Google、ChromeでのSymantec PKI無効化への対応を呼びかけ、他2選:Ginza SEOウィークリートレンド 2018/04/13


大規模向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と、海外とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週は、Googleから3選です。

  1. Google、ChromeでのSymantec PKI無効化への対応を呼びかけ
  2. Google、モバイル検索での「もっと見る」ボタン表示を導入
  3. 米Google、モバイル検索でショッピング広告を2つ表示するテストを実施か

1.Google、ChromeでのSymantec PKI無効化への対応を呼びかけ

公開日
Apr 04 2018

発信元
Google Webmaster Central Blog:Distrust of the Symantec PKI: Immediate action needed by site operators
Google ウェブマスター向け公式ブログ:Symantec の PKI の無効化について: 要対応確認

概要

Googleは公式ブログで、Chromeでの Symantecの認証局への信頼が無効化される予定に対し、サイト運営者が本無効化の影響を受けるか確認する方法と、影響を受ける場合にいつまでに何をしたらいいかについて、公開しました。
Symantecの認証局とが、Symantecが所有するThawte、VeriSign、Equifax、GeoTrust、RapidSSLなどのブランドも含まれます。

2016年6月1日より前に発行された SymantecのSSL/TLS証明書を使っているサイトは、Chrome66で動作を停止します。これにより、すでにユーザーに影響が出ている可能性があります。
サイトで対象となる証明書を使っているかどうかわからない場合は、Chrome Canary版で変更をプレビューして確認することができます。証明書エラーやDevToolsでの警告が表示される場合、証明書を置き換える必要があります。
Chrome Canary版:https://www.google.com/chrome/browser/canary.html


Chrome66で出る証明書エラーとDevToolsのメッセージ

Chrome70以降では、他のすべてのSymantec SSL/TLS証明書が動作しなくなります。証明書が影響を受けるかどうかは、現在のChromeを使ってサイトにアクセスし、DevToolsを開くことで確認できます。証明書を置き換える必要がある場合には、その旨を通知するメッセージがコンソールに表示されます。

Chrome70リリース前に表示されるDevToolsのメッセージ

Chromeのリリース予定はChromium開発カレンダーに掲載されていて、現時点でのChrome66、Chrome70のリリース予定は下記となっています。GoogleはCanaryリリースが行われる前、遅くともベータ版リリース前の変更を強く推奨しています。

Chromeのリリース予定スケジュール

対象となる証明書の置き換えを行わないとChromeなど主要なブラウザでサイトを正しく閲覧できなくなるため、サイト運営者の方はこの機会に確認してみてもらえればと思います。

2.Google、モバイル検索での「もっと見る」ボタン表示を導入

公開日
April 11, 2018 at 5:10 pm

発信元
Search Engine Land:Google officially rolls out ‘More results’ search button on mobile

概要

Googleは、昨年からモバイル検索結果の表示数を減らし、「もっと見る」ボタンを出すテストをしていましたが、正式にリリースしたことをGoogle’s @SearchLiasonのツイートで公表しました。


Google’s @SearchLiasonによるツイート
https://twitter.com/searchliaison/status/984158676586979328

参照:Google、モバイルのオーガニック検索結果を4つに減らすテストを実施中:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/07/28

これまでは、「次へ」でページネーションをし、2ページ目へと移動していましたが、「もっと見る」で次のコンテンツが表示されるように変わります。より簡単に、より速く検索結果をモバイルで表示するために変更したとのことです。


モバイル検索結果にもっと見るボタンを表示

これまでのように、1ページ目、2ページ目という見え方ではなくなるため、CTRヘ変化が生じるかもしれません。トラフィックの多いコンテンツを中心に、注意深くモニタリングしていきたいものです。

3.米Google、モバイル検索でショッピング広告を2つ表示するテストを実施か

公開日
April 10, 2018 at 9:15 am

発信元
Search Engine Land:Google tests showing two Shopping ad carousels on mobile

概要

米Googleは、モバイル検索結果にショッピング広告を2つカルーセル表示するテストを実施しているようです。


モバイル検索結果にショッピング広告を2つ表示

1つ目のカルーセルは1つの商品のみを宣伝する「商品ショッピング広告」で、2つ目のカルーセルは複数の関連商品を宣伝する「ショーケース広告」となっています。ショーケース広告はオーストラリア、カナダ、ドイツ、フランス、アイルランド、インド、ニュージーランド、シンガポール、南アフリカ、英国、米国で展開されており、日本ではまだ未導入です。

まだテスト段階ではありますが、モバイル検索結果にショッピング広告が2つも表示されると、オーガニック検索結果へのトラフィックにも影響が出そうです。GinzaMetricsでは、ショッピング広告を含む、ユニバーサル検索結果についてもキーワード毎に日次モニタリングできる機能がありますので、トラフィックの大きいキーワードを中心に確認していくといいと思います。
参照:SEOでのユニバーサル検索への対応方法〜GoogleのSERPs仕様変更に振り回されないために〜

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