DemandSphere Radar の発表

Google AI オーバービューの仕様変更。Perplexity の新モデルのベンチマーク。先月のコアアップデートの配信日。こうした情報を押さえるために、私たちは毎日いくつものサイトを行き来しています。しかも、集めているそばから情報は古くなっていきます。

検索の世界に関わってきた多くの方が、同じもどかしさを感じてきたのではないでしょうか。検索の変化はかつてない速度で起きているのに、それを観測するための情報が、業界全体として整理されていないのです。

そこで、自社で開発することにしました。DemandSphere Radar と名付けた、無料の検索インテリジェンス・ツールセットです。データはすべて JSON API で公開し、アカウント登録も不要です。きっと皆さまのお役にも立てるはずと考えています。

Radar に組み込まれた 2つのデータ

DemandSphere Radar は大きく2つのデータを提供します。ひとつは Google Algorithm & AI Search Update Tracker という名称で先日発表しました。四半世紀分の Google ランキングアップデートと AI マイルストーン 173 件を、1 枚のタイムラインにまとめています。データソースは 3 つ。Google Search Status Dashboard のライブデータ、DemandSphere の 20 年分の独自アノテーションデータベース、そして Google Research の公開資料です。API も無料で開放しています。詳細は先日公開した記事をご覧ください。

もう一つは AI Frontier Model Tracker と呼ばれる、AI に関する変化を記録するデータです。15 社が公開する 44 以上のフロンティア AI モデルを一覧にしました。10 種類以上のベンチマーク指標、価格、機能、ダウンロードリンクを確認できます。新モデルがリリースされるたびに更新し、コスト計算機能と JSON API も組み込みました。

実際の画面

私たち自身も、主要モデル横断のブランド可視性を自社プラットフォーム上で追跡しています。比較できる場所がひとつ欲しいというのは、もともと自分たちの切実なニーズでした。

なぜ今これを公開するのか

検索の世界は、これまでもずっと動きつづけてきました。それでもここ 2 年ほどの変化のスピードは、過去 20 年の業界史の中でも突出しています。AI オーバービューと AI モードは、立て続けに登場した変化のごく表層でしかありません。これからも目覚ましく変化を続けるでしょう。

ChatGPT には検索機能が加わり、Perplexity は無名の存在から注目のニッチプレイヤーへと成長しました。新しいモデル、新しい機能、新しい発見の経路が、ほぼ毎月のように生まれています。

それでも、これらの変化に関するデータは散らばったままです。公式に発表されている情報なのに、誰も記録していない。モニタリングを専業とする企業として、これを集めて公開することは必然だったのです。

Radar の進化予定

Radar はまだ始まったばかりです。直近で計画している機能は、次の 3 つです。

  • SERP ボラティリティデータ
  • アップデートごとの詳細分析
  • SERP フィーチャー出現トラッキング

「検索の変化を、業界の誰もが理解できる形で可視化する」。この目的に沿うものは、すべて Radar に取り込んでいきます。

業界への貢献として

検索インテリジェンスは、本来なら業界の公共財であるべきだと考えています。データ、構造、API をオープンにし、誰もが使える形で置いておく。長く SEO の世界で仕事をしてきた私たちにできる、もっとも意味のある貢献がこれだと思っています。

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