DemandMetricsを使ったPLPレポート活用法

DemandMetricsを使ったPLPレポート活用法

当社でSEOツールDemandMetricsを提供する中で、大規模サイトにおいて有効な機能の一つとしてPLPレポートがあります。PLP(Preffered Landing Pageの略)は「各キーワードに対してランクインを狙っているページ」という意味で、DemandMetricsのPLPレポートは、適切なページでランクインできているかどうかをチェックする機能です。

検索順位と同様に、PLPまでチェックすることは、大規模サイトやページ数が多くなってきたサイトでは非常に重要です。PLPをモニタリングせずに順位だけチェックしていると、対策するべきページを間違ってしまうこともあります。

PLPをモニタリングする意義

そもそもSEOのコンテンツ絡みの内部対策をすごく大きく分類すると下記の2点になります。

  1. コンテンツの充実
  2. コンテンツの整理

コンテンツを充実させることの重要性は、色々なところで盛んに言われていますので、ご承知のことと思います。検索ユーザーのニーズにマッチするコンテンツを地道に充実させていけば、徐々に着実に検索順位は上がっていきます。

一方、コンテンツが増えてくると、サイトを使うユーザーにとって使いやすいよう、各コンテンツの位置付けを整理する事が必要になります。カテゴリを細かく分けたり、ナビゲーションやランキング等の各種リンクを使って、コンテンツ間の関係や位置づけを分かりやすくすることができます。

ユーザーにとって、コンテンツの位置づけが分かりやすいサイトは、当然ながら検索エンジンにも分かりやすいサイトです。

検索エンジンに、サイト構造がこちらの意図通り伝わっているかどうかは、適切なページ(PLP)で検索エンジンにランクインできているかをチェックすることで、ある程度判断することができます。検索エンジンに、コンテンツの位置づけが明確に伝わっていれば、各キーワードに対して適切なページ(PLP)でランクインする傾向にあるからです。

意図しないページでも、順位さえ高ければ良いと思われるかもしれませんが、PLPと異なるページでランクインしているキーワードが多い場合、CVRが低くなりがちですし、検索順位が頭打ちになったり不安定になる傾向にありますので、やはりPLPでランクインさせることは重要です。

適切なページ(PLP)でランクインしていない例は以下の表のように、親子の階層が逆転してしまっているケースや、別のディレクトリでランクインしてしまっているケースなどがあります。

適切なページでランクインしていない例
適切なページでランクインしていない例

サイト構造の設計が、初期構築時にしっかりできていれば、PLPの問題も起きにくくなります。そのため、初期設計は、非常に大事です。一方、初期設計ができていても、サイト運用の中でコンテンツが増えたり変化する中で、PLP不一致の問題は、発生します。したがって、定期的にPLPのマッチ状況をモニタリングし、問題が起きていれば、カテゴリ構造やリンク構造やタグの整理を検討してみてください。

DemandMetricsのPLPレポート

大規模サイトの場合、モニタリングするキーワードが非常に多いため、各キーワード/キーワードグループ別にPLPでランクインできているかどうかをチェックすることは大変な作業です。そこで、当社のSEOツールDemandMetricsのPLPレポートを使えば、簡単にPLPのチェックができます。

    1. まず、カテゴリやサブカテゴリなど主要なページと、そのページで狙うキーワードをセットでDemandMetricsに登録します。

ExcelでキーワードとPLPをセットにしたリストを用意
ExcelでキーワードとPLPをセットにしたリストを用意

実は設定はこれだけです。

    1. すると、PLPが最上位にあるキーワードとそうでないキーワードが簡単に絞り込めます。

PLP機能で絞り込み
PLP機能で絞り込み

    1. 当然キーワードグループ単位でも、PLPのマッチ率が比較できます。

キーワードグループ別にPLPマッチ率を比較
カスタムダッシュボードでキーワードグループ別にPLPマッチ率を比較

特定のカテゴリだけが極端にPLPマッチ率が低いということが分かれば、どういったページがランクインしているかを調べ、リンク構造やタイトルの付け方などを見ていきます。DemandMetricsであれば、ページごとのタイトルや簡易的な内部リンクのレポートもあるため、調査までスムーズに行いやすいです。

ページ毎にPLPと最上位のページを確認
PLPレポートでページ毎にPLPと最上位のページを確認

ページ詳細画面で内部リンクを確認
ページ詳細画面で内部リンクを確認

さらに、下記のように自社サイト内での最高位のページの履歴(LPヒストリー)も分析できるようになりました。どういったページ間で重複が発生しているかが分かりやすく可視化されます。

順位変動と最高位ページの関係が分析できる
順位変動と自社サイト内での最高位ページの関係が分析できる

最高位ページの履歴(LPヒストリー)分析の使い方はこちらで紹介しています。
最上位にランクインするページの履歴を調べてSEO対策に活かす〜LPヒストリー活用法〜

画面上で傾向をつかみ、Excelでエクスポートしてガリガリ分析することもできます。

PLPがランクインすることで一時的に順位が落ちても焦らないで

以上では、PLPでランクインできていると検索順位も高まりやすいというような雰囲気で説明しました。コツコツとコンテンツを充実させていく限り、長期的には正しいことだと思います。

ですが、内部リンクの構造などを整理し、適したページ(PLP)がランクインしたにも関わらず、一時的に対象キーワードの順位が落ちることがあります。これは、検索エンジンがサイト構造の再評価を行っている最中だと考えると精神衛生上良いと思います。

こういった場合も、順位しか見ていなければ焦って、実施した施策内容やリンク構造を元に戻したくなるのですが、PLPレポートを見て、正しいページがランクインしていることが確認できれば、少しは安心することができます。

PLPでランクインするようになれば、あとは、地道に足りないコンテンツを追加していくことで、全体的な順位と検索トラフィックを改善していくことができます。順位だけを見て不用意に慌てて、施策の方針を変えないようにしていただけたらと思います。

まとめ

大規模サイトのSEOで重要な、PLPのモニタリングについて、SEOツールの使い方と合わせて紹介しました。SEOでは、検索順位を追うことはもちろん大事ですが、適切なページ(PLP)でランクインしているかを確認することも重要です。そのPLPのモニタリング方法を紹介しました。

当社のSEOツールDemandMetricsにはPLPのチェック機能があり、設定も簡単で、大規模サイトには非常に有効な機能です。今回の記事を参考に、ぜひ活用していただけたらと思います。