米Google、レストランとオンライン講座をリッチカードへ表示開始/Google、サーチコンソールのコンテンツキーワードレポート廃止を発表、他4選:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/12/02

米Google、レストランとオンライン講座をリッチカードへ表示開始/Google、サーチコンソールのコンテンツキーワードレポート廃止を発表、他4選:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/12/02


大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週はGoogleか6選です。

  1. 米Google、レストランとオンライン講座をリッチカードへ表示開始
  2. Google、ローカルナレッジパネルにお店の混雑状況をリアルタイムで表示
  3. 米Google、ローカルパックを検索結果の下部に表示するテストを実施
  4. Google、サーチコンソールのコンテンツキーワードレポート廃止を発表
  5. 米Google、AMPが速いページであることを説明するアラート表示をテスト中
  6. 米Google、モバイル検索結果のトップへ戻るボタン、新たなパターンをテスト中

1.米Google、レストランとオンライン講座をリッチカードへ表示開始

公開日
Nov 21, 2016

発信元
Google Webmaster Central Blog

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概要

米Googleはレストランとオンライン講座のリッチカードへの表示を開始したことを公式ブログで発表しました。

2016年5月に発表されたリッチカードですが、当初のジャンルはレシピ、映画で、今回、対象が拡大した形となります。

参照:Google、リッチスニペットの新たなバージョン「リッチカード」を発表:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/05/27

レストラン情報はカルーセル形式で表示され、各サイト専用のカルーセルに掲載されます。自社サイトの情報が専用カルーセルで表示されるのは、魅力的なことです。AMPに対応している場合は、AMPカルーセルになります。
オンライン講座のリッチカードは、画像付きのカルーセルではなく、リスト形式で表示されます。

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レストランとオンライン講座のリッチカード表示イメージ

レストランもオンライン講座も、リッチカードを表示させるには構造化データの設定が必要となります。

参照:Googleデベロッパーサイト
レストラン版:https://developers.google.com/search/docs/data-types/local-businesses#restaurant-lists
※レストランのリッチカードはまだ試験的運用の段階のため、参加するにはフォームからの申請が必要となります。

オンライン講座版:(まだ正式に公開されておらず試験的な公開です。)
https://developers.google.com/search/docs/data-types/courses

今回、リッチカードがレストラン、オンライン講座のサポートも開始しましたが、更に他のジャンルにも広がることが予想されます。
Googleの公式発表ではありませんが、Search Engine RoundTableの記事によると、ホテルもAMPカルーセルで表示開始しているとのことです。
参照:Google AMP Hotel Listing Carousel Live In Mobile Results

まだ米Googleのみでの展開ですが、リッチカードで表示されることは検索面上での表示枠を増やすことができるとも言えます。今後の日本での導入に備え、レシピ、映画、飲食店、ホテル予約サイト等では準備をしておくといいのではないでしょうか。

2.Google、ローカルナレッジパネルにお店の混雑状況をリアルタイムで表示

公開日
Nov 22, 2016 4:55 AM

発信元
The SEM Post

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概要

Googleは、ローカルナレッジパネルで、お店のリアルタイムの混雑状況表示を開始しました。

2015年7月にGoogle+で、お店の曜日と時間毎の混雑状況を伝えるグラフ表示開始を発表しました。
参照:https://plus.google.com/+google/posts/QY1c97V25Tz

また、2016年7月には、ローカルナレッジパネルに平均滞在時間の記載も追加していました。

参照:
Googleマップのナレッジパネルに平均滞在時間を追加:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/07/22
Know before you go, with Google

今回のリアルタイム表示は、本機能を拡張し、普段と比べて混んでいるかをテキストで示し、グラフで現在の状況を点滅で示します。

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店舗での混雑状況をリアルタイムで表示

データの精度を上げるものと思われますが、Googleの表示が合っていたか、コメント等を送信できるフォームも用意されています。

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Googleへ報告するフォーム

この混雑状況表示はビジネスオーナーが手動で編集することはできず、データが十分に収集できていないお店や時間帯では表示されないとのことです。

リアルタイムの混雑状況を知ることは、ユーザーがお店を選ぶ際の、判断基準の1つになりそうです。
飲食店のレビューサイト等にとっては、Googleがリアルタイムの情報を表示することはサービス上の脅威となる可能性があります。今後の動向にも目を光らせておきたいところです。

3.米Google、ローカルパックを検索結果の下部に表示するテストを実施

公開日
Nov 21, 2016 3:33 AM

発信元
The SEM Post

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概要

米Googleは、ローカルパックを検索結果の下部に表示するテストを実施しているとのことです。

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ローカルパックを検索結果下部に表示

通常ローカルパックは、リスティング広告の下、オーガニック検索の上の場所に表示されてきました。
今回の検索結果下部への表示はテストのため、すぐに変更されるとは思いませんが、GoogleがSERPs表示を常時テストし改善をしているのが伺えます。

ローカルパックに限らず、画像やアンサーボックス等、ユニバーサルサーチの表示は進化を続けています。
順位が同じままなのにCTRが変わるキーワードは、ユニバーサルサーチ表示の影響を受けているかもしれないので、実際に検索をして、SERPsの表示状況を確認するといいと思います。

GinzaMetricsは、ユニバーサルサーチの表示状況をモニタリングする機能もありますので、個別に検索するのが大変な量のキーワードを確認したい場合には、無料トライアルをどうぞご活用ください。

SEOでのユニバーサル検索への対応方法〜GoogleのSERPs仕様変更に振り回されないために〜

4.Google、サーチコンソールのコンテンツキーワードレポート廃止を発表

公開日
Nov 29, 2016

発信元
Google Webmaster Central Blog日本語版はこちら

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概要

Googleは、公式ブログでサーチコンソールのコンテンツキーワードレポートの廃止について発表しました。

コンテンツキーワードレポートでは、ページ内にあるキーワードの出現回数を単純にカウントして、重要度が決められていました。関連性等は考慮されてなく、一般的な言葉と捉えられたキーワードはカウントから除外されることもありました。

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以前表示されていたコンテンツキーワードレポートのイメージ
参照:Google Removing “Content Keywords” from Search Console

コンテンツキーワードレポートが導入された当初は、Googleがサイトのキーワードを知るための方法として、また、問題なくクロールできているか、サイトがハッキングされていないかを確認するための役割がありました。
その後、検索アルゴリズムの改善、ハッキングのアラートを自動通知する仕組み等が整えられたこと等により、レポート廃止が決まりました。

コンテンツキーワードレポートに表示されていたキーワードは、単純に出現回数をカウントしているものであったため、SEO担当者にとっては参考程度でしかなく、レポート廃止に伴い、業務への影響はほぼないと考えられます。

5.米Google、AMPが速いページであることを説明するアラート表示をテスト中

公開日
Nov 29, 2016 4:47 AM

発信元
The SEM Post

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概要

米Googleは、モバイル検索結果のAMP対応ページに対し、AMPが速いページであることを説明するアラート表示をテストしている模様です。

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モバイル検索結果にAMPが速いページであることを説明するアラートを表示

事業者側に対しては、9月からAMP化促進のための#AMPlifyキャンペーンを実施していましたが、今度はユーザー側に対してもAMP利用の浸透を促していくように思われます。

参照:Google、AMP化促進のための#AMPlifyキャンペーンを開始:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/09/23

ユーザーがAMP対応ページを選んで閲覧するようになれば、AMP化対応有無により、CTRにも影響が出ることが考えられます。まだテスト段階ですが、新たな動きがあれば、Ginzaウィークリーでご案内していきたいと思います。

6.米Google、モバイル検索結果のトップへ戻るボタン、新たなパターンをテスト中

公開日
Nov 29, 2016 4:33 AM

発信元
The SEM Post

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概要

Googleは、11月にもモバイル検索結果に「トップへ戻るボタン」の表示をテストしていましたが、今回新たなパターンでのテストも実施しているようです。

参照:Google、モバイル検索結果にトップへ戻るボタンの表示をテスト中:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/11/11

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Googleモバイル検索結果のトップへ戻るボタンのイメージ

11月のテストでは、オーガニック検索表示3位の箇所でトップへ戻るボタンを表示しておりCTRヘの影響が懸念されましたが、今回のテストでは、オーガニック検索結果の一番下の配置に変わっています。この位置のボタン表示であれば、CTRへの影響は少ないと思われます。

Coming Soonカレンダー

既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。

年初? ペンギンアップデート(第7回の記事
2016/1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(第11回の記事
2016/1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
2016/2/9,10 米国その他でGoogle モバイルサイトの順位変動?(第15回の記事
2016/2/25 AMP対応のニュースページがGoogleのモバイル検索結果に表示開始(第7回第17回の記事)
2016/2/16- Google 検索結果に星レビューが非表示になるバグ(第18回の記事)
2016/5/12 Google、モバイルフレンドリーの検索結果への反映を強化(第20回の記事
2016/9/23 Google、ペンギンアップデートを更新、今後はリアルタイムアップデートへ(第46回の記事
2017/1/10 Google、モバイル検索のインタースティシャル表示の評価を下げるアルゴリズムを更新(第41回の記事

Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいGinzaブログ

Ginzaウィークリートレンド バックナンバー

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