Google、低品質なコンテンツをターゲットとした検索アルゴリズム更新を公式発表/Google、ウェブスパムレポート2016を公開、他5選:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/04/28


大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週はGoogleから5選、Facebookから1選、インスタグラムから1選です。次回はゴールデンウィーク明けの5月12日(金)となります。

  1. Google、低品質なコンテンツをターゲットとした検索アルゴリズム更新を公式発表
  2. Google、ウェブスパムレポート2016を公開
  3. Facebook、開発者カンファレンス「F8」2017の内容を発表
  4. Moz、検索結果のHTTPSサイト割合が50%越えとレポート
  5. Google、4月17日か18日に検索順位変動の模様
  6. インスタグラム、ブックマークした写真や動画を整理できるコレクション機能を追加
  7. 米Google、アンサーボックスへ推奨するクリップを示した動画表示をテスト中

1.Google、低品質なコンテンツをターゲットとした検索アルゴリズム更新を公式発表

公開日
Apr 25, 2017

発信元
Google Blog日本語版

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概要

Googleは4月25日に、低品質なコンテンツの検索順位を下げるように検索アルゴリズムを更新することを公式発表しました。
検索結果の約0.25%がフェイクニュースや不快な検索結果となっており、それらの低品質なコンテンツをターゲットとしたアップデートとのことです。

また、サジェストワードと強調スニペットにおいて、不快な結果をユーザーがフィードバックできるツールを提供していくことも発表しました。
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ユーザーからのフィードバック画面

Googleは今年に入ってから、2月に日本語検索の品質向上を目的としたアルゴリズムを更新し、3月にはフレッドアップデートとして広告収益を優先している低品質なコンテンツをターゲットとしたアルゴリズムを更新しています。

参照:
Google、日本語検索の品質向上のためのアルゴリズム更新を発表:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/02/10
Google、3月8日にアルゴリズム更新の兆しあり(続報):Ginza SEOウィークリートレンド 2017/03/17

ユーザーに価値を提供するコンテンツが今回のアップデートで順位を下げることはないと思われますが、念のため自社サイトの順位変動をしばらく確認しておきたいものです。

2.Google、ウェブスパムレポート2016を公開

公開日
Apr 18, 2017

発信元
Google Webmaster Central Blog日本語版

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概要

Googleは、公式ブログでウェブスパムレポート2016を公開しました。
レポートでは2016年のウェブスパムの傾向として、ハッキングされたサイト数は過去最多を記録し2015年に比べ32%も増加したこと、サイトへの不正アクセスによりウェブスパムをホストすること以外にソーシャルエンジニアリング・望ましくないソフトウェア・望ましくない広告の埋め込みなどの被害に遭っていること、モバイルユーザーをターゲットとしページに挿入したウィジェットや広告ネットワークの広告ユニットを使ってユーザーを他のサイトやページにリダイレクトするスパム等が増えていることを挙げています。

また、2016年にGoogleが行ったウェブスパム対策として、ペンギンアップデートをリアルタイム化するといったアルゴリズムの継続的な改良、アルゴリズムで検出されなかったスパムに対する手動対応として900万のメッセージを送信、Googleアナリティクス経由でのセキュリティ通知の開始、構造化データマークアップが品質ガイドラインを満たしているかの確認を進めたとのことです。

今回のレポートを元に、ウェブスパム対策についてチーム内で話をする機会を持ってもいいかもしれません。

3.Facebook、開発者カンファレンス「F8」2017の内容を発表

公開日
Apr 19, 20 2017

発信元
1日目のレポート2日目のレポート

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概要

Facebookは、カリフォルニア州サンノゼにあるマッケンナリー・コンベンションセンターで、開発者カンファレンス「F8」2017を開催しました。2日に渡って行われた「F8」の内容について、公式サイトで発表していますので概要をご紹介します。

1日目はカメラエフェクトプラットフォームが基調講演で発表されました。

  • カメラエフェクトプラットフォーム:新しいFacebookカメラ用の、シンプルなフレームはもちろんのこと、インテラクティブなエフェクトやマスクを作成するためのオープンなクリエイティブツールまで幅広く提供
  • Facebookスペース:楽しくインタラクティブな仮想環境で、友達と同じ部屋にいるかのように一緒に遊べる新しいVRアプリ
  • デベロッパーサークル:世界中の開発者が他の地域の開発者とつながり、学び、協力するための新しいプログラム
  • プレイスグラフ:開発者向けに世界中1億4000万以上の位置情報に自由にアクセスができるように
  • アイデンティティ:FacebookアプリとMessengerボットの両方を使用する同一人物への連絡方法を簡易化
  • Facebook アナリティクス:アプリやウェブサイトなどの複数のチャネル内でのユーザー動向を理解し最適化するための新しい機能を追加
  • Messenger:発見タブの追加、チャットエクステンション、AIアシスタントM、ゲームボットなどの新しいゲームの提供

2日目は様々な通信環境でもFacebookを利用できることを目指すコネクティビティ、モバイル上でAIアルゴリズムを構築し実行することができるオープンソースのフレームワーク「Caffe2」、他に仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、ビルディング8について発表しています。

興味のある項目があれば、元記事を確認頂ければと思います。また1日目、2日目のライブ動画もこちらで確認頂けます。
https://www.facebook.com/FacebookforDevelopers/videos/10154613896183553/
https://www.facebook.com/FacebookforDevelopers/videos/10154616829398553/

4.Moz、検索結果のHTTPSサイト割合が50%越えとレポート

公開日
Apr 19, 2017 8:01 am

発信元
Search Engine Roundtable

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概要

Mozcast featuresの計測で、Google検索結果に表示されるHTTPSの割合が50%を超えたとレポートされています。

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Mozcast featuresによるHTTPSが50%を超えたチャート

2016年10月にHTTPSの割合が40%を超えていましたが、2017年1月にChromeでHTTPSでないページにアラートが出るようになったことも、HTTPS化を後押ししたと考えられます。

参照:
Moz、検索結果のHTTPSサイト割合が40%越えとレポート:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/11/04
Moving towards a more secure web

GoogleのGary Illyes氏は、TwitterでHTTPSサイトの順位を上げるアルゴリズムのアップデートは予定していないとコメントしていますが、HTTPS化したサイトが50%を超えたことは、HTTPS化を推進したいWebマスターにとって社内共有に使えるデータとなるのではないでしょうか。
参照:Google: No Plans To Boost HTTPS Ranking Factor

5.Google、4月17日か18日に検索順位変動の模様

公開日
Apr 19, 2017 8:26 am

発信元
Search Engine Roundtable

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概要

上記でご紹介した4月25日の公式発表以外に、Search Engine Roundtableの記事によると、4月17日か18日に検索順位の変動があったようです。ペンギンやパンダ、フレッドアップデートというような大きな順位変動を伴うアップデートではなさそうです。

記事内では、Mozcast、SERP Metrics、Algoroo、RankRanger、SEMRushによる順位変動を示すチャートを紹介しています。

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Mozcastによるチャート

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SERP Metricsによるチャート

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Algorooによるチャート

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RankRangerによるチャート

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SEMRushによるチャート

今月は、4月4日にも順位変動の兆しがあると報告されています。最近順位変動の頻度が高まっているので、自社・競合サイトの順位変化を注意深くモニタリングしたいものです。
参照:Google、4月4日に順位変動の兆しあり:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/04/14

6.インスタグラム、ブックマークした写真や動画を整理できるコレクション機能を追加

公開日
Apr 18, 2017

発信元
Facebookニュースルーム

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概要

インスタグラムは保存機能でブックマークした写真や動画を整理できる「コレクション」を追加したことを公式ブログで発表しました。コレクションに保存した投稿は本人のみが閲覧できます。

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コレクションのイメージ

使い方としては、保存したいフィード投稿の右下にあるブックマークアイコンを長押しし、既存のコレクションに追加、または新規コレクションを作成して保存することができ、コレクションの名前も編集することができます。

昨年12月に保存機能を追加して以降、46%の利用者が1件以上のフィード投稿を保存しているとのことです。
参照:インスタグラム、保存機能を発表:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/01/06

企業アカウントを運営する立場としては、自社の投稿がユーザーのコレクションに残ると中長期でのリレーション作りやエンゲージメント向上につながっていきそうです。

7.米Google、アンサーボックスへ推奨するクリップを示した動画表示をテスト中

公開日
Apr 20, 2017 10:36 am

発信元
Search Engine Land

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概要

米Googleは、アンサーボックスへ再生する箇所を推奨するクリップを示した動画表示をテストしているようです。

下記が動画が表示されている例ですが、Suggested clip 25 seconds(推奨するクリップ25秒)と表記し、動画は最初からではなく、検索クエリに対応する箇所から再生されるようになっています。

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アンサーボックスに推奨クリップ動画を表示

検索クエリに連動して動画の再生箇所を推奨できるということは、Googleが動画の中身を理解できているということでしょうか。答えを探して検索するユーザーにとってはとても親切である一方、アンサーボックスの動画がSERPsに占める割合が大きいようなので、SEO担当者にとっては、アンサーボックスが出現しているクエリのCTR等を注意深くモニタリングしたいものです。

SEOでのユニバーサル検索への対応方法についてはこちらでご紹介しています。
SEOでのユニバーサル検索への対応方法〜GoogleのSERPs仕様変更に振り回されないために〜

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