Google、バックリンク数を確認するlink:コマンドの提供を終了/Google、公式ブログでクロールバジェットについて説明、他4選:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/01/20


大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週はGoogleから5選、インスタグラムから1選です。

  1. Google、バックリンク数を確認するlink:コマンドの提供を終了
  2. インスタグラム、ストーリーズにおける広告のテスト運用を開始
  3. Google、モバイルファーストインデックス導入前にサーチコンソールへアラート表示を検討
  4. Google、モバイルのインタースティシャル表示によるペナルティの影響
  5. Google、公式ブログでクロールバジェットについて説明
  6. Google、1月16日に検索順位の変動か

1.Google、バックリンク数を確認するlink:コマンドの提供を終了

公開日
Jan 12, 2017 8:34 am

発信元
Search Engine Land

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概要

GoogleのJohn Mueller氏は、バックリンク数を確認するのに用いられていた「link:コマンド」の提供を終了したことについて言及しました。

元々、link:コマンドは、一部のバックリンクのみを表示しており、評価が高いリンクを抽出しているわけでもなかったため、既に使用していなかったWebマスターの方も多いかもしれません。

関連記事:
Google: The Link Operator No Longer Works

リンクについて確認したい方は、サーチコンソールのリンクレポートを参照されるといいと思います。
参照:Google、サーチコンソールのリンクレポートについて、サイト規模での違いに言及:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/01/13

2.インスタグラム、ストーリーズにおける広告のテスト運用を開始

公開日
Jan 11, 2017

発信元
Instagram business blog日本語版

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概要

インスタグラムは、2015年8月に24時間で自動的に投稿が消えるインスタグラムストーリーズをリリースし、その後積極的に機能追加をしていますが、今回、広告のテスト運用を開始したことを発表しました。インスタグラムストーリーズは現在、世界中で1.5億人が毎日利用しているとのことです。

広告のテスト運用は、資生堂、ナイキ、ユニリーバの「ダヴ」、ゼネラルモーターズ、エアビーアンドビーなど30を超える広告主が行い、今後数週間をかけてグローバルで展開されるということです。また、インスタグラムストーリーズに関するリーチ、インプレッション数、返信数などのインサイトは、ビジネスツールで確認できます。

https://player.vimeo.com/video/198759769?title=0&byline=0&portrait=0
ビジネスツールでのインサイト確認イメージ

https://player.vimeo.com/video/198759780?title=0&byline=0&portrait=0
エアビーアンドビーによるインスタグラムストーリーズの利用イメージ

インスタグラムは、利用者の70%が何らかのビジネスアカウントをフォローしていて、最も閲覧されたインスタグラム ストーリーズの投稿のうち、3分の1はビジネスによるものとのことです。まだテスト段階ですが、今後、本格的な広告運用がはじまることで、企業によるインスタグラムストーリーズ利用が加速していきそうです。

3.Google、モバイルファーストインデックス導入前にサーチコンソールへアラート表示を検討

公開日
Jan 13, 2017 5:00 AM

発信元
The SEM Post

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概要

GoogleのJohn Mueller氏はオフィスアワーにおいて、モバイルファーストインデックス導入前に、サーチコンソールへアラート表示を検討していると言及しました。

PC版サイトと同じコンテンツや構造化データがないモバイル版サイト等、問題を認識したサイトに対する事前通知を検討しているとコメントしています。

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John Mueller氏のコメント

また、オフィスアワー内で、モバイルファーストインデックスの実施時期について、まだ未定だが、何年も先ということはなく、今年後半になるのではないかとコメントしています。
参照:Google Mobile-First Index Not Launching Too Soon

オフィスアワーの内容はこちらで確認頂けます。

モバイルファーストインデックスがすぐに導入されるというわけではないようですが、影響を大きく受ける可能性もあるアップデートなので、今後の公式発表にも目を光らせていきたいと思います。

4.Google、モバイルのインタースティシャル表示によるペナルティの影響

公開日
Jan 9, 2017 11:03 am

発信元
Search Engine RoundTable

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概要

Googleは、予告していた通り、1月10日にモバイルのインタースティシャル表示によるペナルティを開始しました。

参照:Google、モバイルのインタースティシャル表示によるペナルティを開始:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/01/13

Search Engine Roundtableが、G-Squared InteractiveのGlenn Gabe氏の投稿を元に、本ペナルティの影響について記事にしており、10位以上順位が下がったクエリもあるということです。

Glenn Gabe氏による元記事では、複数クエリの順位レポートも掲載されているので、ペナルティの影響について調べている方にとっては、参考になると思います。
Google’s Mobile Popup Algorithm Launches – First Examples of Negative Impact (Updated)

5.Google、公式ブログでクロールバジェットについて説明

公開日
Jan 16, 2017

発信元
Google Webmaster Central Blog日本語版

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概要

Googleは、昨今話題となっている「クロール バジェット(クロールの割り当て)」の実情や意味について、公式ブログで説明する記事を公開しました。

新しいページが公開当日にクロールされることが多い場合や、数千以下のURL数しかないサイトでは、クロールは効率的に行われるためクロールバジェットを考慮する必要はないとのことです。一方、大規模サイトやURLパラメータでページを自動生成するサイトにおいては、クロールの対象やタイミング、サイトをホストしているサーバーでクロールに割り当て可能なリソースの量について優先順位をつけることが重要であるとしています。

ブログ記事では、Googlebotの機能について説明しています。ここでは抜粋してご紹介します。

    • クロール速度(クロールレート)の制限

ユーザーの利便性を損なわないようにクロールは行われるため、サイトの応答状態によりクロール速度は変わります。

    • クロールの必要性

インデックス登録の必要性がなければクロールは少なくなります。主に人気度、鮮度からクロールの必要性を判断しています。

    • クロールバジェットに影響を及ぼす要素

付加価値の低いURLがサイトに多数ある場合、そのサイトのクロールやインデックス登録に悪影響がある可能性があります。

日本語版の記事も出ていますので、必要に応じて社内共有していただけたらと思います。
Googlebot のクロール バジェットとは?

6.Google、1月16日に検索順位の変動か

公開日
Jan 17, 2017 8:16 am

発信元
Search Engine RoundTable

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概要

Search Engine RoundTableの記事によると、米国時間1月16日にGoogle検索順位の変動があったようです。
記事では、Mozcast、AccuRanker、RankRangerによる順位変動の兆候について紹介しています。

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Mozcastのチャート

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AccuRankerのチャート

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RankRangerのチャート

その一方、Advanced Web Rankings、Algoroo、SERP Metricsでは大きな変動は見られないとのことです。

最近では、12月15日にアルゴリズム更新の兆候があるとレポートされていました。1ヶ月に1度ぐらいの頻度で、大きめの順位変動が起きているようです。
Google、12月15日に検索順位の変動あり:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/01/06

Coming Soonカレンダー

既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。

2017/1 Google Chrome、来年1月からHTTPSではないページにアラート表示へ(第43回の記事
2017/1/10 Google、モバイル検索のインタースティシャル表示の評価を下げるアルゴリズムを更新(第41回の記事

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