

 

まず、この観光情報サイトのドメイン全体で「観光」を狙います。対象ページはトップページになるでしょう。次に2階層目以下では、「観光」に加えて、それぞれの「エリア名」がチェック対象です。3階層目以下では、さらに「種別」が追加でチェック対象キーワードになります。サイト構造で内部対策チェックキーワードを選定した場合、下の階層ほど、チェック対象キーワードが増えることになります。まとめると下記のようになります。

  • 観光情報ディレクトリ全体では「観光」が対象キーワード。
  • 2階層目は「エリア名(北海道など)×観光」が対象キーワード。
  • 3階層目は「エリア名×観光×種別(グルメなど)」が対象キーワード。
  • 4階層目は「観光スポット名」が対象キーワード。

 

そこで、この考え方に基づき、観光情報のディレクトリ配下の主要ページのURL一覧に対して、下記のように対象キーワードを割り当てます。DemandMetricsにもこれと同じようなエクセルのフォーマットがあり、アップロードできるようになっています。

URLとキーワード一覧
エクセルフォーマットでURLとキーワードを紐付け

 

ファイルをアップロードすると、内部対策チェックをかけてくれますが、全てのキーワードをチェックしていては大変です。そこで、順位が低い、適したページでランクインできていないなどの課題を持つキーワードグループで絞って、内部対策チェックに引っかかっているページを確認します。

内部対策アドバイス機能
任意に設定したキーワード/コンテンツグループで改善項目を絞り込み

通常、検索一覧ページなど、動的に生成されるページは、初期構築時にSEO担当の方がしっかりと要件定義しているため、titleやh1タグに対策キーワードが入っていないことは少ないかと思いますが、特集ページやノウハウ系コンテンツなどの静的ページのtitle、h1、h2、meta description、meta keywordsタグをチェックしてみると意外と抜け漏れがあったりします。

 

内部対策チェックの結果よりコンテンツを優先した方が良いことがある

人によって意見は異なるかもしれませんが、内部対策のチェック項目は、全てを解消する必要はないと思います。内部対策チェック項目よりも優先するべきは、コンテンツです。コンテンツの内容や読みやすさを損ねてまで、内部対策チェック項目に従う必要はないかと思います。内部対策チェックツールは、あくまで「目指すサイト構造と実際のサイト構造のページレベルのズレ」をチェックする機能であって、コンテンツの役割上、必要なズレであれば、それは修正しない方が良いこともあると思います。もちろん、コンテンツの読みやすさ、見やすさを損なわないようであれば、しっかり対応するべきです。

 

まとめ

SEOの内部対策チェックツールの使い方について紹介しました。内部対策チェックツールは、「目指すサイト構造と実際のサイト構造のページレベルのズレ」をチェックするものとして使う上では効果的です。そのためには、対策キーワードとページの設定が重要であると紹介しました。

DemandMetricsの内部対策チェック機能も多くの方が使っていただいています。今後、内部対策チェック機能を、大きくバージョンアップさせた機能もリリースする予定ですので、ぜひ、ご期待ください。