Yコンビネーターとは

Yコンビネーターとは

ここ1年で、日本でも急速に注目を集めはじめたY Combinator(Yコンビネーター)ですが、日本語での情報がまだまだ少なく、あのNAVERまとめでさえ情報がまとまってないので、このブログにまとめようと思います。  

Y Combinator概要

Y Combinatorはカリフォルニア州のマウンテンビューにあるベンチャーキャピタルで、世界で初めてASPサービスを作ったことで知られるポールグレアムなどにより2005年に設立されました。スタートアップ企業に対し小額(2万ドル前後)を投資し、3ヶ月のスクールを通じて集中的に指導し、ほかのベンチャーキャピラタルから投資を受けられる状態まで育てることが特徴です。 Y Combinatorサイト:https://ycombinator.com/  

Y Combinatorはどのように見られているか?

AirbnbやDropbox、Bumpやherokuなどのエッジの効いたサービスを育てたことで知られ、Forbesが選出した世界を変えるテック系インキュベータ10選でも最初に紹介されています。 「Ten Technology Incubators Changing the World 」 https://www.forbes.com/2010/04/16/technology-incubators-changing-the-world-entrepreneurs-technology-incubator_2.html   テック系起業家からも特別な存在として見られており、当社CEOのレイもY Combinator設立前からポールグレアムをリスペクトしていました。 「なぜY Combinatorだけ特別? Dropbox創業者に聞いた」https://www.atmarkit.co.jp/news/201104/27/yc01.html  

Y Combinatorが何で、何をしてくれるのか?

Y Combinatorが何で、何をしてくれるかまとまっているのがTechCrunchさんのこちらの記事。当社CEOのレイも2010年夏に参加しており、記事で触れていただきました。 「噂のベンチャーファームTCombinatorの実態に迫る(1)」https://jp.techcrunch.com/archives/jp20101013about-ycombinator/ 「噂のベンチャーファームTCombinatorの実態に迫る(2)」https://jp.techcrunch.com/archives/jp20101022about-ycombinator2/   Y Combinatorが何をするか、ポールグレアム自身もブログで語っています。 「What Happend at Y Combinator」https://ycombinator.com/atyc.html (ブロガーの百式さんによる日本語訳したものがこちら https://www.ideaxidea.com/archives/2010/09/ycombinator.html)   当社レイの視点で見たY Combinatorの様子をisologueで有名な磯崎先生に書いていただきました。 「Ginzamarkets社に、Y Combinatorのことを聞いてきた」 https://www.yomiuri.co.jp/job/entrepreneurship/isozaki/20111101-OYT8T00859.htm  

Y Combinatorの選考

Y Combinatorは年に2回選考を行っています。 応募方法はYCombinatorのサイトに書かれており(https://ycombinator.com/apply.html)、この方法以外では受け付けていません。この秋は既に応募は締め切っています。選考に通過するハードルは非常に高く、2010年夏の合格率は1.4%でした。   合格するにはY Combinatorが何を見ているか知ることは役に立つはずです。 Fujimoto氏がポールグレアムのブログを翻訳しています。 「Y Combinatorに応募するには」https://park18.wakwak.com/~forest/translation/how_to_apply.html またレイも参加した立場からY Combinatorが求める人材について書きました。 「Y Combinatorが求めるOutlierが持つ特性」https://ginzametrics.jp/ycombinator-looks-for-outliers.html   またポールグレアムは「課題を語れ」「何の課題が解決されるのか?」とよく問います。レイの場合は、大規模サイトはコンテンツの最適化/組織対応化に課題がある、と語りました。 当社が取り組む課題やGinzametricsについてはTechWaveさんのこちらの記事に詳しいです。 「「日本生まれシリコンバレー育ち」のSEOツールGinzametrics」https://techwave.jp/archives/51707996.html  

Y Combinatorの投資先

この選考を通過し、これまでY Combinatorの出資を受けたスタートアップは300社以上に上ります。 Evernoteに勤めるKondo Makoto氏がその投資ポートフォリオをまとめています。 「Y Combinator portfolio」https://www.slideshare.net/cultureshock/y-combinator-portfolio-5082054  

Demo Day

3ヶ月のプログラムの最後に行われるのがDemo Dayです。各スタートアップにとって投資家やエンジェルなどにアピールする最大のチャンスです。 この夏のDemo Day参加企業は、TECHDOLLさんの記事にまとめられています。 「Y CombinatorのDemo Dayでpitchするスタートアップ30選」 https://www.techdoll.jp/2011/08/25/ycombinator_demoday082011/  

Y Combinator3ヶ月のプログラム終了後

Y Combinatorの3ヶ月のプログラムの終了後、起業家とY Combinatorの関係は終了する訳ではなく、参加した起業家同士のやり取りや、Y Combinatorとの関係自体も続きます。その一例がAd innovation Conferenceです。 Ad Innovation ConferenceはY Combinator卒業の広告テクノロジー系企業を集めたカンファレンスで、オーディエンスは主に投資家と大企業の方でした。大企業の方は、自社の競争優位に役立つ企業やアドテクノロジーを探すために、このようなイベントに積極的に足を運びます。 「Y Combinator、同窓ネットワークを活用、出身スタートアップによる「広告イノベーション会議」を主催」 https://jp.techcrunch.com/archives/20110722y-combinator-taps-into-its-alumni-network-announces-ad-innovation-conference/   今回のカンファレンスでは19社がピッチを行い、当社も1番バッターでレイが話をしました。次の19社がピッチを行いました。 「広告の近未来19社 Y Combinator Ad Innovation Conference 参加レポート」 https://ginzametrics.jp/y-combinator-ad-innovation-conference.html オーディエンスとして日本から参加した一人企業の高橋氏が、その様子をTechCrunchさんに書いています。 「Y Combinatorは広告ビジネスをどう見ているのか?」 https://jp.techcrunch.com/archives/20111014ycombinator-ad-innovation-conference/  

Y Combinatorについてのその他の情報

Y Combinatorのその他の参考情報としては、Y Combinatorの参加者は必須で、また多くの起業家がチェックしているのが次の2つです。 「Hacker News」https://news.ycombinator.com/ 「ポールグレアムのエッセイ」https://www.paulgraham.com/articles.html