大規模向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するDemandMetricsが、日本と、海外とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Demandウィークリートレンド」。今週は、Googleから3選です。
1.Google求人検索が「しごと検索」として日本で導入開始
公開日
Jan 23, 2019
発信元
Google Japan Blog:Google しごと検索で、仕事探しをもっとスムーズに!
概要
Googleの求人検索が、「しごと検索」として、日本でも導入開始されました。求人に関するクエリを検索すると、求人サイトに掲載されている求人情報を検索結果に表示します。PC、モバイル両方で利用可能です。
しごと検索画面イメージ
米Googleは、2017年6月にGoogle for Jobsとして求人検索を導入し、2018年5月には対象国が11ヶ国に拡大していました。ついに日本でも導入されたという印象です。
参照:
米Google、求人検索の”Google for Jobs”を公開:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/06/23
Google for jobsの対応を11ヶ国に拡大:Ginza SEOウィークリートレンド 2018/05/25
しごと検索に求人情報を掲載されるには、構造化データでのマークアップが必要となります。詳細についてはこちらで確認いただけます。
参照:https://developers.google.com/search/docs/data-types/job-posting
求人サイト運営者にとっては、構造化データの実装を検討すると共に、しごと検索によって自社サイトへの流入にどのような影響があるか、注意深くモニタリングしていきたいものです。
2.Google、新Search Consoleへの機能移行状況を発表
公開日
Jan 25, 2019
発信元
Google Webmaster Central Blog:Focusing on the new Search Console
概要
Googleは、公式ブログで旧Search Consoleから新Search Consoleへの機能移行状況を発表しました。3月末に移行完了を目指しているとのことです。
- クロールエラーはインデックスカバレッジへ
- インデックスカバレッジのサイトマップ
- Fetch as GoogleはURL検査ツールに
- ユーザー管理
- 構造化データ
- 廃止予定機能
旧Search ConsoleのクロールエラーはAPIも含め廃止され、インデックスカバレッジとURL検査ツールで確認できるようになります。
現状では、画像および動画のサイトマップを新Search Consoleでは送信できませんが、新Search Consoleではインデックスカバレッジと連携し、サイトマップ単位でインデックス状況を把握可能です。
Fetch as Googleは廃止され、URL検査ツールに変わります。URL検索ツールではは、インデックス状況のレポート、ライブテスト、インデックスに送信が可能です。
ユーザー管理方法が改善されました。
構造化データレポートはリッチリザルトレポートに変更となります。現在、リッチリザルトでサポートしているのは、求人、レシピ、イベント、Q&Aページです。
HTMLの改善、プロパティ セット、Androidアプリ(App Indexing)、ブロックされたリソースについては廃止予定となります。
尚、本ブログ記事では触れていませんでしたが、Google Webmasterの公式Twitterにて、新Search Consoleにセキュリティの問題レポートが追加されると発表しています。
Google公式Twitterの発表
https://twitter.com/googlewmc/status/1090704842870255616
新旧Search Consoleの機能比較詳細について、ヘルプページでも紹介していますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
参照:
日本語版:旧バージョンの Search Console から新バージョンの Search Console に移行する
英語版:Migrating from old Search Console to new Search Console
3.Google、Rendertronによるダイナミックレンダリングを紹介
公開日
January 30, 2019
発信元
Google ウェブマスター向け公式ブログ:Rendertron によるダイナミック レンダリング
概要
コンテンツの表示に JavaScriptを使用する場合、Googleがコンテンツをインデックスに登録したり、インデックスに登録されたコンテンツの更新に時間がかかる場合があり、その回避策としてダイナミックレンダリングが議論されてきました。
いくつかあるダイナミックレンダリングの実装方法の中で、今回、公式ブログに、Rendertronを使用した方法を紹介する記事が公開されました。Rendertronとは headless Chromiumをベースとしたオープンソース ソリューションです。
ダイナミック レンダリングとは、特定のユーザーエージェントに応じて、クライアント側でレンダリングされるコンテンツとプリレンダリングしたコンテンツを切り替えることを指します。変更頻度が高く、表示にJavaScriptを必要とするコンテンツに対して有用となります。
ダイナミックレンダリングの仕組み
記事内では、ウェブアプリに変更を加えずに、ダイナミックレンダリングを設定するサンプル事例について日本語で紹介していますので、実装を検討している方は確認いただければと思います。
参照:Rendertron によるダイナミック レンダリング
Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいブログ記事
Demandウィークリートレンド バックナンバー
Demandウィークリートレンドの過去記事一覧はこちら
- 第158回:Google、1月15日あたりに検索順位の変動か、他2選:Demand SEOウィークリートレンド 2019/01/25
- 第157回:Google、1月9日あたりに検索順位の変動か、他2選:Demand SEOウィークリートレンド 2019/01/18
- 第156回:Google、1月6日あたりに検索順位の変動か、他2選:Demand SEOウィークリートレンド 2019/01/11
Coming Soon Calendar
SEO担当が覚えておいたほうが良い、直近の予定を記載していきます。
- 2018.3月9日前後
- Googleのコアアルゴリズムアップデート
- 2018.3月中旬
- BingがJSON-LDフォーマットに対応開始
- 2018.3月26日
- Google、MFI対象サイトを拡大
- 2018.3月28日前後
- Googleのアルゴリズムアップデートか?
- 2018.7月
- Google Chrome、セキュアでない全ページで”保護されていません”を表示開始
- 2018.7月
- Google、ページスピードをモバイル検索ランキングに加味する
- 7月最終週にGoogleのコアアルゴリズムアップデート
- 2018.9月
- Chrome69からHTTPSページの保護された通信ラベルを廃止
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