
大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週はGoogleから3選、Facebookから1選、Periscopeから1選です。
- Google、サイトを一時停止する場合の対応方法を公式ブログで紹介
- Google、2016年にハッキングされたサイトが32%増えたと報告
- Facebook、24時間でコンテンツが消えるMessenger Dayを提供開始
- Google、404エラーはサイトクオリティに影響しないと言及
- Periscope、APIのプライベートベータ版を提供開始
1.Google、サイトを一時停止する場合の対応方法を公式ブログで紹介
公開日
Mar 15, 2017
発信元
Googleウェブマスター向け公式ブログ
概要
Googleは、公式ブログで、検索順位に影響を及ぼすことなく、サイト(またはその一部機能)を一時停止する方法を紹介しました。
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- カート機能をブロックする
ユーザーによる購入のみを停止したい場合は、その特定の機能だけを無効にする方法を推奨しています。
多くの場合は、ショッピング カート ページのクロールかインデックス登録のどちらかをブロックすることで対応でき、クロールは robots.txt ファイルで、インデックス登録は robots メタタグでブロックできます。
ユーザーに対しての対応としては、カートへのリンクを無効にする、適切なメッセージを表示する、カートの代わりに情報ページを表示するなどの方法を挙げています。
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- インタースティシャルやポップアップを常に表示する
ユーザーがサイト全体にアクセスできないようにする場合の方法として、サイトが一時的に利用できないことを示すメッセージ、情報ページ、またはポップアップを表示し、サーバーから503HTTP テータスコードを返すことを紹介しています。ただ、1週間を過ぎても503を返すページはパーマネントエラーと捉えられ検索結果から除外されてしまうことを留意点として挙げています。
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- ウェブサイト全体をオフにする
サーバーを別のデータセンターに物理的に移動する場合では、サーバーを完全にオフにするという方法を勧めています。この方法では、一時的なサーバーを用意してユーザー向けの情報ページを表示し、すべてのURLで503HTTPステータスコードを返し、期間中はDNSを切り替えて、この一時的なサーバーを経由するようにするということです。
サービスを一時停止しなくてはならない場合には、こちらの記事を参考にして頂ければと思います。
2.Google、2016年にハッキングされたサイトが32%増えたと報告
公開日
Mar 20, 2017
発信元
Google Webmaster Central Blog
概要
Googleは公式ブログで、2016年にハッキングされたサイトが2015年に比べ32%増えたと報告しました。
ハッキングされたサイトが問題解決後に再審査リクエストをしたところ84%は解消されたということですが、ハッキングされたサイトの61%はサーチコンソールに登録していなかったため、ハッキングされたアラートを受け取れなかったということです。
再審査リクエスト:
https://support.google.com/webmasters/answer/35843
ハッキングがより攻撃的になってきており、Googleはサーチコンソールへの登録を促しています。
ハッッキングのよくある特徴には3種類あるということです。
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- 意味不明なページでのハッキング
自動生成されたページで、サイトのキーワードを散りばめた文章となっていないページを用います。
詳細:
https://developers.google.com/webmasters/hacked/docs/fixing_the_gibberish_hack
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- 日本語キーワードのページでのハッキング
日本語のキーワードを用いて新しいページを生成し、アフィリエイトのリンク先で使われたりします。
詳細:
https://developers.google.com/webmasters/hacked/docs/fixing_the_japanese_keyword_hack
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- 元ページに似せたページでのハッキング
大抵は意味のない文章とリンク、画像で構成された大量ページですが、元ページのコンテンツを含んだりしてぱっと見たところでは、わからないページもあります。
詳細:
https://developers.google.com/webmasters/hacked/docs/fixing_the_cloaked_keywords_hack
Googleは、ハッキングされたときのガイドをまとめていますので、増加傾向にあるハッキングに備え、内容を確認してはどうでしょうか。
https://developers.google.com/webmasters/hacked/docs/vulnerability
3.Facebook、24時間でコンテンツが消えるMessenger Dayを提供開始
公開日
Mar 17, 2017
発信元
Facebook ニュースルーム
概要
Facebookは、Messengerアプリに、24時間でコンテンツが消える新機能「Messenger Day」の追加を発表しました。日本でも3月17日(金)にiOS、Androidで提供開始しています。
Messenger Dayの画像イメージ
機能の紹介動画はこちらです。
https://www.facebook.com/messenger/videos/1227636360689375/
Messenger Dayでは、全員にシェアするのか特定の友達にシェアするのか選ぶことができ、フレームやスタンプ等も楽しめます。
アプリ上での使い方については、こちらの動画で紹介しています。
https://www.facebook.com/messenger/videos/1229112307208447/
Snapchatからはじまった、ソーシャルメディアの消える写真、動画の機能は、インスタグラムでも2016年11月にインスタグラムストーリーズの機能としてリリースされています。
参照:
インスタグラム、ストーリーへのライブ動画配信と消える写真・動画機能を追加:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/11/25
メジャーなプラットフォームが機能を提供することで、消えるコンテンツを利用するユーザーは更に増えていくことでしょう。企業としてもマーケティング手法として取り入れていくことになりそうです。
4.Google、404エラーはサイトクオリティに影響しないと言及
公開日
Mar 17, 2017 8:37 AM
発信元
The SEM Post
概要
GoogleのJohn Mueller氏はTwitterでの質問、「サイトクオリティへの影響を考えると、404エラーよりも410を用いた方がいいか?」という問いに対し、「404を用いてもサイトクオリティに影響しない」と回答しています。
GoogleのJohn Mueller氏による404エラーへの投稿
John Mueller氏は2017年1月に、サーチコンソールに表示される多くの404エラーはサイトオーナーの間違えではないとコメントしています。
参照:
Most 404 Errors in Google Search Console Not Site Owner’s Fault
404エラーのほとんどは、Google検索結果のランキングに影響を及ぼすことはないため、エラーを無視しても問題はないと言われています。ただ、スペルミスがある他のサイトからのリンクを301リダイレクトで修正するというように、一部対応できることもあります。
詳細はサーチコンソールのヘルプでも紹介しているので、興味がある方は確認してもらえればと思います。
クロールエラー レポート(ウェブサイト)
5.Periscope、APIのプライベートベータ版を提供開始
公開日
Mar 21, 2017
発信元
Twitterブログ
概要
Periscopeは、ハードウェア、ソフトウェア、カメラから直接やWebサービスから直接ライブ配信を行えるPeriscope APIのプライベートベータ版提供開始を発表しました。
ベータ版のパートナーは、下記のように、Periscopeのライブ動画とその他のデータを結びつける新しい方法試しているとのことです。
- Teradekの高画質ビデオエンコーダーおよびデコーダから、フルハイビジョン画質1080pでTwitterとPeriscopeに直接配信できるように
- TerestreamのWirecastソフトウェアを利用すると、ライブカメラ、iOSのカメラ、デスクトップ、Webフィードなど、さまざまなデバイスからの配信が可能に。ソフトウェアからTwitterやPeriscopeに直接ライブ配信でき、ライブスイッチ、アニメーションタイトル、トランジション、テロップ下に使うローワーサードなどのエレメンツ機能の編集も可能。
- LivestreamのMevoカメラは、高画質のライブ動画の配信や編集が簡単で、Wi-FiやLTEが接続していればどこからでもPeriscopeとTwitterに動画を配信可能。
- Switchboard Cloudは、パフォーマンスを見ながら、ライブ動画をスムーズにTwitterやPeriscopeなどに配信しできる単一のWebプラットフォーム。
APIのベータ版を試したい場合は、こちらの
フォームから申し込みとのことです。
以前のGinzaウィークリーで、ライブ動画を用いた企業事例としてファッションショーやグラミー賞で利用されたケースをご紹介しました。
参照:
Twitterのライブ配信アプリPeriscope、チャンネル形式を導入:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/10/07
上記事例のように、イベントに参加できない人向けへのライブ動画は需要があるでしょうし、説明が必要な商品やサービスであればカスタマーサポートとして活用することもできるかもしれません。APIの提供で、より柔軟な利用ができる環境を整えつつあるようです。
Coming Soonカレンダー
既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。
2017/1 Google Chrome、来年1月からHTTPSではないページにアラート表示へ(
第43回の記事)
2017/1/10 Google、モバイル検索のインタースティシャル表示の評価を下げるアルゴリズムを更新(
第41回の記事)
Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいGinzaブログ
Ginzaウィークリートレンド バックナンバー
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