Google、アドワーズ出稿額によりキーワードプランナー検索ボリューム表示に制限/Instagram、ビジネスツールを日本で導入開始/Twitter、モーメントツイート作成ツールをリリース予定、他2選:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/08/19


大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週はGoogleから2選、Twitterから1選、インスタグラムから1選、Pinterestから1選です。

  1. Google、アドワーズ出稿額によりキーワードプランナー検索ボリューム表示に制限
  2. Instagram、ビジネスツールを日本で導入開始
  3. Twitter、モーメントツイート作成ツールをリリース予定
  4. Google、HTML5はランキング要因ではないと言及
  5. Pinterest APIを活用した新たな取り組み、Burberry美容コンテンツを紹介

1.Google、アドワーズ出稿額によりキーワードプランナー検索ボリューム表示に制限

公開日
August 15, 2016

発信元
Google AdWords forum

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概要

Googleアドワーズの担当者CassieH氏は、Google AdWordsフォーラムにおいて、アドワーズ広告出稿額が少ない場合に、キーワードプランナーの月間検索ボリューム表示に制限をかけることを発表しました。

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CassieH氏による投稿内容

上記の投稿内容によると、広告予算が少ない場合には、キーワードプランナーで限られたデータしか見られなくなること、例えば月間検索ボリュームの表示が1〜100、100〜1000、1000〜1万といった範囲となることについて言及しています。

また、特にAPIを利用してのリクエストの場合、検索ボリュームデータ調査の上限数に到達したことによってデータ制限が発生する可能性についても触れています。これが広告予算に関わらず発生することを別の投稿で補足しています。

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CassieH氏による補足説明の投稿内容

本件については、Search Engine Land、The SEM Postの記事でも紹介しています。

Google officially throttling Keyword Planner data for low spending AdWords accounts
Google、アドワーズ広告出稿額の少ないアカウントにキーワードプランナーの検索ボリューム表示を制限
https://searchengineland.com/google-officially-throttling-keyword-planner-data-low-spending-adwords-accounts-255795

Google AdWords Keyword Planner Limits Number of Queries for Data
Google、アドワーズ広告の予算に関わらず、検索ボリューム算出回数に上限を設ける
https://www.thesempost.com/google-adwords-keyword-planner-limits-number-queries-data/

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Search Engine Land記事で紹介している検索ボリュームを範囲で表示している例

Googleフォーラムの投稿では、広告予算がいくら以上であれば検索ボリュームをこれまで通り表示する、ということは明示していません。
アドワース広告出稿をしない/広告出稿額が少ないSEO担当者にとっては、日々の業務に大きな影響が出る変更になります。今後、対応方法等あれば、ブログ記事で紹介していければと思います。

2.Instagram、ビジネスツールを日本で導入開始

公開日
August 16, 2016

発信元
Facebookニュースルーム

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概要

インスタグラムは、ビジネスコミュニティに向けて「ビジネスプロフィール」「Instagramインサイト」「投稿の宣伝」の3つのビジネスツールの導入を発表しました。最初の2つは全世界で、そして「投稿の宣伝」は日本を含む35カ国で導入するとのことです。

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ビジネスプロフィールの画面イメージ

3つのツールの機能は下記となります。

    1. ビジネスプロフィール

「ビジネスプロフィール」は、Facebookページを持っているビジネスであれば誰でも無料で使うことができます。これまでは利用者がビジネスと直接コミュニケーションを取りたいときには、主にコメント欄への投稿が使われていましたが、今回のリリースにより、電話やメッセージ、メールなど、利用者がビジネスにコンタクトするときの方法をビジネス側が選んで設定したり、店の位置情報も載せることができるようになります。

    1. Instagramインサイト

Instagramインサイトでは、自社のInstagramアカウントのフォロワーに関する情報や、どの投稿の反応が良かったかなどをモバイル機器から簡単に確認することができます。フォロワーの属性や興味を知ることで、より利用者にとって関連性のあるタイムリーなコンテンツを提供することが可能になります。

Instagramインサイトに含まれる内容;

      • インプレッション数: 投稿が閲覧された合計回数
      • リーチ: 投稿を見たユニークアカウント数
      • ウェブサイトクリック: ビジネスプロフィールに登録されているウェブサイトのリンクをタップしたアカウント数
      • フォロワーアクティビティ: フォロワーが1日にInstagramを利用する平均回数
    1. 投稿の宣伝

投稿の宣伝機能では、エンゲージメントが高かったオーガニックの投稿を、モバイル機器から広告として出稿することができるようになります。すでにInstagram上でシェアした投稿を選び、コールトゥアクションボタンを追加したあと、ターゲットを自分で選択するか、Instagramのおすすめするターゲットを選ぶだけで、簡単に投稿を宣伝することができ、出稿期間も指定可能です。

インスタグラム利用者の50%が何らかのビジネスとつながっていて、インスタグラム上でブランドや商品の情報を得る利用者は60%、インスタグラム上の投稿に触発されてウェブサイトを訪問したり、商品やサービスを探したり、購入したり、友人に紹介するなどのアクションを起こす利用者は75%以上という調査結果が出ているとのことです。

インスタグラムを運用しているWebマスターにとってはぜひ確認しておきたいツールとなることでしょう。
詳細について、ヘルプセンターで紹介しています。ご興味ある方は確認してはいかがでしょうか。
https://www.facebook.com/business/help/897631030335607

3.Twitter、モーメントツイート作成ツールをリリース予定

公開日
August 09, 2016

発信元
Twitterブログ

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概要

Twitterは、モーメントツイート作成ツールのリリースについて、公式ブログで発表しました。リリース時期は明示していません。

Twitterの「モーメント」とは、Twitterで今話題になっている注目のツイートを読みやすくまとめたものです。運用するWebマスター視点では、自社アカウントのツイートをまとめる機能と言えるでしょう。

モーメント機能は、2015年10月に米国でリリースされ、先月、日本でも開始しました。
Twitterモーメントを日本で開始、16社が実験に参加:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/07/22
https://demandsphere.jp/blog/weekly-20160722#topic01

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Twitterモーメントのイメージ

現在はメディアパートナーのみに公開しているツールを、一般に公開する予定とのことです。今後、Web担当者が運用していく可能性があると思いますので、実験に参加している企業の運用状況をリサーチしておいてもいいかもしれません。実験に参加している16社のアカウントはこちらで確認いただけます。
https://blog.twitter.com/ja/2016/0714moments

4.Google、HTML5はランキング要因ではないと言及

公開日
August 10, 2016

発信元
The SEM Post:HTML5 is Not a Google Ranking Factor

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概要

GoogleのJohn Mueller氏は、Google Webmaster hangoutで、HTML5によるSEOへの影響に対する質問に対して、HTML5はランキング要因ではないと言及しました。

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John Mueller氏によるコメント

HTML5は2014年にリリースされ、バージョン5.1は今年リリースされる見込みとなっています。SEO視点ではランキング要因としての効果が見込めないとしても、ユーザーエクスペリエンスやロードタイム等の観点では使用が推奨されると思います。

5.Pinterest APIを活用した新たな取り組み、Burberry美容コンテンツを紹介

公開日
August 10, 2016

発信元
Pinterest Business blog

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概要

Pinterestビジネスブログは、Pinterest APIを活用した美容業界初の取り組みとして、Burberryのコンテンツ「Burberry Cat Lashes」について紹介しました。

キャンペーンページにアクセスすると3つの質問があり、ソーシャルメディアの持つ情報と合わせて、各個人向けにカスタマイズしたボードが表示される仕組みとなっています。Pinterestはこの開発に半年間かけたということです。

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Burberry Cat LashesのPinterestボードイメージ

Pinterestのユーザーは20代、30代の女性が中心であるため、美容やファッションコンテンツとの相性はいいことでしょう。ユーザー全員に共通のボードを表示するのではなく、個別にカスタマイズできるというのは魅力的な取り組みです。

Burberry Cat Lashesにはこちらからアクセスできます。
https://catlashes.apps.burberry.com/Sephora/

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Burberry Cat Lashesのキャンペーンページ

Pinterest APIでできること概要については、こちらの記事で紹介しています。
https://business.pinterest.com/en/blog/new-start-building-integrations-pinterest

また、開発者向けにAPI詳細の情報も公開しています。
https://developers.pinterest.com/docs/api/overview/

ご興味ある方は情報収集してはいかがでしょうか。

Coming Soonカレンダー

既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。

年初? ペンギンアップデート(第7回の記事
1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(第11回の記事
1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
2/9,10 米国その他でGoogle モバイルサイトの順位変動?(第15回の記事
2/25 AMP対応のニュースページがGoogleのモバイル検索結果に表示開始(第7回第17回の記事)
2/16- Google 検索結果に星レビューが非表示になるバグ(第18回の記事)
5/12 Google、モバイルフレンドリーの検索結果への反映を強化(第20回の記事

Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいGinzaブログ

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