DemandSphere のエンジニアリングチームは、SEO担当者および支援会社をサポートするために、日々新しい機能やサービスを開発しています。本記事では今年の夏のリリースについてご紹介します。
可視性の新指標 ― ユニファイド・ビジビリティ(仮)
SERP(検索結果画面)での距離を評価するビジュアルランクとピクセル計測は、DemandMetrics で最も人気のある機能の1つです。特に最近の数カ月はSERPの変化が激しく、これによってトラフィックに影響が出たケースもありました。もはや単に検索順位を追跡するだけでは十分ではありません。SERPが時間とともにどのように変化しているかを分析する必要があります。
この課題のために、私たちはユニファイド・ビジビリティと呼ばれる統合されたインサイト・セットを作成しました。ユニファイド・ビジビリティは、GSC(Google Search Console)との統合により、トラフィックを生み出しているすべてのキーワードと連携します。ご存知のように、GSCの指標だけに頼ることはあまりお勧めできません。GSCの指標は不完全であり、深堀りするほど値の正確性に疑問が生じます。だからこそ、私たちは以下のような包括的なビューを1つのグラフにする必要があると考えたのです。
- 平均順位(DemandMetrics)
- ビジュアルランク(DemandMetrics)
- 平均ピクセル(DemandMetrics)
- 平均掲載順位(GSC)
- 表示回数(GSC)
- クリック数(GSC)
- CTR(GSC)
これらすべての指標がひとつのチャートに集約できます。特にピクセルとCTRを相関させることができることの価値は、すでに多くのお客様から素晴らしいフィードバックをいただいています。
Google Search Console トレンドビュー
GSC連携をさらに強化し、データのトレンドビューを追加しました。
この機能は、大規模なサイトやキーワードポートフォリオを持つお客様にとって非常に重要です。なぜなら、BigQueryで余計な設定をすることなく、APIが許す限り遡り、GSCデータのコピーを保持することができるからです。また、この機能でBigQueryの同期が必要なお客様には、そのサービスも提供しています。
先のグラフがトラッキングされたキーワードを対象としているのに対し、これはGSCで利用可能なすべてのキーワードを対象としています。DemandMetrics で提供している多くのチャートと同様に、様々なフィルタを適用してデータが閲覧できます。土日やホリデーシーズンに変動の大きいお客様は、週次や月次のフィルタを利用することをおすすめします。DemandMetrics で GSCデータをフル活用しましょう。
トップ20 レポートとSoVの強化
以前から上位ドメインを監視する機能を提供してきましたが、今後さらに柔軟性が向上します。今回のアップデートでは上位21位までがモニタリングできるようになり、さらに検索者の視認性に基づいて、視覚的な Share of Voice 指標を構築します。従来の順位モニタリングに比べ、シェアとして市場がとらえられるようになります。
これまでのところ、この機能に対するフィードバックは素晴らしいものでした。この機能は他の有名なツールでも人気のある機能でしたが、私たちのUI/UX の方が勝手がいいという言葉をいただきました。この機能は現在、リクエストいただいた企業様から順次適用しています。
データエクスプローラーに新しい指標を追加
データエクスプローラーは、レポートウィジェットの1つで、お客様が指標を選んでカスタマイズして利用いただくものです。検索順位やトラフィック、上位表示率など必要な指標を選んでトレンドチャートを作ることができるのです。常に新しい指標が追加されています。
今回のリリースの一環として、データエクスプローラーに以下のメトリクスを追加しました。
- ビジュアル・ランク
- 平均画素深度
- 平均ポジション(GSC)
- インプレッション(GSC)
- クリック数(GSC)
- CTR(GSC)
カスタムダッシュボードとAPIの利用
いつものように、新しいチャートやレポートウィジェットがリリースされると、カスタムダッシュボードでも利用が可能になります。ぜひみなさんのレポーティングをパワーアップさせてください。さらに私たちは、これらのメトリクスのいずれかを、 APIを介して、またはBigQueryや他のデータウェアハウスと同期した利用を計画しています。当社は今後も、お客様のデータドリブンな SEO を支援してまいります。