
大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週はGoogleから3選、今年の振り返りから2選です
- Google、PC検索でカード型トップニュース枠を表示
- 米Google、商品を比較する新たなナレッジカードを検索結果に表示
- SNSプラットフォームの2016年振り返り:Twitter、Instagram版
- 2016年に最もシェアされた動画広告は#BusterTheBoxer、20位までのランキングを発表
- Google、米国とカナダの本検索で、ナレッジパネルにBuy e-bookメニューを表示
1.Google、PC検索でカード型トップニュース枠を表示
公開日
Nov 30, 2016 5:27 AM
発信元
The SEM Post
概要
GoogleはPC検索において、カード型のトップニュース枠の表示を開始しました。日本でも表示が確認されています。
テニスで検索した場合の、カード型ニュース枠表示
モバイル検索のニュース枠と似ていますが、モバイルのカルーセル形式に対し、PCではカード式で3つのニュースを表示しています。
The SEM Postの記事によると、PC検索のカード型ニュース枠は、画像ありと画像なしの表示パターンがあるようです。
画像なしのパターンのカード型ニュース枠表示
参照:
Google’s New Card Style News Drops Local 3-Pack Lower in Search Results
また、別の記事においては、リスティング広告の下とローカルパックの間に、カード型ニュース枠を表示している事例も紹介しています。このようなユニバーサル検索が複数続く表示だと、オーガニック検索からの流入を得るのは難しいキーワードとなりそうです。
Google’s New Card Style News Drops Local 3-Pack Lower in Search Results
リスティング、ローカルパックと共に表示されているカード型ニュース枠
Googleはモバイルファーストインデックスを発表し、検索順位のアルゴリズムをモバイルファーストとしていく方針を出しましたが、検索結果(SERPs)のユーザーインターフェースもモバイルファーストとして進めているようです。
参照:
Google、モバイルファーストインデックスのテストを開始:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/11/11
2.米Google、商品を比較する新たなナレッジカードを検索結果に表示
公開日
Nov 29, 2016 5:23 PM
発信元
venturebeat.com
概要
米Googleは、モバイルとPCに、商品スペックや評価を比較する新たなナレッジカードを検索結果に表示開始しました。
対象商品はスマートフォンやタブレット、ゲーム機等、限られている模様です。
ナレッジカードでの商品スペック比較
まだ米国のみでの表示ですが、今後、比較の対象商品を広げ、米国以外にも展開することが予想されます。
比較サービス運営者にとっては、検索結果で商品比較のナレッジカードが表示されると、自社ビジネスへ影響を与えることが予想されるので、今後の動向も注視しておきたいところです。
3.SNSプラットフォームの2016年振り返り:Twitter、Instagram版
師走に入り、プラットフォーム各社が2016年の振り返りの記事を投稿していますので、まとめてご紹介します。
発信元
Twitterブログ
2016年振り返りツイート(月ごと):Twitterで盛り上がった日本での話題を、月別にまとめています。
発信元
Twitterブログ
2016年振り返りツイート(国内編):日本のTwitterがもっとも盛り上がったタイミング、もっとも使われたハッシュタグ、もっともリツイートされた日本のツイート、もっともツイートされた「ゲームタイトル」「アーティスト」「テクノロジー」を、それぞれランキング形式で振り返っています。
発信元
Facebookニュースルーム
インスタグラムで振り返る、2016年のハイライト:日本で人気のスポット、日本で人気のハッシュタグ、日本で人気の絵文字、世界で最もインスタグラムの投稿数が多かった日、2016年にアカウントを開設した主な著名人と現在のフォロワー数、世界で2016年に最もフォロワーが増えた著名人、世界で2016年に最もいいね!が多かった写真、世界のファッション界で、最もフォロワーが増えた著名人、世界でインスタグラム ストーリーズをうまく活用した著名人について振り返っています。

2016年がどのような年だったのかトレンド等を振り返ると共に、それぞれのプラットフォームで話題になりそうなトピックやコンテンツがどのようなものか、再度確認する機会にもなるのではないでしょうか。
Twitterは、野球の結果や選挙、地震等、即時性のあるニュースが多くランクインしているのに対し、インスタグラムでは、人気のハッシュタグ1位が猫、3位がランチや、世界で最もインスタグラムの投稿数が多かった日の1位にハロウィンが入る等、趣味趣向や日付が決まったイベントを軸とした情報発信をするプラットフォームであることが伺えます。
4.2016年に最もシェアされた動画広告は#BusterTheBoxer、20位までのランキングを発表
公開日
Dec 2, 2016 9:04 AM
発信元
The SEM Post
概要
プラットフォームの振り返りではありませんが、動画アドレクノロジー会社Unlulyによると、2016年に最もシェアされた動画広告は、イギリスのリテール会社John Lewisのクリスマスキャンペーン広告、#BusterTheBoxerとのことです。
2:10のこの動画広告では、お父さんが娘へ、クリスマス前日の夜に、プレゼントのトランポリンを庭に設置するのですが、子供より先にトランポリンを楽しむ誰かがそこに、、、という内容になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=sr6lr_VRsEo
調査は、2016年1月1日から11月29日の間に、Facebook、Youtubeでのシェアされた数を元に、ランキングされてます。閲覧数ではなく、シェア数でランキングされていることより、ランキングした動画はバイラルする要素を含む動画であると言えるでしょう。
ランキング上位20の動画広告は下記となります。
- John Lewis – #BusterTheBoxer – 1,949,387 shares
- Channel 4 – We Are The Superhumans – 1,851,533 shares
- Shell – Best Day Of My Life | #makethefuture – 1,683,072 shares
- Vodafone – Ramadan 2016 – 1,435,350 shares
- OK Go & S7 Airlines – Upside Down and Inside Out – 1,240,842 shares
- Nike – The Switch – 969,650 shares
- Doritos – Ultrasound – 893,465 shares
- Ariel – #sharetheload – 877,558 shares
- Cadbury’s Dairy Milk – Aliens – 852,895 shares
- 7 Eleven Thailand – Teachers – 792,328 shares
- McDonald’s Philippines – Tuloy Pa Rin – 699,396 shares
- Nike Basketball – The Conductor – 641,359 shares
- Volkswagen – Trailer Assist – 640,995 shares
- Samsung – Introducing Samsung Galaxy S7 – 616,128 shares
- OK Go & Morton Salt – The One Moment – 608,419 shares
- Knorr – Spirit of Ramadan – 590,386 shares
- Momondo – The DNA Journey – 585,903 shares
- Facebook – Aquila Test Flight – 564,123 shares
- Mentos Indonesia – Mentos Mentors – 548,334 shares
- Nintendo – First Look at Nintendo Switch – 544,585 shares
コンテンツマーケティングにおいて、動画コンテンツの活用も広がっています。こちらは動画広告のランキングではありますが、広告以外の動画コンテンツ制作時にも参考になると思います。
ソーシャルでバイラルする要素として、アップテンポ・カラフルなクリエイティブで楽しいもの、驚く展開があるもの、社会的なメッセージを伝えるものや共感を誘うもの、ストーリー展開が凝縮されているものが含まれている印象です。
5.Google、米国とカナダの本検索で、ナレッジパネルにBuy e-bookメニューを表示
公開日
DEC 5, 2016 4:10 AM
発信元
The SEM Post
概要
Googleは、米国とカナダにおいて、本の検索をする際に、ナレッジパネルに「Buy e-book」メニューの表示を開始しました。
iBooks (Apple)、Barnes & Noble、Google Play、Koboが表示されていて、Amazonは表示されていません。
ナレッジパネルへBuy e-bookメニューを表示
上記のイメージでは、ナレッジパネル内に広告表示はありませんが、広告表示と合わせて出る場合や、ファビコンと企業名のリストで表示されるパターンもあるようです。
広告とBuy e-bookメニューが並ぶ場合
Buy e-bookメニューがファビコンとリストの場合
Googleは、ナレッジパネルを含むユニバーサル検索の改善に力を入れているのが伺えます。本以外の商品にも広がりを見せるかもしれません。
Coming Soonカレンダー
既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。
年初? ペンギンアップデート(
第7回の記事)
2016/1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(
第11回の記事)
2016/1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
2016/2/9,10 米国その他でGoogle モバイルサイトの順位変動?(
第15回の記事)
2016/2/25 AMP対応のニュースページがGoogleのモバイル検索結果に表示開始(
第7回、
第17回の記事)
2016/2/16- Google 検索結果に星レビューが非表示になるバグ(
第18回の記事)
2016/5/12 Google、モバイルフレンドリーの検索結果への反映を強化(
第20回の記事)
2016/9/23 Google、ペンギンアップデートを更新、今後はリアルタイムアップデートへ(
第46回の記事)
2017/1/10 Google、モバイル検索のインタースティシャル表示の評価を下げるアルゴリズムを更新(
第41回の記事)
Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいGinzaブログ
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