【新機能】検索結果を前後比較できる「SERPリワインド」正式リリース

DemandMarkets株式会社は2020年7月1日、ゼロクリック検索へのさらなるSERPデータ分析力の向上と効率化推進のため、新機能「SERPリワインド」を正式にリリースいたしました。

「リワインド(Rewind)」は、英語で “巻き戻す” という意味。本機能により、登録キーワードに対する検索結果(SERPs)を遡り、過去と現在を比較分析することが可能となります。

※本機能は2020年6月末までβ版として全ユーザーへ提供していましたが、2020年7月以降は5,000キーワード以上のプランユーザーのみの実装となります。

ヒストリカルSERPs

機能・メリット:
登録キーワードに対し
・過去も含め指定した期間におけるSERPsが確認できる
・実際のSERPsのスクリーンショットを再現し、強調スニペットやナレッジグラフ、ユニバーサルサーチ等も確認できる
・2つのSERPsを横並びで確認できるため比較分析しやすい

以下、「SERPリワインド」がみなさまのマーケティング活動にどう貢献できるのかを紹介したDemandSphere本社の記事を、日本語へ翻訳いたしました。併せてご覧ください。

 

新機能「SERPリワインド」が示す、GoogleのSERP変遷によるトラフィックと収益へのインパクト

検索結果の1位または2位が同じボリュームのトラフィックではないこと、または収益へ与える影響が異なる可能性があることを説明する方法が必要です。ナレッジパネル、ローカル・パック、ショッピング検索などのユニバーサル検索の要素が登場する前のGoogle検索の状況を忘れてしまっている場合、SERPs(検索エンジンの結果ページ)環境の変化を説明することは難しいでしょう。

そこでDemandSphereは、ターゲットしたキーワードのSERPが過去にどのような状態であったか、時間の経過とともに表示する機能を発表しました。

機能紹介:SERPリワインド – マーケティング担当者がSERPの日々の変遷が収益に与える影響を確認ができる

検索エンジン、特にGoogleは、検索ユーザーの検索クエリの背後にある意図を実現するために、ページレイアウトやページ上に表示する要素を絶えず更新してきました。それが「Near me now」や説明動画、ショッピング検索や類似検索の提案などのオプションを提供することを意味するかどうかに関わらず、もはやSERP上のコンテンツは同じではありません。

SERP-Rewind-順位1

なぜ今、SERPリワインドが重要なのか?

マーケター、コンテンツストラテジスト、SEO担当者にとって、レポーティングだけでなく、全体戦略と戦術のセットで取り組むべき課題が複雑になってきています。

1.順位の変化がなかったのに、トラフィックとコンバージョンが減ったのはなぜか?

これは昨今コンテンツマーケティングやSEOの世界で蔓延している問題です。その一例をご説明します。企業のSEO担当者のボブが過去2年間行ってきたレポートでは、ターゲットとなるキーワードリストがあり、マーケティングチームは元々それらのキーワードを中心にコンテンツを作成し、最適化していました。コンテンツは比較的順調で、順位は3~10位で推移しています。しかしボブは「トラフィックが減少しており、その結果コンバージョンと収益が減少している」と見ています。順位は安定していますが、何が原因なのでしょうか?

SERP-Rewind-自然検索結果の数

ボブは、順位3位のコンテンツが従来の自然検索ランキングのみのSERPではファーストビュー(スクロールしないで閲覧できる画面領域)内にあったのに対して、ページ上部にアンサーボックスや、「他の人はこちらも検索」など目を引くドロップダウンメニューがあるため、今ではそれらに押し下げられてファーストビューで見れなくなっており、目立たなくなっていることを考慮に入れていませんでした。「SERPリワインド」は、ボブが検索結果画面の変化を確認し、役員やチームに原因を説明するのに役立ちます。

2.”ユニバーサル検索の要素”に表示されるためにどの程度尽力が必要か?

もちろん、これらの魅力的な検索機能を目の当たりにすると、次は上司から「ボブ、私たちのコンテンツをユニバーサル検索の要素に入れてくれ!」という要望が出てきます。もちろん、これは簡単なことではありませんし、ボブが何かを約束したり、時間を費やしても報われないようなことをしたりしたくありません。では、ユニバーサル検索の要素の中に入ることが自分の時間を費やす価値があるかどうか、どうやって知ることができるのでしょうか?「SERPリワインド」は、SERPの情報の安定性とトレンドを見るのに役立ちます。ボブにとっては、その要素に時間をかけて入り表示されることができても、すぐにSERPから消えてしまうのは本当に残念なことです。

「SERPリワインド」は、DemandMetricsプラットフォームの大規模なエンタープライズ向けSEOツールの機能群の一部に過ぎず、ターゲティングに関するリサーチと戦略立案は、DemandSphereの提供ソリューションの一部です。

3.どのキーワードをターゲットにして、どのようなコンテンツを作成すればよいか?

「SERPリワインド」を使用することで、マーケティング担当者は、過去のデータからどのようなコンテンツが評価されてきたかを確認し、それに応じてチーム内で戦略を練ることができます。また、「SERPリワインド」は他のDemandMetricsプラットフォームと連携して、ターゲットとするキーワードでの順位付けがどの程度難しいのか、またその努力によってどのような結果が期待できるのかを把握することができます。

SERP-Rewind-他の人はこちらも検索

より良いマーケティングとSEOのために、誰がSERPリワインドを使用することで価値を得られるか?

コンテンツマーケティング担当者、マーケティングアナリスト、SEO担当者、代理店すべてが「SERPリワインド」の恩恵を受けます。オーガニックトラフィックの影響やそれがもたらす収益への変化、そしてCTR、オーディエンスエンゲージメントなど、この機能はデータのストーリーを伝えるのに役立ちます。

実際の利用例は、製品開発、営業、有料広告、デジタル戦略チームにも拡大しています。オーディエンスが取得したい情報、質問への回答、製品などを探しているときに何をSERPで見ているのかを知ることは、社内のマーケティングエコシステムが最高のメッセージを使用し、最高のコンテンツを作成するための最良の方法です。

営業チームはどのようにSEOとSERPリワインドを活用できるか?

質の高い見込み客と電話やメールで話をする時には、彼ら自身が既にリサーチを行っている可能性があります。これはレビューサイト、出版物、そして場合によってはソーシャルメディアからのコンテンツを提供する検索エンジンでの検索結果を意味します。彼らが何を読んでいるかを知っていれば、より良いトークスクリプトを準備したり、一般的な質問に対処しやすくなったり、相手の業界トレンドを把握したりすることができます。SEO チームは、よく検索されるキーワードリストを提供することができ、これによりより良い製品の選択を強調し、Eメールマーケティング戦略に良い影響を与えることができます。

DemandSphere のソリューションは、営業チーム、プロダクトマーケティング担当者、ソーシャルメディアマネージャーなどが、組織全体で SEO データを統合するのに役立ちます。継続的な顧客体験の創造が成長への鍵となります。つまり、マーケティング、プロダクト、セールスが一体となってメッセージ発信に取り組むことにより、さらなる成長の高みを実現することが可能になります。

コンテンツ制作者はSERPリワインドから何を得ることができるのか?

優れたなオリジナルキラーコンテンツ、最高の製品ページ、または編集記事を制作することがあなたの仕事であるならば、それが最終的にどこに行き着くのかを知る必要があります。Googleショッピングの変更について話しているのか、「他の人はこちらも検索」と「アンサーボックス」の追加について話しているのか、あるいはまだ見たこともない何かについて話しているのか、「SERPリワインド」が示す情報が鍵となります。

コンテンツのパフォーマンスが時間の経過とともにどのように変化していくのかを見るときには、どこから始めたのかを思い出す必要があります。また、競合他社よりも先を行くためには、どこに行けばいいのかを知る必要があります。「SERPリワインド」を使用すると、2018年にブログ記事を作成した場合と2019年に動画を作成した場合の効果を比較して見ることができます。時間をとともに変化するオーディエンスの検索意図と行動に対して最適なコンテンツの意思決定することは、優れたキーワード戦略から始まり、オーディエンス分析およびが検索意図のリサーチも含まれます。

SERPリワインドを使ってみる

DemandSphereは、お客様にこの機能を提供開始することに喜びを感じています。当社のSEOおよびコンテンツサービスと組み合わせることで、オーガニックトラフィックの創出、最適化、およびその影響の測定のための必要なフルソリューションを提供しています。DemandMetrics プラットフォームの一部として、または包括的なフルSEOサービスとして、「SERPリワインド」の使用にご興味がある場合は、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。弊社プロフェッショナルチームがお客様に対する最適なソリューションを現実的なタイムラインと想定KPIとともにお伝えし、どのように弊社がお力になれるかご説明いたします。

DemandSphereは最適なモニタリングソリューションを提供すべく、今後もバージョンアップを続けてまいります。今後ともご愛顧を賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。