大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週はGoogleから3選、インスタグラムから1選です。
- Google、公式ブログでレスポンシブサイトに移行する方法を紹介
- Google、HTTP/HTTPSによる検索順位への影響は予定していないと言及
- Google、新しいサーチコンソールのIndex Coverageにダウンロード機能を追加
- インスタグラム、全世界で広告主200万を突破を発表
1.Google、公式ブログでレスポンシブサイトに移行する方法を紹介
公開日
Sep 15, 2017
発信元
Google Webmaster Central Blog、日本語版
概要
Googleは、公式ブログでモバイル専用サイトからレスポンシブサイトに移行する方法について紹介しました。
レスポンシブサイトの準備ができたら、サイトのURLはデスクトップ向けバージョンでは変わらないので、必要な作業は、モバイル用のURLからレスポンシブウェブデザインのURLへの301リダイレクトを設定することとなります。手順は次のとおりです。
- レスポンシブサイトを準備
- モバイル用URLからレスポンシブバージョンへ301リダイレクトを設定
- 条件付きのリダイレクトやVary HTTPヘッダーなど、モバイル用URL固有の設定をサイトで利用していた場合は、すべて削除
- レスポンシブURLについては、rel=canonicalを設定してそのURL自体を指すようにすること(自己参照型の正規 URL)を推奨
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このリダイレクトは、URLごとに(モバイル用の各URLからレスポンシブURLに対して個々に)行う必要があります。
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現在、動的な配信を利用している場合は、レスポンシブデザインへの移行時に、リダイレクトの追加や変更を行う必要はありません。
モバイルファーストインデックスへの準備として、レスポンシブデザインへの移行を検討している方もいると思います。本記事が参考になればです。
2.Google、HTTP/HTTPSによる検索順位への影響は予定していないと言及
公開日
Sep 22, 2017 AT 8:42 AM
発信元
The SEM Post
概要
GoogleのGary Illyes氏はBrighton SEOイベントにおいて、HTTP/HTTPSによる検索順位への影響は予定していないと言及したとのことです。
Googleは4月に、2017年10月のChromeバージョン62より、パスワード/クレジットカード以外のデータをHTTPで送るページと、シークレットモードで閲覧するすべてのHTTPページへ「Not Secure(保護されていません)」アラートの表示を拡大すると発表しています。上記は、それが検索順位にも影響するかの質問に対するコメントと思われます。
参照:Google Chrome、2017年10月からHTTPSではないページのアラート表示拡大へ:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/05/12
検索順位に影響がないとはいえ、Chromeで検索する際には「Not Secure(保護されていません)」アラートが表示されるため、アラートを懸念したユーザーが離脱する可能性はあります。HTTPS化を検討しているサイトでは、10月のChromeアップデートがHTTPS化への機会の1つになりそうです。
GoogleのJohn Mueller氏はhangoutにおいて、HTTPSに移行する際は一部ではなくサイト全体を移行することを勧めていますので、参考にするといいと思います。
参照:Google: When Going HTTPS, Migrate Whole Site At Once
3.Google、新しいサーチコンソールのIndex Coverageにダウンロード機能を追加
公開日
Sep 25, 2017 8:06 am
概要
Googleは新しいサーチコンソールへの移行に向けてベータテストを進めていますが、新機能として追加されるIndex Coverageメニューにダウンロード機能を追加したようです。
Index Coverageメニューのイメージ
新しいサーチコンソールでは、インデックスに関する情報が充実し、エクスポートもできることでその後の分析・改善がしやすくなりそうです。
4.インスタグラム、全世界で広告主200万を突破を発表
公開日
Sep 26, 2017
発信元
Facebookニュースルーム
概要
インスタグラムは、全世界の広告主が200万を超えたことを公式ブログで発表しました。今年3月に広告主が100万を突破して以降、半年間で世界における広告主の数が倍増しています。最近ではモバイル動画のエンゲージメントが増加しているとのことです。
インスタグラム ストーリーズやライブ配信機能により、閲覧される動画の平均視聴時間は、前年と比べ80%以上伸び、1日あたりにシェアされる動画の数は4倍に増えています。その他のユーザーに関する情報も公開しています。
- 全世界における25歳未満のInstagram利用者の1日当たりの平均利用時間:32分以上
- 2017年8月にビジネスについて情報を得るためにアクションを起こした利用者数:1.8億人
- 2017年8月に、インスタグラム ストーリーズを投稿したビジネス:全体の50%
また、昨年話題を呼んだミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」の制作会社である英ライオンズゲートの動画広告では、ターゲットに指定した若年層において広告想起24ポイント、認知度8ポイント、また視聴意欲に4ポイントの向上が確認されたということです。
ラ・ラ・ランドの広告イメージ
広告主の成長スピードをみても、インスタグラムは、コンテンツのディストリビューションチャネルとして、より大きな影響力を持つようになりそうです。
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Ginzaウィークリートレンド バックナンバー
Ginzaウィークリートレンドの過去記事一覧はこちら
- 第93回:Google、9月16日に検索アルゴリズムアップデートか/外部リンクは依然ランキング要因の模様、Stone Temple Consulting社調査、他2選:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/09/22
- 第92回:Google、9月8日に検索順位変動か/米Google、新しいサーチコンソールのベータテストの招待範囲を拡大、他1選:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/09/15
- 第91回:Google、モバイル検索結果の強調スニペットにAMPページを掲載/米Google、航空券とホテル検索の価格表示を改善、他2選:Ginza SEOウィークリートレンド 2017/09/08
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