SERPの変化に対応した順位監視機能『ビジュアルランク』、ベータ版提供開始

SERPの変化に対応した順位監視機能『ビジュアルランク』、ベータ版提供開始

新機能『ビジュアルランク』および『ピクセル計測』のベータ版を順次リリースします。日本市場のすべてのお客様が対象となります。気になる点がございましたらカスタマーサクセスまでご連絡ください。
本記事では新機能の開発背景や活用イメージについてご説明させていただきます。

検索順位という便利な指標

検索順位という指標は長年に渡り SEO担当者のメイン指標として活用されてきました。誰にでもわかりやすく、誰にでも入手できるデータです。検索順位を重視しすぎるのは本質的ではありませんが、「検索順位が高いサイトは良いサイトだ」と解釈することは大きな間違いではないでしょう。サイトの良し悪しを測る上で、検索順位はとても便利な指標でした。しかし、時代は変わりつつあります。

従来の検索順位モニタリング

検索順位からSERPモニタリングへ

近年の検索結果画面(SERP)はリッチスニペットが多数出現します。SERPの機能性は向上し、航空チケットを予約したり、価格を比べたり、商品を購入することができます。こうしたSERPの変化により、検索順位と CTR が相関しないことも珍しくありません。「検索順位を追いかけるのは意味がない」といった意見もよく聞かれるようになりました。従来の検索順位モニタリングの有効性が薄まり、SERPそのものを適切に評価することが求められるようになったのです。

PC、スマホともにSERPがリッチに

このような検索エンジンの変化とSEO担当者様のニーズから、SERPを測定する機能が誕生しました。サードパーティデータに頼らず、一つ一つのキーワードをレンダリングし、SERPを解析しつづけた DemandMetrics だからこそ開発できた機能です。下記ではそれぞれの機能についてご紹介させていただきます。

  • ビジュアルランク
  • ピクセル計測

1. ビジュアルランク

ビジュアルランクはその名の通り、「見たまま」をランクデータにしたものです。リスティング広告やローカルパックなどを一つの要素としてカウントし、ドメインと同様に順位を割り当てるという手法です。つまり、広告なども考慮して実質的な順位のようなものを算出するのです。

例えば、「自然検索順位は1位だけど、ビジュアルランクでは3位だった」といった事象が確認できるようになるでしょう。これは、1位だけど上から数えて3つ目の要素であり、従来の1位ほどのCTRが期待できないという状態です。広告やリッチスニペットがあなたのサイトを下に押しやっているのかもしれません。ぜひ広告チームや開発者の方とビジュアルランクを見て、一緒に解決策を検討してみてください。


「見たままの順位」を測定

2. ピクセル計測

ビジュアルランクを支える基礎となっているのがピクセル計測です。実はピクセル計測はビジュアルランクよりも先に誕生した技術なのですが、満を持してビジュアルランクと同時にリリースされます。ピクセルは画素の単位ですが、ウェブの世界の定規のようなものとお考えください。この定規を使って、あなたのサイトがどれくらい上部から離れているか、対象のスニペットがどれくらいの大きさなのかを計測することができるのです。


ビジュアルランクとあわせて使うことで、より自社の位置を正確に把握できる

現在普及しているスマートフォンは、おおよそ上部の 500〜700px をファーストビューとして表示します。高解像液晶のスマートフォンであっても検索結果画面を小さく表示するわけではありませんので、ピクセルは今後も有効な指標になるでしょう。

今後も毎月のように新しい機能をリリースする予定です。2023年のビジョンについては、CEO レイによるブログ記事『2022年の製品アップデートと2023年の展望』をご覧ください。

 

ベータ版の留意点とご協力のお願い

新機能については、小さなバグやGoogleの変化に伴う誤作動が予想されます。気になる点があればお気軽にカスタマーサクセスまでご連絡ください。

仕様等の詳細についてはサポートセンターをご確認ください。