
大規模サイト向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と海外、とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週はGoogleから2選、Facebookから1選、Twitterから1選、Instagramから1選です。
- Google、サーチコンソールのAMPレポートにフィルターを追加、AMPカルーセルと通常検索結果を分けて絞り込み可能に
- Facebook、広告指標とレポート精度向上に関する新たな取り組みを公表
- Twitter、公式アプリにQRコード機能を追加
- インスタグラム、ストーリーへのライブ動画配信と消える写真・動画機能を追加
- Googleマップのレビューに画像・動画投稿を追加
1.Google、サーチコンソールのAMPレポートにフィルターを追加、AMPカルーセルと通常検索結果を分けて絞り込み可能に
公開日
Nov 17, 2016 7:52 am
発信元
Search Engine Roundtable
概要
Googleは、サーチコンソールのAMPレポートに、新たなフィルターを追加し、AMPカルーセルと通常検索結果を分けて絞り込み可能になったことを公表しました。
Google+での公表内容
https://plus.google.com/+GoogleWebmasters/posts/TNe7ZjLGrjQ
サーチコンソール検索アナリティクスのAMPフィルター
検索アナリティクスのAMPフィルタは、トップニュースのAMPカルーセルに掲載されたAMPページだけが対象でしたが、今回の発表により、AMPカルーセルと通常検索結果をフィルターで絞り込めるように変わりました。
参照:
Google、サーチコンソールのAMPフィルターはトップニュースカルーセルのみが対象:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/10/28
10月21日から日本のモバイル検索もAMP化していますが、Googleは急ピッチでAMP化の分析環境も整えているようです。
参照:
Google、日本のモバイル検索もAMP化開始:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/10/28
2.Facebook、広告指標とレポート精度向上に関する新たな取り組みを公表
公開日
Nov 16, 2016
発信元
Facebook Newsroom、
日本語版
概要
Facebookは、今後より信頼性の高い広告指標・レポーティングを提供するための3つの取り組みを発表しました。以前発覚した、動画広告指標の一部の計測に誤りがあったことも影響しているのかもしれません。
参照:
Facebook広告主様向けヘルプセンター:How is the “Average Duration of Video Viewed” calculated?
CNET Japan:Facebook、動画広告の視聴時間過大算出で謝罪
これまでも第三者機関であるニールセンやコムスコア、Moatといったパートナーと提携して、広告指標の検証を行ってきたが、今後さらにパートナーを拡大し、検証項目の幅も広げていく。
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- クライアントと協力して効果測定ソリューションを開発
メジャメント業界のリーディングプレイヤー、広告主、代理店によって構成する広告効果測定会議を設立し、レポーティング関連ソリューションの開発へと活かす取り組みを推進する。
定期的に広告資料について情報発信をする、専用の発信チャネルとして
Metrics FYIを立ち上げる。
今回、広告指標の精度向上について、具体的に公表されたのは下記6点です。
ページダッシュボードの1つで、7日間または28日間のオーガニックページリーチのまとめを示す数値が、1日のリーチを単に合計したものになっていました。正しくは、該当する期間に繰り返しアクセスした人を重複排除した値になり、今後数週間で解消されます。
動画プレイヤーやデバイスの違いにより、動画の長さが数分の1秒ほど短くなったり長くなったりすることがありました。これにより動画の100%再生回数の指標が過小評価されていました。
昨年8月以降、記事ごとの平均滞在時間が平均で7~8%も過大評価されていたことが判明しました。
アプリ用Facebook Analyticsのダッシュボードにある参照という指標に計算ミスがありました。解消に向けて作業中です。
Facebookではこの機能の廃止を決めました。その結果、趣味・関心リストを作成した、またはリストで取り上げられたプロフィールの合計フォロワー数が減ることが予想されます。
名称の変更(コンテンツの表示→ウェブサイトのコンテンツの表示)、計算をより明確に、より一貫性のある定義に、分類方法の改善等を行います。
参照:
Facebook広告レポートの機能向上
Facebookを業務で活用している企業は多いため、今回の指標変更については、内容確認し、必要に応じて社内共有されるといいと思います。
今後、影響の大きな指標の変更があれば、Ginzaウィークリーでご案内していきたいと思います。
3.Twitter、公式アプリにQRコード機能を追加
公開日
Nov 16, 2016
発信元
Twitter Blog
概要
Twitterは、公式アプリにQRコードをスキャンするだけでアカウントをフォローできる機能を追加しました。
アプリのプロフィールページにある歯車アイコンをタップして「QRコード」を選ぶと表示されます。QRコードのページにある「QRスキャナー」「自分のQRコード」をタップすることで、QRコードを表示させたり、他のコードをスキャンするためのカメラにもできます。
TwitterのQRコード機能画面イメージ
詳細機能についてはヘルプセンターで紹介しています。
参照:
TwitterのQRコードについて
このQRコード機能を使えば、お店のアカウントや友達のアカウントをフォローする際に、ハンドル名を入力する必要がなくなり、フォロワーを増やしやすくなるかもしれません。特にリテールビジネスでは、チラシやPOP等で有効活用することができそうです。
4.インスタグラム、ストーリーへのライブ動画配信と消える写真・動画機能を追加
公開日
Nov 22, 2016 8:39 am
発信元
Instagram Business Blog
概要
インスタグラムは、インスタグラムストーリーズにライブ動画配信機能と、Snapchatのように消える写真・動画のダイレクト機能の追加を発表しました。
インスタグラムは11月10日にインスタグラムストーリーズにブーメラン、メンション、外部リンク挿入の機能3つの機能追加を発表したばかりで、またアップデートです。
参照:
インスタグラム、Instagram Storiesにブーメラン、メンション、外部リンク挿入の機能を追加:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/11/18
これまでのインスタグラムストーリーズでは、写真や動画をスライドショー形式で表示していましたが、コンテンツの1つとして、ライブ動画も投稿できるようになります。ライブ動画も24時間で自動的に消えます。本機能は数週間かけて全ユーザーに適用されるとのことです。
ライブ動画の投稿は、フィード画面で右スワイプしてカメラを開き、「ライブ動画を開始する」ボタンをタップするとできます。フォローしている人がライブを開始すると、フィード画面のストーリーのサムネイルに「LIVE」バッジが付き、これをタップするとライブ動画を視聴できます。「Top Live」をタップすると、フォローしていない人のライブ動画も視聴できます。
インスタグラムストーリーズのライブ動画配信イメージ
https://player.vimeo.com/video/192221148
インスタグラムストーリーズのライブ動画配信紹介動画
また、Snapchatのような消える写真と動画のダイレクト機能は、指定した個人やグループとのみシェアできるものです。
ダイレクト機能は、新規投稿→ダイレクトメッセージで選んだ先に送信します。受信したメッセージは、受信タブの上部に並び、青いリングが付いているメッセージをタップすると見られます。グループ内のダイレクトメッセージの場合は、先にそのメッセージに返信した他のユーザーのメッセージも閲覧できます。見終わった消えるダイレクトメッセージは一覧で薄い表示に変わり、これをタップすると自分も返信できます。
インスタグラムストーリーズのダイレクト機能イメージ
https://player.vimeo.com/video/192220333
インスタグラムストーリーズのダイレクト機能紹介動画
Snapchatによると、サービス内のビデオの視聴は1日あたり100億回となっていて、ユーザーの3分の2は毎日Snapchatの提供する機能を利用してビデオ・コンテンツを作っているということです。
参照:
好調Snapchat、シリーズFで18億ドル調達―取締役会資料で評価額、売上、ユーザー数も判明
Snapchatが作り出した1日あたり100億回をも超える消える動画・画像のユーザーアクティビティ、ここにInstagramも参入し、今後更に、消える動画・画像がユーザーの生活に浸透していくものと考えられます。企業としても、ユーザーの変化に対応して、コミュニケーション方法を変えていく時期が近づいているかもしれません。プラットフォームのトレンドには目を光らせておきたいところです。
5.Googleマップのレビューに画像・動画投稿を追加
公開日
Nov 18, 2016 8:15 am
発信元
Search Engine Roundtable
概要
Googleマップのレビューに画像・動画の投稿ができるようになりました。
Googleマップ レビュー投稿画面
Googleマイビジネスヘルプのクチコミの項目に、写真のポリシーの項目が追加されています。
Googleマイビジネスヘルプに追加された写真のポリシー内容
クチコミと写真のポリシー
飲食店や旅行のWebサービスでは、ユーザーレビューがキラーコンテンツの1つになっていて、Googleがレビュー機能を充実させることはサービス上の脅威となる可能性があります。
今回のGoogleマップのレビューへの画像・動画追加以外にも、例えば、米Googleでは、Google appで飲食店を検索する際にレビューとおすすめリストの表示をはじめています。
参照:
米Google、レストランのレビューとおすすめリストの表示を開始:Ginza SEOウィークリートレンド 2016/08/12
Googleの検索機能を補完するサービスを提供していたサイトは、今後も、Googleの機能拡張による影響を受けやすいと思います。今後も、レビュー機能の拡張に限らず、検索トラフィックに影響しうるGoogleのアップデート情報は、ご案内していきたいと思います。
Coming Soonカレンダー
既にGinzaウィークリーでも取り上げた内容もありますが、日が迫ってきているものを取り出しました。直近のスケジュール立てにお役立てください。
年初? ペンギンアップデート(
第7回の記事)
2016/1/8,9 Google コアアルゴリズムアップデート(
第11回の記事)
2016/1/16,17 Google コアアルゴリズムアップデート(その2)
2016/2/9,10 米国その他でGoogle モバイルサイトの順位変動?(
第15回の記事)
2016/2/25 AMP対応のニュースページがGoogleのモバイル検索結果に表示開始(
第7回、
第17回の記事)
2016/2/16- Google 検索結果に星レビューが非表示になるバグ(
第18回の記事)
2016/5/12 Google、モバイルフレンドリーの検索結果への反映を強化(
第20回の記事)
2016/9/23 Google、ペンギンアップデートを更新、今後はリアルタイムアップデートへ(
第46回の記事)
2017/1/10 Google、モバイル検索のインタースティシャル表示の評価を下げるアルゴリズムを更新(
第41回の記事)
Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいGinzaブログ
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