大規模向けコンテンツマーケティング&SEOツールを提供するGinzaMetricsが、日本と、海外とくにUSを中心として、コンテンツマーケティングやSEO情報、関係するプラットフォームのアップデート情報を毎週ご紹介するコーナー「Ginzaウィークリートレンド」。今週は、Googleから3選、インスタグラムから1選です。
- Google、JavaScriptに対応するため2つのテストツールをアップデート
- インスタグラム、ビジネス向けのダイレクト機能を改善
- Google、モバイルのショッピング広告表示を増やすテストを実施か
- Google、検索結果のスニペットの文字数を減らす
1.Google、JavaScriptに対応するため2つのテストツールをアップデート
公開日
May 9, 2018 at 2:49 pm
発信元
Search Engine Land:Google updates mobile-friendly test, rich results test tools to better support JavaScript sites
概要
GoogleはJavaScriptのサイトに対応するようにモバイルフレンドリーテストツールとリッチリザルトテストツールをアップデートしたと発表しました。これによりHTMLレンダリング、コンソールログ、 エクセプション、スタックトレース等を確認できるようになります。
Googleによるツイート
https://twitter.com/googlewmc/status/994274013718265856
モバイルフレンドリーテストツールでの表示例
今回のアップデートにより、JavaScript, AJAXで構築したサイトも、テストツールでデバックできるようになります。JavaScriptのサイトの方はテストツールを試してみてはいかがでしょうか。
なお、5月8日-10日に開催されたGoogle I/O 2018で、JavaScriptでのサイト構築に関するセッションがありました。
セッションでは、JavaScriptのサイトとそれ以外のサイトでは、インデックス方法が異なっていることを説明しています。GooglebotがJavaScriptのサイトをクロールする際には、2回に分けてインデクシングが行われること、2回目は数日後であり、2回目のクロールの際にはcanonicalやメタデータを確認しないこと等です。The SEM Postの記事も参考になると思います。
JavaScriptサイトのインデックス方法
参照:Google Indexes and Ranks JavaScript Pages in Two Waves Days Apart
Google & JavaScript: Googlebot’s Indexing Can Miss Metadata, Canonicals & Status Codes
2.インスタグラム、ビジネス向けのダイレクト機能を改善
公開日
May 09, 2018
発信元
Facebook newsroom:Instagram、ビジネス向けにダイレクト機能を改善、ビジネスプロフィールにアクションボタンも追加
概要
インスタグラムは、公式ブログで、ビジネス向けのダイレクト機能を改善し、またビジネスプロフィールにアクションボタンを追加することを発表しました。インスタグラムストーリーズの閲覧をきっかけに、毎月1億5,000万以上の利用者がビジネスとメッセージを交わしていることから、今回の改善につながっているとのことです。
ビジネスプロフィールを利用しているアカウントは、新規顧客からのメッセージも1つの受信箱に表示されるようになり、重要なメッセージに★マークを付けたり、フィルターをかけて未読メッセージを探せたり、よくある質問に対して事前に用意した回答を簡単に返信できる機能のテストを数週間以内にリリースする予定です。
ダイレクト機能イメージ
またビジネスプロフィール上に「チケット購入」「予約」などのアクションボタンを追加できるようになります。ビジネスやサービスを発見するところから、購入に至るまですべてのアクションをInstagramのプラットフォーム上で完結できるようになります。
サービス発見から購入までの一連のプロセスを完結
集客にインスタグラムを活用しているサービスの方は、本アップデートを活用頂けるのではないでしょうか。
3.Google、モバイルのショッピング広告表示を増やすテストを実施か
公開日
MAY 10, 2018 AT 9:45 AM
発信元
The SEM Post:Google Testing Product Listing Ad Carousels With 30 Products on Mobile
概要
Googleは、モバイル検索結果に表示されるカルーセルのショッピング広告を、通常の10個ではなく30個表示とするテストをしているようです。
モバイルのショッピング広告表示を30個表示とするテストを実施
商品検索をしているユーザーにとっては便利になりますが、カルーセル内の情報収集が進むことで、オーガニック検索の流入に影響が出るようになるかもしれません。
4.Google、検索結果のスニペットの文字数を減らす
公開日
May 14, 2018 at 1:19 pm
発信元
Search Engine Land:Google confirms it shortened search results snippets after expanding them last December
概要
Googleは昨年12月に検索結果のスニペット表示文字数を160文字から230文字あたりへと変更していましたが、また表示文字数を減らしているようです。
GoogleのDanny Sullivan氏がTwitterでコメントしています。
参照:Google officially increases length of snippets in search results
Danny Sullivan氏のツイート
SEOツールRankRangerによると、PCは160文字程度に、モバイルは130文字程度に減っています。
PCのスニペット表示文字数
モバイルのスニペット表示文字数
Googleによれば、スニペットへの表示文字数は随時変更していること、またGoogleの更新に合わせてメタディスクリプションの長さを変える必要はないということです。スニペットの文字数変動によりCTR等に影響が出ないかについては、モニタリングしていきたいものです。
Pick UP:今週のテーマと合わせて読みたいGinzaブログ
- 無料eブック『他社に差をつけるSEO実践ガイド〜キーワード選定、サイト構造、コンテンツ編〜』ダウンロード
- SERPs(検索結果)の特徴をつかんでSEOに活用〜SERPs Feature Trendチャートの活用法〜
Ginzaウィークリートレンド バックナンバー
Ginzaウィークリートレンドの過去記事一覧はこちら
- 第122回:Google、モバイルファーストインデックスの通知を開始、他4選:Ginza SEOウィークリートレンド 2018/05/11
- 第121回:Google、4月16日にコアアルゴリズムをアップデート、他1選:Ginza SEOウィークリートレンド 2018/04/27
- 第120回:Google、ベータ版サーチコンソールにフィルタ機能等を追加、他2選:Ginza SEOウィークリートレンド 2018/04/20
Coming Soon Calendar
SEO担当が覚えておいたほうが良い、直近の予定を記載していきます。
- 2018.3月9日前後
- Googleのコアアルゴリズムアップデート
- 2018.3月中旬
- BingがJSON-LDフォーマットに対応開始
- 2018.3月26日
- Google、MFI対象サイトを拡大
- 2018.3月28日前後
- Googleのアルゴリズムアップデートか?
- 2018.7月
- Google Chrome、セキュアでない全ページで”保護されていません”を表示開始
- 2018.7月
- Google、ページスピードをモバイル検索ランキングに加味する
Ginzaウィークリートレンドは、毎週金曜日の正午更新。
公開したらFacebookおよびTwitterで発表しています、気になる方はぜひフォローください。