大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週はGoogleから5選、インスタグラムから1選です。
- Google、モバイル検索におけるAMPのサポートを拡大、リンク機能のプレビューを紹介
- インスタグラム、シェアした写真や動画をスライドショー形式で表示するInstagram Storiesを発表
- 米Google、レストランのレビューとおすすめリストの表示を開始
- Google、サーチコンソールの表示回数・掲載順位・クリック数のデータを定義するヘルプ記事を公開
- 米Google、キーワードプランナーの検索ボリューム集計方法変更
- Google、8月上旬に検索アルゴリズムをアップデートか
1.Google、モバイル検索におけるAMPのサポートを拡大、リンク機能のプレビューを紹介
公開日
August 02, 2016
発信元
Google Webmaster Central Blog
概要
Googleは公式ブログで、モバイル検索結果ページの「トップニュース」枠だけでなく全検索結果に対してAMPのサポートを拡大し、その開発者プレビューを公開したことを発表しました。今回のリリースにより、サイトの検索ランキングを変更するものではないことを明言しています。
モバイル検索結果のページ内にある「トップニュース」枠内でのAMP対応ページの表示は、2016年2月にはじまりました。
Googleモバイル検索結果にAMP対応ページ表示開始。GAやAdobe AnalyticsもAMPへの対応を開始:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/02/26
今では、ニュースサイトだけでなく、eコマース、エンタメ、旅行、レシピなどの様々な業界でもAMPが適用されてきました。1億5000万以上のAMPドキュメントがGoogleのインデックスに存在し、毎週400万の新規のAMP ドキュメントが追加されているとのことです。
g.co/ampdemoにスマホからアクセスすると、開発者プレビューを体験できます。AMP版があるページの検索結果にはAMPのラベルが表示され、このラベルが付いた結果をタップすると、対応するAMPページがAMPビューア内に表示されます。
開発者プレビューでのAMPページの表示
日本では、アメーバ、楽天、リクルート、朝日新聞、産経新聞、日刊スポーツ、毎日新聞といったサイトがAMPのページを提供しています。AMPに対応しているサイト一覧は下記にて確認いただけます。
https://www.ampproject.org/who/
AMPプロジェクトについては、公式サイトに情報がまとまっています。AMPの適用に関心ある方は、情報収集してはいかがでしょうか。
https://www.ampproject.org
2.インスタグラム、シェアした写真や動画をスライドショー形式で表示するInstagram Storiesを発表
公開日
August 3, 2016
発信元
Facebookニュースルーム
概要
インスタグラムは、従来のフィードへの投稿に加えて、日常のあらゆる瞬間をシェアすることができる新機能「Instagram Stories(インスタグラム ストーリーズ)」を発表しました。シェアした写真や動画は、スライドショー形式で表示されます。Instagram Stories はiOS・アンドロイド版ともに、全世界で今後数週間以内に展開される模様です。
Instagram Storiesでは、テキストツールやおえかきツールを使用してストーリーを表現することができ、投稿後24時間で自動的に消え、プロフィール画面やフィードには表示されないとのことです。
Instagram Storiesのイメージ
インスタグラム上でフォローしているアカウントのストーリーは、フィード画面上部にバーのように横並びに表示され、新しいストーリーが投稿されると、プロフィール写真の枠がレインボーカラーになります。それぞれのプロフィール写真をタップすると、シェアされたストーリーを閲覧できます。従来の投稿と違い「いいね!」や公開コメントはつきません。
投稿後に自動的に消えるあたりで、チャットアプリのsnapchatを意識した機能にもなっているかもしれません。
サービスの詳細についてはヘルプセンターで説明しています。
https://help.instagram.com/1660923094227526
また、本機能に関するイメージ動画も紹介しています。
https://player.vimeo.com/video/177184221
スライドショー機能については、7月にFacebookも機能リリースを発表しました。
参照:Facebook、スライドショー機能を追加:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/07/08
https://demandsphere.jp/blog/weekly-20160708#topic01
スライドショー機能は、画像・動画を用いたコミュニケーションを取る企業/サービスにとって、ユーザーへストーリーを届ける方法の1つになっていくと考えられます。
3.米Google、レストランのレビューとおすすめリストの表示を開始
公開日
August 4, 2016
概要
米Googleは、Google appで飲食店を検索する際にレビューとおすすめリストを表示することを公式ブログで発表しました。ブログ内では、もしニューヨークの滞在時間が24時間だった場合に、本機能がどれだけ手助けになるかを例に紹介しています。
レビューとおすすめリストの表示イメージ
米国のみでのリリースとなりますが、今後、日本にも適用することが予想されます。グルメサイトにとっては、新たなプレイヤーの登場であると言えるかもしれません。米国での動向をウォッチしておきたいところです。
4.Google、サーチコンソールの表示回数・掲載順位・クリック数のデータを定義するヘルプ記事を公開
公開日
August 2, 2016
概要
Googleは、Search Consoleの表示回数、掲載順位、クリック数等のデータを定義するヘルプ記事を公開しました。
Webマスターがデータを分析する上で、それぞれのデータの定義はぜひ把握しておきたいものです。
ヘルプ記事の中では、例えば、「表示回数」については、ユーザーがスクロールして検索結果を表示しなくてもカウントされることや、URL別にカウントされる場合とサイト別にカウントされる場合がある、等、詳細について説明しています。
ヘルプ記事での説明イメージ
ヘルプ記事は日本語ページもありますので、この機会に確認してはいかがでしょうか。
Search Consoleヘルプ 該当記事
https://support.google.com/webmasters/answer/7042828
5.米Google、キーワードプランナーの検索ボリューム集計方法変更
公開日
August 4, 2016 at 9:47 am
発信元
Search Engine Land:How to get the old Google Keyword Planner volume data
概要
米Googleは、今年の6月末からキーワードプランナーの仕様を変更し、表記ゆれを含んだ数値を月間の平均検索ボリュームに反映する場合があることが、USのSEO記事で話題になっていました。
Search Engine Land:What the heck is going on with Google Keyword Planner?
https://searchengineland.com/heck-going-google-keyword-planner-253062
The SEM Post:Google’s Keyword Planner Now Combines Keywords for Search Volume
https://www.thesempost.com/googles-keyword-planner-now-combines-keywords-for-search-volume/
具体的には、以前は別のデータで表示されていたcatとcatsの検索ボリュームが、同じで表示されるといった現象です。
Search Engine Landの記事で紹介している表記ゆれを含む検索ボリュームの例
Googleは、アドワーズTwitterアカウントで、本仕様変更について言及しています。日本でも、表記ゆれを含んだ数値が表示されはじめているようです。
アドワーズTwitterアカウントでのツイート
また本件との関係性は定かではありませんが、検索ボリュームが、1,000や2,000と言った実数ではなく、1,000〜1万のように範囲で表示されるケースも一部のアカウントで適用されているようです。範囲が1,000〜1万、1万〜10万のように非常にざっくりしているため、これが本格的に適用されてしまうと検索ボリュームが、SEO担当にとって非常に使いづらい指標になってしまいます。
Search Engine Landでは、How to get the old Google Keyword Planner volume dataの記事で、過去の検索ボリュームデータの取得方法を紹介していますので、参考にしてもいいかもしれません。
https://searchengineland.com/get-old-google-keyword-planner-volume-254736
6.Google、8月上旬に検索アルゴリズムをアップデートか
公開日
Aug 2, 2016 • 8:32 am
発信元
Search Engine Roundtable:Google Algorithm Update? A Reversal Of Last Weeks Update?
概要
Search Engine Roundtableは、US時間の8月2日朝にGoogleの検索順位に大きな変動があり、検索アルゴリズムアップデートの可能性があることについて示唆しました。
記事では、SERPMetrics、Algoroo、Advanced Web Ranking、AccuRanker、RankRanger、Mozcastによる順位変動を示すチャートを図示しています。
SERPMetricsによる順位変動を示すチャート
Algorooによる順位変動を示すチャート
8月上旬の順位変動について情報収集している方は、本記事を参考にしてもいいかと思います。
Coming Soonカレンダー
既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。
年初? ペンギンアップデート(第7回の記事)
1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(第11回の記事)
1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
2/9,10 米国その他でGoogle モバイルサイトの順位変動?(第15回の記事)
2/25 AMP対応のニュースページがGoogleのモバイル検索結果に表示開始(第7回、第17回の記事)
2/16- Google 検索結果に星レビューが非表示になるバグ(第18回の記事)
5/12 Google、モバイルフレンドリーの検索結果への反映を強化(第20回の記事)
Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいGinzaブログ
Ginzaウィークリートレンド バックナンバー
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- 第38回:Google、30x系のリダイレクトでPageRankが失われることはないと言及/Analytics Edgeを用いてサーチコンソールのデータを1000件以上ダウンロード、他1選:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/08/05
- 第37回:ランクアルゴリズム調査:外部リンクは依然ランキング要因/Twitter、位置情報をタイムラインにも表示、他2選:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/07/29
- 第36回:Twitterモーメントを日本で開始、16社が実験に参加/米Google、ローカル検索のナレッジパネルに商品検索項目を表示、他2選:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/07/22
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